心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

「漢字」に内在する「感じ」

2017-06-23 | 書の話
                    

先週の書道教室で参考に書いた「黙」。

古典の臨書の他に、何か書きたいことばを~と伺って参考作品を書いています。

この日はKさんが、「黙れ!」って感じの「黙」を~と。

「ん?何かあったんですかぁ? ご主人と喧嘩したとか?」

「まぁ、そんな感じというか、とにかく黙れ!です 

黙(もく)っていう音の響きだと、静かで淡々とした印象だけど
黙れ(だまれ)となると、爆発的な印象。

ということで、半紙に木簡風に思い切りよく 

「お~そうそう、気持ちいい!」って、Kさん笑顔に。

「漢字」に内在する「感じ」を表現を探す作業は面白くて
もう1枚、また1枚と書きたくなるのでして。
それは内在する自分探しでもあるような。

でもこうして眺めていると、勢いはあるけどどこか理性的に見えてきて。
Kさんのそれは、もっと感情的なイメージだったのかなって思えてきて。

目の前の現物(現実)では気づかないことが、
時間を置いて、画像(客観)を通すと見えてくることもあるなぁって。
ふむふむ、それって、人生にもあるような

書は字が上手に書けたり、どこぞでなんたら賞を頂けたりすることよりも
もっともっと奥が深くて、生きることを喜べるヒントがたくさんあるのであ~る

とうとう(ってもう諦めてる)きちんとした楷書も行書も書けないけれど
私らしい書の表現を、これからも楽しめたらと思っています。

以前、拙ブログにアップした「黙」(もく) 




今日の1曲は小瀬村晶さん-YOU

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【米寿記念】第五回石川芳雲詩書展

2017-06-21 | 書展・展覧会情報

母にとって生涯の師、(故)中平南谿先生の門下であり、兄弟子であられる
石川芳雲先生の米寿記念展が、昨日20日から始まりました。



本当は22日に母も一緒に伺う予定でしたが、残念無念。

石川先生も体調にご不安がありながらも、精力的にご活躍されていて。
書作や、学ぶことへの変わらぬ情熱は、元気だった頃の母も
大変刺激を頂いていたことと思います 

母も手術を受けるまで、毎晩、布団に入ってからも書の本を読んだり
毎日何かしら臨書やお手本書きをしていたようです。

私なぞ勉強不足な上に、書の王道からは外れまくっているのに
石川先生はいつも、あの少年のようなまっすぐで澄んだ瞳で
私にも書作への思いや温かい励ましのお言葉をかけて下さっていました。

石川先生は、自詠の詩書も多く書かれています。
表現の違いはあっても、書に対する愛情と情熱は心に響くものがあります。

作品は、書き手の生きざまの痕跡。
ぜひ伺います。



 ■6月20日(火)~6月25日(日) 10時~18時 最終日17時まで
 ■東京銀座画廊・美術館7階








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家族

2017-06-20 | 母・父

久々の更新~。

母が肺炎で入院して以来、毎日病院に通って食事の介助をしたり
声を出す練習をしたり、父の暮らしのお手伝いもあったり。

家族との時間がより濃厚になり。

親は親で当たり前で、いつまでも元気で、と思っていた頃は
甘えて文句ばかり浮かんできたものだけど、
今は、親も一人の「人」として向き合えるようになったかな。

母に対しては、わからんちゃんになって以来、
無条件に全てそのままを受け入れられるようになり 

次なる課題は、ややこしい父のことを許容できるようになることだったけど、
その父とはここ数年、かなり相当ハチャメチャに全身全霊体当たり的に
ぶつかり合ってきたことは、無駄ではなかったようで
少しづつ、お互い折り合いをつけられるようになったかなぁ 

どないでっしゃろねぇ、ちち~

介護はやってみないとわからないことだらけ。

というか、諸問題を抱える家族にとってと~ってもわかりにくい制度で
まぁ、制度というのはそういう風にできてるのでしょうけど、
社会の不条理な仕組みを体感しつつ、何事も諦めない精神で、
らりらりら~をモットーに、家族の今を大事に過ごしたいと思っています。

母の肺炎は少しづづよくなっているようですが、
まだまだ誤嚥があるので、今後も訓練していかなきゃです。


ようやく咲いてくれた時計草。
一面の花!を期待するも、今年もちらほら咲き。
来年こそ!時計草が連なる絵をお届けしたいと思います 

それにしても、不思議な姿ですねぇ 





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検査結果のご報告~

2017-06-09 | 母・父


新緑はほんと気持ちいいですね~。
今の私の一番の栄養~

おととい緊急入院した母、、レントゲン検査の結果、左肺が真っ白、りっぱな肺炎でした。
そして血液検査の結果からは、肺炎の原因のひとつにもなる栄養不良とも

昨日は息も荒く、声も出せず、虚ろな表情で不安だらけでしたが
今日は少し落ち着いていて、表情も見えました。

おはようと声をかけると、か細い声でしたが、おはよぉと言ってくれて、
思わず喋った!と、ちゅ~ってやったら、目で笑ってくれた気がしました

ご心配やエールを送って頂き、めげずに信じることができました。
ありがとうございます

今日は主治医の先生も、検査の結果、経過、今後についてきちんとお話下さり
少しほっとしました。

今後は高栄養の点滴をカテーテルで入れつつ、嚥下を起こす原因を探りながら
口腔の専門の療法士の方によるリハビリをしていくことで、
きちんと食事をとれるようにしていくことに。

