心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

書のかたち、いろいろ

2015-05-28 | 蘭秀会書展
                      半切(部分)


来週5日から始まる蘭秀会書展に出品する金文「甲子朝」。

「子」のかたちがとてつもなく愛らしくて、
飄々と、のらりくらりなイメージで書いてみました。

書はよくわからないという友人に見てもらったら、
「ねぇ、これって書道なの?」と

一般的には、行草などさらさらと流暢に連なる姿を書道と思われるようで、
私の書くものは、どうも理解できないようでして

それなりに十数年、書の団体に属してきて、
その中で、色々な方と活動をさせて頂きながら
自分らしい書との関わり方を模索中。

伝統的な書の世界を追及する人、
現代的な書の可能性を探求する人、
広告や商業的な場面で、広く書の魅力をアピールする人、
教育の場面で指導する人、等々・・
それぞれ、書に魅力を感じているというとことに変わりはなく。

はて、私はどう関わりたいのやら、と漠然と
それでもその部分を一番探していたような。

その方向性というか、自分らしい書との関わり方を
来月10日から始まる個展で、体現しつつ、
まだまだ知らない自分を探していけたらと思っています。
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「今」の非思量

2015-05-26 | 個展
                      半切(部分) 

6月10日から始まる個展に出品する作品のひとつ、「非思量」の部分。

あれこれ考えるでないぞよ、っていう意味かなと。
禅語の「非思量」は座禅の要とも言われているそうで。

「不思量」(考えない)ではなく、頭も心も開けっ放しにして
入ってくることを受け流す感覚で座禅をするべし、とな。

この禅語は、私の中ではしっくりくることばのひとつ。
なので、何度か書いてみてるのだけど、
たとえば2年前の蘭秀会書展の時のが、こちら。


画像は洋三先生のところから拝借

今見ると、あの頃の自分が思い出されて、自分なりに感じるところも多々。
書は、その人のその時のまんまが出るんだなぁと、しみじみ

個展の前の週、6月5日~7日に町田市民ホールで開催される蘭秀会書展にも
この禅語「非思量」の別の作品を出品します。

はてさて、「今」の私の「非思量」はどんな感じなのか~
2年前とは全く違うかたちになったのでは、と思っています。

お時間を頂けましたら、その「今」の「非思量」を、
2つの展覧会でご高覧頂けましたら幸いです。

 蘭秀会書展

  今年は7日に、町田市青年会議所主催の「まちたからフェスタ  in Machida」

  もあり、町田市民ホールとお隣の市役所で様々なイベント、飲食店の出店も。

個展 祈りのかたち 
   
  期間中の6月13日(土)13:30~ 丈青氏とのコラボ 墨 JAM ピアノ もあります。


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帽子作家 いわもとけいこさんの帽子展

2015-05-22 | 書展・展覧会情報
                    昨年のコラボ展でのいわもとさんの帽子


昨年、帽子&彫金&書のコラボ展に参加させて頂いて以来、
時々お目にかかっては熱く語り合っている帽子作家のいわもとけいこさんの
帽子展のお知らせです。

 日時:5月25日(月)~28日(木) AM9:00~PM5:00

 場所:以前拙ブログでもご紹介した、横浜山手にあるティールーム閑古鳥
    神奈川県横浜市中区妙香寺台18   電話:045-623-6343

普通の民家で、素敵な老夫婦がご自宅の1階をカフェにしています。



~帽子Life~私に似合う帽子展と題して、おいしいお茶を飲みながら
自分に似合う帽子をみつけるという、何やら楽しそうな展覧会です。

帽子は好きなんだけど、どんな帽子が似合うかわからない、
被り方がわからないといった方には、いわもとさんがきっと一番似合う
帽子を見つけてくれます。

帽子Lifeのはじまりをご一緒できたら幸いです、と語るいわもとさん、
帽子探しは、新しい自分と出会うということでもあるのよ、と


以前町田市玉川学園にあるアトリエにお邪魔したときの写真です↓
アトリエでは、初心者の方でも帽子が作れる教室もあります。

その時に撮った、いわもとさんが創られた帽子たち。


平日の開催ですが、初夏の風が漂うくつろいだ空間で、
新しい自分さがし、いかがでせう 


JR根岸線石川町駅より徒歩15分位だったかと。
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生きるのかたち

2015-05-22 | 植物・畑・公園

我が家のベランダは今、花盛り。
どの花も、もう何年も同じ顔ぶれだけど。

ひしめき合う景色は、生きる力がみなぎっていて圧倒される。
ただただ、生きる喜びに満ち溢れる姿は、いといとし。




チェリーセージ/バーベナ/金魚草/ナスタチューム


まだまだこれから花盛りの方々は、また次回~。

今日の1曲は、久々に聴きたくなったこの曲。なつかし~い
Al Jarreau - Mornin'




今日は、東京新聞ショッパー社主催、恒例の写経会のお手伝いに行ってきます。
会場は、町田市薬師池公園の中にある、野津田薬師堂

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塵と時間

2015-05-20 | 禅語・般若心経
                       「洗心」  (半紙)


