心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

「逃げる」さんたら・・

2009-01-31 | つれづれ
                        「逃」(半紙)



逃げるが勝ち。
あ・・違う。。 負けるが勝ち・・だ 

・・って思って一応辞書を引いたら、あった!
「逃げるが勝ち」

意味はほぼ同じ。

でも「逃げる」と「負ける」は微妙に違う?・・などとふと、考えてみる。

「負けるが勝ち」は、どこか誇らしげでかっこよく
「逃げるが勝ち」は、どこかずる賢い感じがしたりして。。

おっと、それは「逃」の文字さんに申し訳ない。
とか思いつつ、あらよっと~ってな感じで逃げる姿に書いてみた。

いつぞやの茄子の絵を背景にして 



今日は、書の諸先輩も出品している審美社書展に出かけてきます。
なんだか関東地方も大雨の予報だけど、朝起きたら小降りになってますように。。

審美社書展は、2月2日(月)まで。
横浜関内駅北口下車 横浜市教育文化センター内 横浜市民ギャラリー1階展示室にて。
抽象。現代書作品。



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展覧会に向けての錬成会

2009-01-30 | 書の話
                      「春眠不覚暁・・・」
                   沙篁さんにと参考に書いた作品



昨日は朝10時から午後3時半頃まで、書道教室があり。
4月の展覧会に向けて、午後からは錬成会。

それぞれ取り組んでいる作品を、人目のある中で書いてみるというのは
この教室では初の試みでもあり、どうなることやらと少々心配だったけど
思いのほか、皆さん集中して書いたり、それぞれの作品製作を体感したりと
充実した時間となりました~。

  
        Kさんの書く姿を真剣に拝見

 
          それぞれに集中して
 
 
       皆さんが見守る中力強く! そして・・     


         書き上げたのは「輪廻転生」


          人生七十古希稀・・・

 
    いつも歌がでるKさん              横作品は初めてというKさん

人がいる中で書くというのは、なかなか勇気のいるものでもある。
でも、人目を忘れてしまうくらいの集中力を養うこともたまには必要かなと。
それをひとつ越えられたら、作品にそれぞれの魂が見えてくるような。

裸になれるか、なれないか・・。
お習字ではなく、作品として何かを訴える表現ができるかどうか。

誰かが見てるから書けないなんて思っているうちは
作品に本当の自分は見えてこないって思う 

さらけ出せたら 

作品を書くということは、本当の自分を探すこと、見つけること。
そして、それが見えてきたときの、何ともいえない快感と興奮は
何にも代えがたい喜び!って思う 

皆さんの作品に期待しつつ、私も作品作りを楽しみたいです 


錬成会のあと、Sタウン誌の事業のAさんと編集部のUさんと久々の会食。
もう20年近くお付き合いを頂いていて、ずっと私なぞを見守っていて下さり。
いつも励まされておりますですそしていつも深謝しておりますです 

あれこれ話は尽きず、帰宅は10時。
長い充実した一日でした~。


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いつも初心に帰って

2009-01-29 | つれづれ
                         「守拙」 (半紙)



昨日午前中は免許の更新で、近所にある会館のホールで1時間の講習会に参加。
受付終了20分前位前に着いたんだけど、ホールの席には既に会場の6割位人がいて。

何気なく、空いている席の列の端に座る女性に、会釈しながら奥に座ろうとしたら
な・なんとカルチャーにいらしているHさんではあ~りませんか。。

なんという偶然!
私、こういう偶然結構あるんですう。

そしたらHさん、
「あら、すごい偶然ね、なんかいいことあるかもしれないわね」

うんうん! なんだかそういう発想好き~

Hさん、確かまだ2回しかお目にかかっていないのに、
どこか子供の頃の学校の先生のようで、とっても親しみやすくて懐かしくて。
腕組みしてルンルン♪って歩きたくなるようなお方。

う~ん。私はHさんに会えたことが、今日のいいことかも~って思い


あれこれお話してたら、講習会スタート。

飲酒運転によるひき逃げ事故の現状と、被害者遺族の方々の苦しみを訴える映画を観る。
改めて、自分も運転をしている以上、乗るたびに初心に帰って安全運転を心がけようと。


今日のお題は「守拙」(しゅせつ)

国語辞典には・・「拙守」(せっしゅ):まずい守備という意味があるけど、
中国のことばには「守愚」「守正」・・とあり。

「守拙」は、そのままだと「じょうずでないことを守る」
初心を忘れるべからず・・って感じかな。。






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朝の土から拾うものは?