舌、顎や頬の筋肉が弱くなることで、飲み込みが悪くなったり
のどの奥にある蓋の機能が衰えることで、肺に飲食物が入り肺炎を起こすそうで。

元気だと気づかない機能あれこれ。
なんでもないことができなくなると、あちこち支障がでるものですねぇ。

昼食はご飯はもちろんお魚も野菜も全部ゆるいペースト状。
まぁ、美味しそうとは言えないず~母もわかるようで、プリンが見えたら拒絶。
で、プリンを口に運ぶと、ペロリ

そんな小さな意思表示が、うれしや~。

午後からは父の病院の付き添い。先日脱走した病院での診察
圧迫骨折、狭窄症があり、手術は高齢、頭の中にシャントが入っているので
リスクが大きいためほぼ断念。

先生に、軽~く、やってみますか?と勧められた割と新しい薬を試すことに。
なんでも、2年かけて骨ができてくる、というか強くなるそうで、骨粗鬆症の治療薬。
副作用にも注意をしつつ、ですが。

これ→ フォルテオ
お値段高過ぎ!

インシュリンのように自分で毎日注射するそうで、一緒にレクチャー受けました。
父~できるのかいな~と聞くと、この痛みが少しでもよくなると思えば頑張れる!
さいですかぁ~ がんばりまひょ~  

さてと。
この一週間の緊張感から少し開放されたら、どどっとお疲れモード

眠い。眠い。とてつもなく眠い。おやすみなさ~い。







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母、緊急入院。

2017-06-08 | 母・父


昨日7日、母、誤嚥性肺炎の疑いで緊急入院。

老健でお世話になっている母、4日から高熱、
尿路感染とのことで抗生剤投薬するも熱が下がらず。

毎日面会に行き、状態の悪さを心配しつつ、もう少し様子を見る、とのことで。
肩で息をして苦しそうなのに、なぜ?

大丈夫なんですか?と聞くと、院長は医者ですから、と。

今日も行くと苦しそうなので、看護師の方に様子を伺うと、
「そうなんですよね、本当は検査を受けた方がいいと思うんですけど、
看護師の立場から院長には言えないんです。言うと拗ねちゃうから・・・。」

は? な? え?

そうこうしているところへ、院長がいらはったので、
苦しそうなので病院に行きたいんですが、と言うと、
「私は医者ですから、私が判断して行かなくていいと言ってるんです」と。

どういうこと?

沙於里「どう見ても、具合が悪いと思うんですけど・・。」
院長「それは私が決めることです」

一気に頭にきて、思わず、
もしこのまま病院に行かず、誤嚥性肺炎で死んだら、
どうしてあの時、病院に行かなかったかと、私は一生悔やまれます!

そしたら、院長、
あ、あ、あ、じゃ、いいです、今手続きしますから、ね、行けばいいです。

ど・・どういうこと?

スタッフの方は皆さま、とても穏やかで丁寧で、やさしい言葉をかけて下さり
私にできないことをして下さっていることに、いつも感謝と尊敬の念を抱いています。

けれど、院長のこの言動はどうにも納得がいかず、人生で久々にわなわなしています。
そして、今日知ったのは、現場のスタッフの方も現状をなんとかしたいと思っている、と。

先日の父の脱走事件と今回の出来事は、同じところで起きているような。

こういうことは、ここだけの話なのか、他の施設でもそういう現状なのか。
高齢化社会が進む中、自分も含めて、どう老いるのか、どう生き(ながらえ)るのか、
そして、どこでどう死ぬのか。

介護、医療の現場。介護制度、医療制度。家族と介護、介護される人の尊厳。
医者と看護師の立場。医者と患者の立場。

そこに、お互いの信頼と尊重があってほしいと、強く思いました。
日々感じること、学ぶこと多々多々。
めげずにいられるのは、父と母のお蔭。どこまでも親に教わることも多々。

今日のことを友人にたまらず話したら、
「なんかさ、やっぱり蛙の子は蛙なんだね、お父さんと同じことしてる~」だって。

明日は脳外科医の検査です。

(個人の体験談として、また自分の覚書として記します。)


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癒しに変わるまで

2017-06-03 | 植物・畑・公園
                      四季先クレマチス


ほとんどが多年草なので、今年も同じ花が咲く我が家のベランダガーデン。






2年前の個展の時にK子さんから頂いたブーゲンビリア、今年は見事に咲いてくれました。




今日は久々の休日。
万年寝不足だからゆっくり寝ていようと思ったのに、
いつもより早く起きて、お蔭で溜まっていたあれこれが少し片付いて。

ベランダに干した布団に肘をついて、鳥の声を聞いていたら
ぷくぷくはここが好きだったなって、ふと。
みーにゃはここから見える風景を私に伝えてくれていたなって、ふと。





情けないことに、まだ、ふと、涙が溢れる。
年のせいかな。

友人が貸してくれたCD。「たぶん、好きだと思って」って。
やだ。ど真ん中。

聞いているうちに・・あ、この人の動画、お気に入りにいくつか入ってた。
繋がってて、なんだかうれしや。

悼みが、痛みでも傷みではなく、癒しに変わる時の流れを
季節ごとに咲く花々と共に、大事にしたいと思います。


haruka nakamura 音楽のある風景





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