心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

ぽくぽくと、花鳥装春な感じに

2016-03-07 | 漢詩
                      「花鳥装春」  (半紙)


書を始めて3年目位の佐沢さんからリクエストされた詩をば。

佐沢さん、まずはキチンとした楷書が書きたい、ということで
ただ今臨月だというのに、熱心にお稽古されていて。

お稽古は、日展系の母組、ほにゃらら系の沙於里組があって、佐沢さんは母組。
その母が昨年6月に倒れてからは、私がなんとか一緒にお勉強中

でもねぇ。 楷書、苦手~というか、未だに通ってきておりませんで 

ということで、私が書くと楷書じゃないけど~。
あ、↑の写真の右側が楷書風~ 

で、その隣は、そこからちょっと遊んで。

春らしい可愛い感じがいい~と言われて何枚か書いてみたけど、
こうしてみると、大して変化もないですけど 

佐沢さん:ん?これはなんていう書体ですか?
沙於里 :ぽくぽく体? 



春らしい、やわらかい、ぽくぽくとした、そんなこんなを感じて頂けたら、いやいや、
ちゃんと楷書も勉強しなさい、と、母の声が聞こえてくるのでありんした 

佐沢さん、貴重なお若い方なのに、
ということで、たぶん今月でしばらくお休みになっちゃうのが残念。

でも、まずは元気な赤ちゃんが無事生まれますように~ 
復帰の時までに、私もまだまだ勉強いたしまするるるる~。

ということで、今日は「花鳥装春」っぽいこの曲を~ Regina Spektor -"Eet"


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陶天真

2014-06-04 | 漢詩
                     (はがき)

「陶天真」 とうてんしん 

好きなことばのひとつで、何度も書いてます。
「陶」は養うという意味もあり、つまり天真を養う、天真であれ、みたいな意味。


私の思う天真は、こんな感じ 


蛇を凝視するハシビロコウ   にゃは~和む~
友人は不気味~こわい~って言うけど、私はめちゃくちゃタイプ 




めったに動かないことで有名なハシビロコウ。
おっとりに見えて頑固で、唯我独尊、結構性格はきついそうで 
でもなんとも不器用そうなとこが憎めないというか~。

いかがです? 好き? 苦手? 

コウノトリの仲間で、学名が「クジラ頭の王様」だそうですが、
頭がクジラっぽいから?ってどこかに書いてありました~。

ハシビロコウ画像集
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春よ来い

2014-03-07 | 漢詩
                  (半紙1/2・極細面相筆)) 「雨熟野黄梅」


今年は40数年ぶりだという大雪や、冷たい雨の降る寒い日が続いて
梅の花を忘れていましたが、気づくとそこここでやさしい香が。

「雨熟野黄梅」は、雨が降って、
野の黄梅が咲き乱れるって感じ(だと思ふ)かしらん。


我が家のベランダにも、迎春花と呼ばれる黄梅があるけれど、
昨夏の成長期には、外壁工事で1か月以上ベランダの通気が悪く株が弱り、
先月のあの大雪では枝が数本折れて、今年はまだ新芽も見えず。


雲南黄梅


春が待ち遠しいです 




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春雪

2014-02-09 | 漢詩
                                  (半紙)


昨日はここ神奈川も、とんでもなくすんごい暴風雪でした。

我が家は玄関の外に雪が積もって、
扉が開かなくなることもあるので2時間おきに雪かき。
ついでに階段も・・と、1日雪とつきあっておりました。

駐車場なぞは膝丈まで雪が積もり、これは当分車は出せないかなという程。
さすがに車も通らず、人影もなく、なので、どうなることやら~。


さてと。
久々に漢詩なぞをば。

教室で参考に書いてみた東方虬の春の五言絶句。
面相筆で緩急、かすれなどを意識して書いてみました。

春雪満空来 觸處以花開 不知園裏樹 若個是真梅

質問:どの文字を大きくするとか決まりごとはあるの?
私 :えっと、その文字がドラマチックを望んでるって感じた時・・かな。。


静かなイメージで横バージョン。




梅の香はまだもう少し先になりそうですが、
ここまで雪が降ると、春が待ち遠しい気持ちになりました 


今日は高校時代の同級生のライブがあるので、都内まで。
はてさて、今日も雪とおつきあいざます 

 
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菊花寒更香

2012-11-30 | 漢詩
                      (半紙1/2)


菊花寒更香 
静かな寒さの中、菊の花が更に香ってくるなぁって感じかな。

菊の香りは、薔薇のような華やかさも、夢見心地のロマンはないけれど、
静かに深呼吸と共に吸い込むと、からだ中が浄化される気がするのでして。

秋空の下、凛として媚びず、静かに香る菊花を探しに出かけたいなぁ。

明日からはもう師走。
やること山積みだけど、目の前のことをひとつづつ。


今日の1曲は、ThePianoGuys による
Christina Perri の  A Thousand Years (Piano/Cello Cover)