2009-01-28 | 山頭火・放哉・良寛
                        (半紙)
                    Nさんの作品を参考にして



昨日は絵手紙教室。
お題は、山頭火の「朝の土から拾ふ」と、節分。

いつもことばに、ふと心を留められるNさんが「拾ふ」って何だろう・・と思い
辞書で調べてみました・・と 

どの辞書なのか伺いそびれてしまったけれど
① 落ちているものを手で取る。
② 多くの中から選んで取り上げる。
③ 乗り物などとをとめて乗る。 と、だいたいはそんな感じだったかと。

「拾う」には、命拾い、幸運を拾う、名簿から名前を拾う、活字を拾う・・などもあり。
そこには②の意味があるのかな。

中には、(道を選んで)歩くという意味もあるらしい。

ふむふむ
何気なく使っているなんでもないことばも、こうして立ち止まって調べてみると
なかなか興味深いなぁ・・と、Nさんに毎度の事ながら深謝です。

そして話は、朝からはて、何を拾うのか・・という話になり。

いつも野趣味のある力強い文字と絵を書かれる先のNさんは、ネギを描かれ。
そこから、ネギの食し方、効能等々の話で大いに盛り上がり。
それぞれの日常が、絵や文字に現れていと楽し

私は「希望」かしら・・と別のNさん、素敵です。

土と緑をイメージされた方がお二方。その作品を参考に1枚描いてみる。


 
                 (はがき)


「朝の土から拾ふ」
文字も絵も、土臭く、野暮ったく書いてみたかったんだけど 

はて、皆さまは、朝の土から何を拾いますか?

私は・・
やっぱり泥のついた野菜を毎朝拾うような生活が、いつかしたいなぁ・・



追伸:
この絵手紙教室は、私にとっては居心地のいい親戚の家に帰ってきたような場所で、
お一人お一人が、私の親戚のおばちゃん(笑)みたいな存在です

昨日は、昨秋大怪我をされてお休みをされていたSさんが、
約3ヶ月ぶりにお元気なお顔を見せにいらして下さり、とってもうれしかったです




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刺激は衝動へ

2009-01-27 | つれづれ
                         (はがき)


えっと・・何に見えますう?
一応、玉葱さんです。


先週玉葱の皮を剥きながら、NHKの日曜美術館を見ていて。
抽象画のパイオニアと言われる長谷川三郎展の案内をしていて
あん・・観に行きたいけどなぁ・・明石は遠いなぁと思いつつ。

好きです。長谷川三郎。
書の世界でも知られる方でもあり。
久々に作品を拝見して、ぐぐっ~ときたところで
手に持ってる玉葱を描きたくなって。

長谷川三郎展は2月8日(日)まで 明石市立文化博物館 にて。




同じく日曜美術館で紹介されていた、京都を拠点に活躍した
建築家・上野伊三郎氏とその妻でテキスタイルデザインなどを手がけたリチさんの 
上野伊三郎+リチ コレクション展が京都国立近代美術館 で。
こちらも2月8日(日)まで開催中。

残念ながら行けそうもないけど、春には東京にも来るようなので
楽しみにしつつ、ご案内まで~。





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如松之盛と願いつつ

2009-01-26 | 
                          (半紙)



千字文一節の「如松之盛」(じょしょうしせい) まつのこれさかんになるがごとし。

その意味は、
松が冬になってもしぼまず青々といよいよ茂るように・・


年末に門松用に買った2本の松が、まだ青々としている。

おとといの深夜、みーにゃ(猫・10才・♀)のお腹の皮膚に異変を発見。
ぶにょっと500円玉より一回り大きく腫れた部分が、毛が抜けてピンク色になっていて

早速昨日病院へ。
もしやアンカで低温火傷?と思ったけど、そうでもないらしく原因不明の皮膚炎とかで
とりあえず塗り薬をもらい。
舐め過ぎで皮膚が1枚剥げている状態らしく。。

女王様のみーにゃが、薬など塗らせてくれるか心配だったけど、
本人も気になってるのか、なんとか塗るには塗れるんだけど
その後舐めないように、しばらく騙し騙しご機嫌を伺うのに翻弄され・・・。

はいっ・・全くもって親馬鹿ではありまするが。。

いやはや、そんな中ふと目を留めた松の枝の青々とした姿を見て、
みーにゃも今年11歳、今まで大きな病気も怪我もなくきたけれど
これからも、松のように元気でいてねと願いつつ 

そんなこんなで落ち着かず、今日の作品は不完全燃焼だけど・・


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「無駄さん」がくれるもの

2009-01-25 | つれづれ
                        (はがき)



