心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

第51回現日書展へ

2011-07-31 | 書展・展覧会情報

             越智麗川氏(部分)宮沢賢治「春と修羅より」

 

 

昨日は、昨年もお邪魔した現日書展へ。

 

ゆっくり拝見して写真も撮らせて頂いたつもりが、

先日カメラが壊れちゃったので買い替えたら、まだ使いこなせていなくて

ほとんど没状態・・の中から、なんとか書TENのメンバーの方の作品をご紹介。

 

まずは、やっぱり大好きな越智氏の作品。

今年は二曲の屏風に多字数。↓左:作品アップ 右:全体

 

 

 

朴訥とした文字なのに、根気というより執念のような気迫が切々と迫ってきて 

 

一字一字が読めない全体像からも、なぜか引き寄せられるのでして。

そこに、越智氏の「魂」が込められているからなのでせう 

 

そして、木原光威氏の「篠原鳳作句」。

毎回、構図の斬新さに、つい唸ってしまうなり。

そしていつもながらの美しい淡墨、温かくも凛とした線も魅力的。

 

 

そして。

 

 

岡村雞守齋氏       谷合双辰氏

伊地知星夏氏       多田翠香氏

中谷翠泉氏        小林玲泉氏(書展メンバーではありません)

 

写真がほんと・・うまく撮れてなくて・・申し訳ありませんです 

次回までには、もうちょっとカメラも勉強しておきます

 

 

そして、鳩居堂での市川嘉泉書展も、写真はOKでしたのに

ここでも撮影失敗・・

 

作品も美しく清らかでしたが、表具も素晴らしかったです。

伺ったら、大阪の某有名表具屋さんとか。

左のは、作品右上に金糸?のうさぎさんがいました。

 

 

 

書の公募展や、おそらくたいていの社中展での表具は、ほぼ表具屋さん任せ。

けれど本当は、仕上がりまでを想像しての作品作りが楽しいわけで。

 

でもまぁ・・表具を「お化粧」ということもあるけど、そう考えると、

お化粧はプロのメイクアップアーチストさんもいるわけで。

自分のイメージは持ちつつ・・がよろし、かな 

 

そして、石橋鯉城氏主宰の第50回文鳳会書展にも、お邪魔をば。

こちらも格調高く、書三昧の充実した一日でした。

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恥を栄養に

2011-07-30 | つれづれ

                  「恥」  (はがき)

 

 

人生の中で、人はどれくらいの恥をかくのだろう。

ふと思い出すと苦い思いが蘇る恥の、四つや五つ、むっつ・・・。

 

私なぞしょっちゅう、苦い思いをしているのに、なんだか進歩してる様子もなく、

一応しばらくたって気づくこともあるので、その度に落ち込むのでして 

 

 

たとえば、よく友人にも言われるのでして・・

「まったく、思ったことすぐ口にするよね・・」

 

はい、まったく、その通りでして 

これは母譲り、いや父もその如くだから、両親譲りのDNAの所為にしょう。。

 

恥はかき捨て・・は、旅では通用しても、

日々の恥は、捨てずに受け止めませうね~ 

 

でも、恥をかかないと、気づかないこと、わからないことも多々あるわけで。

 

そ、だから・・人生で、どれくらい恥をかけるのだろう・・って前向きに。

恥をかくのを恐れずに、かいた恥を栄養にして生こうぞよよよよ・・

なんちゃって。

 

 

今日は第51回現日書展と、銀座に行ったら必ず立ち寄る鳩居堂画廊へ。

そのあと、今年12月に開催予定の「2011 書TEN」の打ち合わせ会があり

展覧会に向けての準備も始まりました 

 

現日書展、鳩居堂画廊での「市川嘉泉書展」は明日31日までの開催です。

燃える現日、そして表具も作品も清々しい美しさの市川嘉泉展の模様は、

また明日にでも 

 

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行ってみたい展覧会あれこれ 

2011-07-29 | 書展・展覧会情報

 

今日は職場の毎年恒例の行事があって、朝から夕方まで慌しく忙しく。

もう眠くてたまりまへん。。今日は筆を持つ気力がなく

 

ちょっと行ってみたい展覧会のご紹介をば。

 

 岡本信治郎展「空襲25時」

 

 昭和8年生まれの岡本信治郎さん のテーマは「戦争」。

  今回は、長年あたためてきた戦争をテーマにした作品を心に、約40点を。

 戦争がテーマだが、ポップでユーモアとレトリックを駆使して社会への評言を

 描き出してきた、と。(ちらしより抜粋)

 

 ■期間:89日(火)~919日(祝)

 ■詳細はこちらから→ 渋谷区立松涛美術館  

 