禅語の洗心(せんしん)。心の塵を洗い落とすこと。

先日母に付き添った病院の待合室で、私と同じ年頃の女性が母親らしき方に
延々と小言を言っていらして。

どうやら息子さん一家と同居していらして、それなのにお嫁さんが
今の状態になるまで気づいてくれなかったことに対して、
もっと自分の主張をしないとだめでしょ、と。

ご高齢のお母さまは、うんうんと頷くだけでことばはなく。

他人事だと、どちらの気持ちもわかるなぁ・・と思いつつ、
小言を言うその光景は他人事とは思えなかったりして 

おそらく親にはいつまでも元気でいて欲しいと思う甘えから、
年を重ねてひとつふたつ、できなくなってきたことを
認めたくないというか、それでつい、小言をひとつふたつみっつ・・。

そんな日は、禅語の本を開くのでして 

というところでの、洗心。
はて、どうやって塵を洗い落とすのかいな、とも思うけど。

なんとはなしに、学生時代からその時の思いを書き留めてきたノートを開くと
そこには懐かしい自分がいて。

家族として共に過ごして来た時間の中には、
いいことも悪いことも、嬉しいことも悔しいこともあれこれ思い出にあり
その「時間」は、人生の一番の財産なのかも、とふと 

そう思うと、なんだか反対な気もするけれど、
心の塵は塵のままにして、歩いて行ってもいいような気がしてきます

あ、「時間」は塵じゃないけどね。
塵も積もれば・・ってことばもあるわけだし 

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HANA USUI | ERÖFFNUNG | 13. Mai | Bildraum 01 追記

2015-05-16 | 書展・展覧会情報
ウィーンで個展を開催中の笛吹花(HANA USUI)から会場の模様の画像が届いたので
追記します。

そうそう、今回の個展のタイトルは「黒い雨」だそうです。
会期は5月13日から6月20日まで。

オープニングにはイタリア大使もいらして下さったり、
ニーダーエステライヒ州の美術館の館長さんが作品解説をして下さったそうです。

「オーストリアも被爆したチェルノブイリのことなども絡めて
超熱のこもった解説をしてくれて、みんなに私の思いもつたえてくださってありがたかった。」と。









画像はHPより拝借

来週はラジオのインタビューもあったり、9月にはベルリンでも個展が企画されているそうで、
今後益々活躍の場を広げ、日本ではできないことを、
どんどん思いっきりぶつけていってほしいです 

画像はHPへ⇒ 会場の様子 オープニングの様子

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HANA USUI | ERÖFFNUNG | 13. Mai | Bildraum 01

2015-05-14 | 書展・展覧会情報
Hana Usui, Schwarzer Regen, Öl und Tusche auf Papier, verbrannter Rahmen, 2014


go to ⇒ Bildrecht


拙ブログでも何度かご紹介している、同門だった笛吹花さんの
ウィーンでの個展のご案内です。

現在ウィーン在住で、現代美術の作家として活躍、美術館収蔵の作品も多く。
今回は日本の戦後70年ということで、テーマはヒロシマ。
画像は作品の中の1点。


以下、花さんからの作品へのコメントを記します。
(花ちゃん、ほぼそのまま載せます )

 きのこ雲やドームなどで表現したくなかったし
 広島は学生の時に行ったっきりだったから、丸木美術館も訪ねて
 いろんな本や漫画を読んだり映画を見たりして、ずっと私なりの表現を探していた。

 ひとつは黒い雨。2014年に作ったのと、4メートルの長さの作品を追加。

 もう一つは井伏鱒二の黒い雨の中にでてくる、亡くなった女性の乳房の間に
供えられた2,3本の雑草の花。
 萎れて乳房にもたれかかって泣きぬれているよう、というのが頭の中で
画像を結んだので、その花を抽象化した作品。

 もう一つは、髪の毛。ヒロシマ以外にも福島で被災した女の子が、
 被災したことでお嫁にいけないって小さな心を痛めていたり、
 原発銀座の敦賀出身の女性が甲状腺に問題があって結婚できないなど、
 女性の幸せを奪う放射能ということで女の命ともいわれる髪の毛をモチーフに
 9点シリーズを作った。

 もう一つは、ハエ。
 変な考え方かもしれないけれど、亡くなった人たちから生まれたハエを、
 大量殺戮された人たちの化身と考えて幅45センチ、長さ20メートルの紙に
 何万匹と油絵具で描いて羽ばたかせた。

 背景を墨で入れたんだけれど、その背景に、黒い雨の中で主人公が読む
 お経の三帰戒、開経偈、讃仏偈、阿弥陀経、白骨の御文章を、
 ほとんど読めないように背景に溶け込ませて書いた。
 お葬式はおろか、お経をあげられることもなかった人たちへの鎮魂だと思って。

 あとは、かぼちゃ。
 調べていくうちに、模擬原子爆弾、パンプキン爆弾というのがあったと知って、
 映画の黒い雨の中でも、お隣の家から爆風でかぼちゃが飛んできたり
 終戦の翌年餓死した版画家の谷中安規がおかぼちゃ様って
 大好きなかぼちゃを育てていたことなどもなんとなく私にとって
 戦争を象徴する野菜だったので、カボチャシリーズも描いてみた。

