心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

灰野敬二×竹澤悦子即興ライブ

2017-04-20 | ワークショップ・ライブレポートなど


昨日の続き~今日は常福寺でのライブのお話。

ギター・パーカッションの灰野敬二氏と、琴・三味線の田中悠美子さんの予定でしたが、
田中さんが体調不良で急遽出演できなくなったとのことで、
ピンチヒッターで登場されたのは、箏・地歌三味線の竹澤悦子さん

始まる頃にはちょうど宵闇が下りてきて。

戸を全て取っ払って解放感満載の本堂を風が通り抜け、
その風に反応して、そこはかとなく音が鳴り。

魂が風に乗って浮遊しているような、居心地の良さを感じていたら
ずずんと響く箏の音に始まり、小さな鉄琴の言い訳のない乾いた音が響き渡り。
鉄琴を縦横無尽にくゆらせると、やわらかな余韻が全身を包み込んでくれて。

ライブの時はこんな感じでした。



当日、お二人は初対面で全くの即興コラボだったそうですが、
MCもないまま演奏が始まると、呼吸、間合い、世界観も響き合っていました。

お二人に共通していると感じたのは、波動、そして余韻。
混沌の中にある繊細でやわらかいものを感じたり。

JAZZにも似た二人の即興。
JAZZのライブに行くといつも感じる心地よさ。
それは瞬発力、バランス力、解放感、無限の可能性、底なしと感じるような体力とエネルギー。
そしてお互いを尊重し合いながら、音楽を作っていく懐の深さ、明るさ。

人は一人で生きていけるわけじゃなくて。
それぞれのまわりには必ず波動や余韻があって。

でも、慌ただしく流れては消える世界に身を置いていると
自分のそれらを気づけずにいたり、
本当の自分を信じることさえできなくなったりもあるような。

ちょっと自分を聴いてみようよ、
そんなこんなを感じさせて頂ける音楽でした。

そうそう。
竹澤さんは、スカーフのような布で筝を叩いたり、撫でたり。
お二人とも所々に絶叫(歌唱)、声の美しさにも、心洗われました。

時々、高温の金属音に鼓膜が切れそうだったり、終わった時は
受けたエネルギーを吸収しきれずにいましたが、今頃になってようやく
すごくすごく、深くてやさしいものを頂いたような心地です。
なんだか、癖になりそうなお二人の演奏でした。

そうそう。
当日の模様(写真もあり)について書かれたブログに出会いました
ご了承頂けたので、リンク貼らせていただきます 
他の記事も興味津々 

All challenge for Fate










■灰野さんのロングインタビュー。
長いですけど、お時間ありましたら⇒ここから

ライブの後は、境内の夜桜を見ながらお弁当を頂き、身も心も満腹の一日となりました。
次回は秋の予定、今度はどんなライブになるのか楽しみです。





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心の持ち様を

2017-04-19 | ワークショップ・ライブレポートなど

昨日の暴風雨で、一気に桜も散ってしまったかと思ったら
このあたり、まだそこここで、淡いピンク色が風に身を任せて揺れています。
今年の桜はほんと、長く楽しませてくれますね~。