 

 「彫刻家 エル・アナツイのアフリカ」

 

 現代アフリカ彫刻の第一人者といわれるエル・アナツイの

 日本での初めての展覧会。

 

 ■72()828日(日)

 ■詳細はこちら→埼玉県立近代美術館

 

 

 

 

 

  荒木経惟「彼岸」

 

 ■722日(金)~925日(日) 

■詳細はこちら→RAT HOLE GALLERY

 

 

  古筆切 とともに楽しむために

 

 ■期間:713日(水)~814日(日)

 ■詳細はこちら→根津美術館

  

 

 

 

「東日本の子どもたちのメッセージ展」

 

 ■期間:88日~813

 ■会場:小津ギャラリー  

 

 

全部行けるかわからないけれど 

 

 

明日は、31日まで開催中の第51回現日書展にお邪魔する予定。

詳細は→こちらから

 

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扉~DOOR

2011-07-28 | つれづれ

「扉」(はがき)

 

 

最近はあまり見なくなっちゃったけど。

大相撲の若貴兄弟が全盛だった頃、実は相撲好きだったのでして。

 

平日はリアルタイムで見れなかったので、

夜の大相撲ダイジェストを見るのを毎晩楽しみにしていて。

 

夕方のニュースで取り組みの結果が流れ始めると、慌ててチャンネルを変えて。

だって、もう結果は出てるとしても、臨場感が違うでしょ 

 

若貴どちら?と聞かれたら、迷わず貴乃花。

でも、当時から一筋に応援していたのは、魁皇

 

ここぞって時がどうも苦手なようで、手に汗握っては

あぁ・・ってこともあったけど、そんなとこが親しみやすくて、

真面目で一生懸命なとこが、好きだったなぁ 

 

この名古屋場所で、最多1047勝の記録に到達してからは、

魁皇らしく? 白星が続かず、残念ながら現役引退。

でも満身創痍の中38歳まで続けてこられた精神力にも、大きな拍手送りたいです。

 

その魁皇が、くじけそうになるとある曲を聴いて、頑張ろう!って思ったと聞いて

今日はその曲をば。 コブクロの ♪DOOR 

 

コブクロの歌詞は、いつも勇気くれまする 

歌詞は→ここをクリック

 

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「帰る」って、なんだかいい響き

2011-07-27 | つれづれ

                      「帰」  (はがき) 

 

 

数年前、2年振り位に一時帰国していた友人と、バリ舞踊を観に行った時、

知人だという踊り手の方に「私の親友」って紹介してくれた時のこと

ふと思い出して 

 

親友ってことばが、すごく新鮮で、ドキドキするくらいうれしかったなぁ・・って

この曲を聞いてたら、なんだかしみじみと 

 

 

ということで、早速。

今日の1曲は、Tom Waits San Diego Serenade

 

今朝いつも聞いてるインターFMの BARAKAN MORNING から流れてきて

涙ポロポロ・・ 胸キュンにしびれた曲   

 

あう・・やっぱりTom Waits 大好き  歌詞も美しくて切なくて   

歌詞の日本語訳はこちらでご紹介されてます→美しい歌 (勝手にリンク・・

 

 

「帰る」って、なんだかいい響き 

 なかなか素直に「帰れない」こともあるけれど。

 

そんな思いで書いてみた、今日の「帰」でございます 

 

 

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簡単版画で暑中見舞いをば

2011-07-26 | 季節もの

                          (はがき) 

 

 

今日午前中は絵手紙教室。

宿題の他に、季節柄、暑中見舞いをば。

 

アクリル絵の具のチューブを、そのままはがきに適当に

ぐるぐるびゅーって色を出し(その最初のが左上の)その盛り上がった面に、

はがきを重ねて、要は版画みたいな感じにしたのでして。

 

「蜩(ひぐらし)」 

 

そのまんま同じ位置にはがきを載せると、模様が似るので、

はがきの右側、左、下側と位置を変えて刷って

2枚と同じものがないはがきの出来上がり~。

1枚から計8枚分刷れました。

 

で、前回、私が極細面相で書いたら、皆さまお気に召したようで

今日もまたそれで、それぞれご要望の夏らしいことばを 

 

色もそうだけど、線が細いと涼しそうね~って。

 

前回その筆を買ってきて・・って言われていたんだけど、

なかなか画材屋さんに行く時間がなく 

 

今日の帰り道、皆さんで駅前の画材屋さんに行くことになったようですが

無事、買えたかしらん 

 

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泥中の蓮花 

2011-07-25 | 禅語・般若心経

                       (半紙1/2)

 

 