 こんな感じで仕上げたんだけれど、普段展覧会で使う真っ白な額が合わなくて。
 2014年の黒い雨も額をバーナーで焼いたんだけれど、
 今回もひとつの額は全部、4つの額は内側だけをバーナーで焦がした。

 
作品に向かう姿勢に、強い意志とメッセージを感じて敬服。
ウィーンまで馳せ参じて、この目で作品を拝見したい衝動に駆られています。

改めて作家とは、作品とは、と考えさせられ、
私なぞ、てんであまちゃんであると今更ながら痛感。

この状態で、わたしも6月の個展に臨むのだから・・ではあるけれど、
今できることを精一杯やるしかないわけで 

ドイツ語だからよくわからないけど、13日から始まっています。
現地の方で、興味を持たれた方はぜひお出かけくださいませ。


詳細は⇒こちらへ   笛吹さんのHPは⇒こちらへ

Hana Usui widmet die Ausstellung Schwarzer Regen dem Gedenken an die Atombombenabwürfe
auf Hiroshima und Nagasaki vor 70 Jahren.
Weitere Informationen unter:
www.bildrecht.at/news/hana-usui-eroeffnung-13-mai-bildraum-01

Dauer der Ausstellung: 15. Mai – 20. Juni 2015
Öffnungszeiten: Di – Fr 13 – 18 Uhr, Sa 11 – 16 Uhr

Bildraum 01 | Eine kulturelle Einrichtung der Bildrecht GmbH
Strauchgasse 2, 1010 Wien
+43 1 8152691 | bildraum@bildrecht.at


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もぐら庵 遊びの印展

2015-05-13 | 書展・展覧会情報

ユーモアたっぷりの書画や篆刻などで楽しませて下さる
もぐら庵こと、池田耕治さんの個展が今日13日から松屋銀座で始まりました~。

 ■会期:5月13日(水)~19日(火)
 ■会場:松屋銀座 7階遊びのギャラリー


陶芸家藤澤重夫さんとの京都での二人展に、もぐら庵の名の通り
謎めいた出で立ちで突然お越し下さり、楽しいお話やアドバイスを頂いたり

今回2年ぶりとのこと、伺いたい気持ちではおりまするが
6月に続けて2つの展覧会があり、まだ作品制作苦戦中でして・・
でもでも、目途がたったらぜひお邪魔したいと思っています。

詳細はもぐら庵さんのHPへどうぞ~

楽しい作品画像はこちらから





【もぐら庵さんプロフィール】

年齢、行動、生活、すべて不詳。
顔を見せない、人に逢わない、もぐらの暮らしにあこがれ
「もぐら庵」と号す。
奈良生駒山麓に庵を結び、風と語り、雨と唄い、風流自然を愛し、
書画、篆刻、作陶三昧暮らしの、自称遊印家。

とありますが、会場ではたぶんお目にかかれると思いますよ~。
以前は、その場で注文したら印も彫って下さいました~。
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うれしいこともかなしいことも

2015-05-12 | 山頭火・放哉・良寛
                         (半紙)

うれしいこともかなしいことも草しげる by 山頭火

山頭火の中でも好きな句。
書くたびに好きになる句。

生きてるとほんに、いろんな人に出会って、いろんなことがあって。
昨日の暮らしが明日もできるかなんて、誰もわからない。

何があっても、何を失っても、
また新しい出会いや、まだまだ知らない自分を見つけられるって思ふ。

どんな自分も投げ出さない覚悟を
この句を書くたびに 


今日の1曲は、久々にこの二人のこの名曲。

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第22回蘭秀会書展のご案内

2015-05-11 | 蘭秀会書展
                       「無一物」 

禅語の「本来無一物」より。

6月5日から始まる蘭秀会書展の参考にと書いたもの。

今回出品される荒井碧さんが、半切横に「無一物」と書かれた作品を
出品されるのですが、これがすんばらしいのでして 

普段は通信で今は木簡のみをお稽古されていて、
展覧会の作品は1回の添削のみでしたが、素敵千万です。

私の「無一物」は、ただ勢いで書いただけですが
荒井さんの作品には思想があり、雄大荘厳なる景色があり、
とても敵いませんです 

例年4月の開催の蘭秀会書展、今年は抽選にもれたので6月開催です。
お立ち寄り頂けましたら嬉しいです。


 ■日時:平成27年6月5日(金)・6日(土)・7日(日)
     AM10:00~PM5:00 ただし5日は11:00~ 7日は4:30まで

 ■会場:町田市民ホール  4階ギャラリー
     東京都町田市森野2-2-36   TEL 042-728-4300

 ■今年のワークショップは、「歩」を書く です。
  それぞれに思う「歩く」のイメージを作品にしてお持ち帰り頂きます。
   
   7日(日) 11:00~ 参加費無料

今年は7日に、町田市青年会議所主催の「まちたからフェスタ」もあり、
町田市民ホールとお隣の市役所で様々なイベント、飲食店の出店などもあります。
蘭秀会も、2階で体験コーナーにも参加します。

クリックで拡大→



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