さてと。
遅くなりましたが、先日の常福寺での─be─ 死を想え の講演会のレポートをば。

4月8日、境内はちょうど桜の季節、たおやかで静かな時間と空間に心癒されました。






講演会のパーソナリティは、落語家の立川談四楼氏、脚本家の筒井ともみ氏、
アーティストの篠原勝之氏。

それぞれに興味深いお話でしたが、一番親近感を覚えたのは、クマさんこと篠原さん

たとえばモンゴルに作品制作に行った時の話。

遊牧民の方々の埋葬は、むしろのようなものに遺体を包み、
少し離れたところに置いてくるだけ。
次第に虫や野生動物についばまれ、骨になると砂漠の風が連れていく、と。

それでいいだよ、だから戒名や墓なんかいらないんだよ。
あ、ここは寺だったな、とか 

どこか中東の砂漠の国に、頼まれてもいないのにオブジェを制作に行った時。

材料や道具を運ぶのも大変、現地の人も始めは遠巻きに見てるだけだったのが
だんだん手伝ってくれたり、寝る場所を貸してくれたり。

そんな時間と手間をかけて制作したアート作品は、その後、爆撃で跡形もなくなったそうで。

でもな、形とか、そんなのはどうでもいいだよ。
人と人がその同じ「時間」を一緒に作ったってことが大事になんだからさ。

大好きだったお母さまが認知症になられて、笑わなくなった時。

弟さんたちとベッドで寝るお母さまのシーツを持ち上げて、
ゆらゆら揺らすんだよ、そしたらな、最初は怖いし何やってるんだって
すごい顔でみるんだよ、だけど人っていうのは、限界を超えるとあとは笑うしかないんだよ。
それからは笑って過ごしたよ。

そして、最後に死というものを見せてくれた、と。
赤ちゃんは生まれる時、おぎゃーって息を吸って出てくるんだな。
で、死ぬ時は、すーっと息を吐いて逝くんだよ。
阿吽だな。

みんな、生まれたら死ぬんだから、思うように生きた方がいいよ。

ズバズバと軽快に話をされているけど、懐の深さとたくましさ、
あっけらかんかんとした爽快感はとても心地よく、も~なんでもござれ~な気分になれました。

お三方の講演のあとのパネルディスカッションで、
今日は大変な方をお招きしちゃいましたね、と笑顔のご住職。

死を想え。
死は特別なものでもなく、必ず誰にも訪れるもの。

いろんな死があるけれど、いざ目の前に来た時に、
それを受け入れる心の持ち様を、いつも探していたいなぁと、ふと。

つらつらと長くなったので、夜からのライブの模様はまた別途
桜の写真は一緒にいった友人から拝借しました。謝々。


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量は新しい質をつくる

2017-04-13 | 書の話


今年の桜は、思いのほか長い期間楽しめていますね 

年度末でそれなりに忙しかったり、相変わらず日々のあれこれに
追われてばかりで、ブログもなかなか更新できずにいましたが元気にしています。

皆さまはお花見行かれましたか~。

さてと。
ひさびさに書のことをば。

先日、書道教室で書いてみた「是」三種(半紙)。

お気に入りの筆‘雅’広島 熊野筆の仿古堂製
*筆はこちら⇒
 ¥3000の筆は、半紙から半切と多様に使えます♪

私の書の師がこちらの筆をよく使われていて、
日本製なのにお手頃価格で、とても書きやすいのでして。

特にこの雅は、羊毛(柔)に馬毛(硬)も入っているので
柔らかな弾力とシャープな線が出せる優れもの。
初心者の方でも使いやすくおすすめです

さてさて「是」たち。
遊び過ぎね、と母に言われて、母の眼もまだまだ健在!と嬉しくなり。

筆をよく洗わないせい?なのか、時々勝手に筆が割れてくれるので
それはそれで楽しむ~。


不器用そうな?「是」



三種と言わず、百種、千種と書いてみようかな 
一つの文字の可能性を探すのが好き。

量は新しい質を作る。

どんな文字も、どんな人も、積み重ねていくことで
まだまだ知らない世界を見つけることができると信じています。


そうそう、先週末常福寺でのメメントモリ、とても刺激的でした。
レポート、近々。
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雨の桜も

2017-04-08 | つれづれ

我が家のベランダからは、毎年こんな風に桜が見えるのです。

でも満開になったところで、今日はあいにくの雨模様。
風がないので、雨の桜もまたよろし、ですかね

気づくといろんな植物たちが芽吹いています。
しばらくベランダガーデンを楽しむ余力がなかったけど、
春に誘われてまたぼちぼち始めたいと思います

さてと。
今日はこれから従姉妹と、ブログ友のさとこさんとこちらの講演会とライブに行ってきます。

1時から夜8時過ぎまで・・
お尻が痛くなるかも~だけど、楽しみです

詳細はこちら~ ⇒ メメントモリ







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