泥中蓮花 でいちゅうのれんげ 禅語。

 

 

蓮の花はきれいで清らかな真水ではなく、

泥の池の中から養分を吸い、美しく大きな花を咲かせるでしょ。

私たちが住んでる世界も同じ、とな。

 

この世の「苦」「痛」「悲」・・・の中にいても、

くじけずいじけず、そこから学び経験していくことで、

美しい花を咲かせることができるというもの。

 

禅の悟りの境地には、なかなか辿り着けないけれど、

全ては自分の心のありようで、生き方も変わってくるのだとしたら 

 

書は全然つまらない出来だけど     

蓮の花の凛とした姿は、心に力を与えてくれるような 

 

 

 

町田市にある薬師池公園の大賀ハスの観蓮会 今年は87日(日)にあるようです。

午前6時~7時、公園内の「やくし茶屋横」で、蓮の葉に注いだお酒を

茎を通して飲む「荷葉酒(かようしゅ)」を体験できます。

 

ちょっと(かなり)早起きにして、私も行きたいなぁと思ってますが 

今日は久々に、インドネシアから一時帰国中の旧知の親友と、ご飯を食べてさっき帰宅。                        ぴーちくぱーちく、よくしゃべって、元気もりもり   明日もがんばろ~っと。

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心はアナログのままで

2011-07-24 | 漢詩

                        (はがき)

 

 

杜甫の詩「枕簟入林」 ちんてんはやしにいる

枕と敷物とをもって林中に入りて暑きを避ける、の意味。

 

そんなゆったりとした暮らし、いいなぁって思って。

さしずめ我が家は、夜寝る前に一杯持ってベランダへってことで「酒入縁側」。

 

でも、ここ数日は涼しくて、夜などしまった布団を1枚出す程。

今日も暑くなるとの予報の割に、過ごしやすく。

今年は風鈴もぶらさげて、音が涼を運んでくれてます 

 

節電の今夏は、昭和の風情を楽しめるかも。

あ、今日でアナログ放送終了、ひとつの時代が終わった感が。

 

自然環境は変化して、科学技術は進化しても、

心は変わらず、アナログのままでいたいものでござりんす 

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一歩づつ

2011-07-23 | つれづれ

                       友人への手紙

               

 

さっき、NHKスペシャル「飯舘村 人間と放射能の記録」を見ていて。

不条理極まりない現実に、当事者ではないのに心がくたくたに・・

 

番組の中でひとりの女性が「原発があるから前に進めない・・」と

小さな声でぼそぼそっと言ったあとで、息子さんには

「前に進むしかないでしょ、農業は諦めて他に仕事を探しなさい」って。

 

私だったら・・と考えると・・

 

なんで人は生きてかなきゃいけないの?・・なんて、ある方に聞いたことがある。

そしたら「馬鹿だなぁ、嬉しいこと、逆に苦しいことやらがあって、

それが生きてくってことなんだよ。」 って即答。

 

う・・ん。そっか・って思うけど 

でも今の現実は、なかなか・・それが生きてくってことだって、受け入れがたいような。

 

生きてく意味なんて考えてたら、前に進めなくなることもあるような。

 

痛みを抱えたままでも一歩づつ、一歩づつ・・と、声に出して

ちょっとづつでも進めたら・・

 

そう願いつつ、今日の1曲は RAKEの♪誓い

 

 

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原本にも間違いもあり?

2011-07-22 | 書の話

                          (半紙)

 

 

千字文の一節「丙舎傍啓」 へいしゃぼうけい

第三の殿舎は傍らに啓いており、の意。

 

木簡集字千字文を参考に書いていたのですが・・またまた原本が間違い・・かも。

(↓)四文字目が、「創」かな?って思って、そのつもりで書いてしまい。。

う~ん・・やっぱり「啓」には見えないような。いかがでっしゃろ。。

 

 

 

 

沙月という細い羊毛長鋒で。書きやすくてお気に入りの筆のひとつ。

墨量の多い所、かすれ、空間のバランスを、自分なりに確かめながら。

 

「丙」は思いっきり縦長にしたくて。

墨がついたまま固まってしまった筆で、そのままに書いたので

「舎」など極細の線に。 縦長の「丙」に対して横に広げて。

 

「傍」は右下に向かって、だんだんだんと下がって右に流れたので

「創」の最終角は、思い切り長くしてみたなり。

 

それにしても、原本も意外と間違いがあったりするのね・・

 

この「丙」って文字、私、好きなんです・・って言ったら、教室でEさん曰く

「私達が子供の頃の成績表では、丙は三番目だったから、私は好きじゃないわ~」に

皆さん大笑いでした 

 

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