もう20年位前になるけど 消しゴム印を作るのにはまっていた時期があり。
数百個あった消しゴム印は、何度かの引越しでどうやら行方不明に。

その時作った、野仏の印を押した紙だけは何枚か残っていたので
ちょっと遊んでみた。

ものづくりも、日々を暮らすことも、無駄なことを繰り返しているうちに
思いも寄らぬ発見や感激があるような。

無駄な時間、無駄なこと・・と嫌われがちな「無駄」さんも、
案外楽しい時間を運んでくれることもあるような。

楽しいことって、意外と無駄なところからひょっこりやって来るような


はぁ・・
それにしてもあの頃は、実家でプー太郎で時間だけはいっぱいあって
なんて楽しい幸せな日々だったことか 


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まずは「知る」ことから

2009-01-24 | つれづれ
                  五言絶句 楊炯(ようけい)詩 (半紙)



趙氏連城璧 ちょうしれんじょうのたま
由来天下傅 ゆらいてんかにつたう
送君還舊府 きみがきょうふにかえるをおくれば
名月満前川 めいげつせんせんにみつ


        唐詩選  より拝借 


中国の詩は、官吏の地位の人たちが仕事が大変だ~とか
故郷が懐かしいよ~とか悲哀に満ちたものが意外と多い。

この詩もそれ。だいたいの意味はこんな↓感じ・・。

超さんの持っている璧は環状になっている玉で、
そんな風に連ねたものを連城の璧(宝)と。
それは天下に広く伝わる至宝。
なんだか知らないけど失意にあって旅立つ(旧府に還る)趙さんよ、
目の前の川面に満ち輝くような璧のような名月は
あなたの才名もこの連城の璧のように輝いていることを象徴しているようだよ。

・・・てな感じで、慰めている詩らしい。


ところで今日のオバマさん発言。
「変化はワシントンへやってはこない。変化がワシントンへ向かうのだ。」

う~ん・・かっこよすぎる

今の○○党の家老さんたちは、どうやって国民を騙そうかなんて
見え見えの悪知恵に時間と労力を費やしているような気がしてならない

実は見え見えなんですけどぉ・・・
そのことすら気づいていないようでは、世も末だけど。。

でも私たちも自身も、あれこれ意識と意思を持って行動せねばと思う今日この頃。
まずは何事も「知ること」から始めようかな・・






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老いも若きも

2009-01-23 | 禅語・般若心経
                         (はがき)



禅語の「啐啄同時」(そったくどうじ)

「啐」は雛が今まさに殻を破って出ようとしていること。
「啄」は親鳥が外からくちばしで殻をつつくこと。
それが同時というのは、お互いのタイミングがぴったり合うこと。

啐啄の機を逃さないためには、お互いが相手を理解しようとしなきゃだめってこと。

人生にはきっといろんな「啐啄の機」があるんだろうなぁって思う。
でも怠け者の私なぞ、何度も逃してきたような気がする

それがいいとか悪いとか、ちょっと前の私なら反省はせずとも後悔をしたこともある。
でも最近は、それも私なんだからしょうがないかぁ・・って思ったり。

あ。結局は根っからの怠け者ってことかぁ。。。


が、しか~し。
若者たちよ。啐啄の機を逃さぬように、自分を大事に育てておくれ。。

いやいや。
老いも若きも、いくつになっても響き合える心と体力は持ち合わせていたいものじゃのぉ。



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真理は一つなのかな・・って

2009-01-22 | つれづれ
                       (半紙) 参考作品



「長樂萬年歓」 楽しいことがずっとずっと続く歓び。

アメリカでは20日、オバマ大統領就任。
テレビで就任の演説を見ていたら、力強い変革への情熱を感じて
この人なら変えてくれる、この人となら自分も変われるかもしれないって
異国のことながら胸に熱いものが湧いてきて、ドキドキした 


「今求められているのは真理への回帰だ。責任を果たすべき新たな時代だ。
自分自身や国家や世界に義務を負っていることを認識し、こうした義務を
嫌々ではなく喜んで受け入れることだ。」

オバマ氏の演説は、ほんと人を惹きつけるなぁ・・・。

つい、自分の仕事や人生や諸々のことを、誰かに任せて押し付けて
それでいてうまくいかなかったら、責任を誰かに押し付けて
文句を言いがちな怠け心に、覚醒と勇気を運んで来てくれるっていうか・・。

あ、人任せにしていちゃいけないんだ・・
一人一人も変わろう、変えようって思わないと何も変わらないどころか
悪い方に向かっちゃうんだ・・って気づかせてくれるっていうか・・。

そんなことを考えていたら、オバマ氏の言う「真理」っていうのは、
国や人種や宗教を超えて、一つなのかもしれないって思った 


楽しいことは実は、ずっとは続かないもの。

でも、自分さえ良ければっていう思いではなく
なるべくならば仕事でも遊びでも、そして国と国でも
お互いが良いと思えることを共有できる関係が築けたら
長樂萬年歓への希望も持てるのかもしれないなぁ・・・・なんて 




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