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清いというのは

2012-10-27 | 漢詩
                  (半紙)


「月影清」
月も美し、そしてその影も清く。

清いというのは、ただひたすらに、善で清楚で、
けがれもないということばかりではない、と思う。

その実、裏側には、魑魅魍魎とした情の流れを内在、抱擁しつつ
それでもその影が美しい、そんな世界を思うてみた。


さて、昨日今日と、皆さまから父へのコメント等を頂きまして、
父もまんざらでもないようで、父娘共々より改めまして~
ありがとうございます 


でもって、久々に今日の1曲は、最近お気に入りのThe Piano Guys のこの曲をば。
Coldplayの♪Paradiseをアフリカンバージョンで。

常識に囚われない演奏スタイル、全身全霊で音を奏で楽しむ姿にも惹かれます。

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自分の書風

2012-06-24 | 漢詩
                     (半紙1/2×2種 筆はいつもの蠅頭小楷)


荷風送香気 かふうこうきをおくり
竹露滴清響 ちくろせいきょうをしたたらす  

蓮の花は香気を送り、竹の緑は露をしたたらせている、の意味。
猛浩然の詩。


書いてるときは楽しかったんだけど、詩の意味を考えると、
ちょっといかつい感じで合わないかな、と反省。

でもね、やっぱり落ちつくのは、師の書風の匂いがする世界だったりして。
こんなこと言ったら、師からは1000年早いって言われそうだけど。

師のエキスを持ちながら、自分の書風を見つけれらたらなぁ 

つくづく・・
料理も毎日していないと面倒になったり、メニューが浮かばなくなるように
筆も毎日ちょっとでも持っていないと、
書風どころか1本の線も書けなくなるのでして。

筆を持つことで、心と気力の健康も保てるのだし、
毎日ちょっとづつ、を、なるべく致したいところでござりまする 
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清風入梧竹

2012-06-15 | 漢詩
               (半紙・筆は小筆の蠅頭小楷)


前にも書いた「清風入梧竹」清風梧竹に入る  梧は桐のこと。
(おっと・・奇しくも背景が前回書いた時と同じだ・・ )


半紙横に五文字はむずかしいけど、この句は真ん中の文字の「入」が
シンプルなので、余白を生かせるかなと思ってこんな感じに。

そして半紙縦にも、あれこれお恥かしながらの習作備忘録。
これでどうだ~ってのじゃないので、お目汚しお許しあれ 




昨日はお天気はいいけど、風は涼しく肌寒いくらいで。
梅雨の中休み、今日もなんとかいい天気。
皆さまよい一日を~ 

今日の1曲は、元気が出る The BOOMの  風になりたい
歌詞付だから、そのうち消されちゃうかもだけど。

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秋から・・冬近し

2011-11-26 | 漢詩

                      (半紙)

 

杜甫の詩『萬壑樹聲満 子崖秋気高』

 

意味は・・墨場必携から書いたものなんだけど、

今、作品制作中で部屋の中がてんてこ舞いなもので、本が見当たらず

 

ま、だいたいは・・

多くの谷には樹々の聲が満ち、崖には秋の気配が漂う・・って感じかな。

 

制作の合間に気分転換に書いたので、粗っぽいけど。。

 

49枚のパネルのうち、完成はまだ10枚 

でもって、やっぱり気に入らないのがあって、また今、墨磨機を回して書いて中 

 

どうも計画性に乏しくギリギリにならないと、集中できないタイプでして。

でもこの「やばいぞ感」が「楽しいぞ感」を触発してくれるのでして 

 

明日までの展覧会がふたつ・・行きたいけど行けるかな。。

 

さて、そろそろ休憩は終わりってことで、今日はこの辺で。

そろそろ秋から冬近し・・・皆さまよい週末を~

 

今日の1曲は、Jan Garbarek の  In Praise Of Dreams

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ついまた面相で・・

2011-09-27 | 漢詩

                  (半紙)

 

曹植の詩「明月照高樓」 名月があの山を照らしていて美しいのお。

 

極細面相筆なので、やっぱり弱い・・。

なので、明月とは言えない感じだけど

 

夏バテなのか・・太い線のでで~んってのが、書きたいって気にならず

ここんとこ、つい面相を手にしてしまい。。

 

ま、そんな時もあるさってことで。

また、でで~んが書きたくなったら書こうべな 

 

 

今日の1曲は、ヨーヨー・マの prelude from Bach´s Cello Suite No. 1

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