心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

好きな自分をもっと探して

2008-03-31 | つれづれ
            「ご縁をあるく 自分をあるく」 春陽堂書店 より



そうだ  
私の好きな作家さんっていうのも、時々ご紹介しようと思います。

今日は、渡辺俊明さん。
墨彩詩書画家でもあり、陶器や石彫などの作品もたくさん。
鮮明な色使いと、独特の表情、日常の中で感じる喜びや悲しみを、
飾らないことばで表現されていて、大好き  

この顔の表情が、なんともいいんだなぁ。。これが。





しばらくその活動をお見かけしないなぁ・・と思って、今ネットで
検索をしたら平成17年に亡くなっておられて・・残念でならない 
興味のある方は→ 渡辺俊明(ブログ) 

久々に本を開いて眺めていると、俊明さんの一本の道がくっきりと見えて、
絵の魅力もさることながら、ため息がでちゃっう。

はぁ。。。 なんだかつくづく、中途半端な自分がいやになる
年はどんどん重ねていくのに、
なりたい自分、望むライフスタイルにちっとも近づけない。

どこか諦めてしまいそうな自分と、微かな望みを捨てきれない自分とが、
微弱に揺れ動いている。

新年が明けて早や3ヶ月が過ぎ、今日はいわゆる年度末。

気合と情熱と勇気とを持って、思い切って自分改革をしよう 
追われてばかりと、言い訳は言わず。
嫌いな自分も、自分の一部と思えるように、好きな自分をもっと探して
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の「天地玄黄」

2008-03-30 | 木簡

                    (参考作品 半紙 )



千字文の最初の四文字「天地玄黄」
天は黒く、地の色は黄色。

千字文(せんじもん)とは、中国六朝時代の周興嗣(しゅうこうし)が
実用度の高い千字を四言詩250行にまとめたもの。
一字としてだぶっている文字はなく、書の手本教材として普及しているもの。

趙子昴(ちょうすごう)、智永(ちえい)、懐素(かいそ)、
孫過庭(そんかてい)などの書いた多くの書法が残っている。

今、書の教室では、何人かが木簡の集字千字文を学んでいるところ。
ただ、原本をほんの何枚か臨書しただけでは、書の楽しさは見つからない。

何度も臨書したあとで、自分だったらこの四文字をどう書くか、
それを楽しまないでは、いつまでたってもお習字で終わってしまう。

太い、細い、縦横、強く、弱く、やわらかく、固く、甘い、辛い、オシャレに
野趣味を出したり、はみ出したり、泣いたり、笑ったり、悔しがったり・・・・


   ←自由に (半紙)


その日の自分を、書にぶつけてみる。
今日はどんな日? って自分に問いかけてみる。

そう、日記みたいなつもりで。
今日は「天地玄黄」を借りて、明日は「宇宙供荒」あさっては・・・って。

それはひとつの自分史になる 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そんな日のために書はある

2008-03-29 | つれづれ
                        (はがき)




昨日は3月でめでたく結婚され職を離れるPOCOCHANさんの
「お祝い&お疲れ様でした」会だった。 
女性7人の、きままなメンバーで楽しかった。

飲み放題コースに乗じて、お酒が進んで、二手に分かれて人生談義。
私は、POCOCHANさんと彼との出会いから、あっという間の今日までを
涙涙で、喜び合い、ほんわかしたしあわせな気持ちになった。

その道のりを見守ってきただけに、心から幸せになって欲しいなぁっていう
晴れやかな気持ちを込めて、深夜帰宅してから急に書きたくなった「望」。

いいなぁ。20代。キラキラしてる 
人生これからっていう、希望に満ちた時代 

でも、そんな姿を見ていると、私もまだできるかもって思えてきた。
もうできないと思ったら、できないんですね、きっと。

気持ちがついてこない時もあるけれど、今はそう思えるみたいだから
このチャンスを逃さないように、この感覚をファイルしておこう。

希望を持つこと。
たったそれだけのことも、心に届かない日もある。
たとえばそんな日のために、書はあるのかもしれない。

こうして書いて、どこかに飾っておくと、あ、そうだ!って思い出せるでしょ?






コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人も花も褒めるがよし

2008-03-28 | つれづれ
                        (はがき)




土いじり、結構好き。
私にとってのストレス解消法のひとつ。

去年、枝を頂いて挿し木した雪柳が咲いた。

でもここんとこ忙しくて、花の苗を買ってもそのまま置いたままだったり
冬に何種類かの種を植えて、もうだいぶ芽が伸びてきていて 
あ~植え替えなきゃって、毎朝水をあげながら謝ってる。。

この辺はもう、桜が咲き始めた。今週末が見頃かな。
辛夷(コブシ)も木蓮も満開。
大好きな連翹(れんぎょう)も。

人は褒められるとうれしいって思うのと一緒で、
花も褒められると、美しい花を咲かすと聞いたことがある。

肥料や土も大事かもしれないけど、
毎日「大きくな~れ」って話しかけて、新芽が出たら、おお~!って喜び、
花が咲いたら「きれいだね~」って褒めてあげると、
「ありがと」ってつぶやいているような気がする。

ある友達にそう言ったら「暗~い」  ってひとこと。
今どきそんな「遊び」は、「暗い」のひとことで済まされちゃう。

でも、日々意識しないとこで、ありがとって
思えたら気持ちいいだろうなぁって、「暗い」私は思うのであった~





コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生はやっぱり響き合い

2008-03-27 | 書の話
                 広げるとまたぷくぷくの寸評が始まり・・



11年前に書いた、いろは歌の折帖。
師と仰ぐI先生に「むむっ」って思ってもらいたくて、自分では書体を変えた
つもりで、ちょっと「どう?どう?」って気持ちで持参した。

折帖っていうのは、折りたたみ式、ジャバラになったノートみたいなもの。
これに直接書いていくから、失敗は許されない。。

   ←表紙はこんな感じ 
   ←隷書っぽく
   ←楷書で強く 
   ←楷書でのほほんと


その日、まとめて5冊位持っていた記憶がある。
今思うと、恐れ多いことだけど、若いって怖くて頼もしい 

すると師は、内心「むむっ」って思った・・・に違いない。
うんきっとそう。

だって、すかさず師が書かれた折帖を、あれこれ書庫から探して来られ、
「どうだ~  どうだ~」攻撃をして下さった。

「これだけの書体、書風の引き出しが、あんたにはないだろう」と、笑顔でもって。 

「はは~参りまし~た  」

そんなやりとりが、楽しくてしかたがなかった。
何よりも、子供の心のまんまの師が、大好きだった。
私なんかを相手に、時にはムキになって真剣に、時には遊び心満載の師を、
今も心から尊敬している 

人生長し。
けれど、人と人として心を通わせて下さる方と出会えたことは、私の貴重な財産。

人生はやっぱり響き合い。
まわりにどんなに刺激的でステキな出会いがあっても、
自分も発信していないと、キャッチしてもらえない。

なんだか忘れていたな・・と、ふと。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログはデトックス?

2008-03-26 | つれづれ
・・・ってもう、すっかり春ですね。
今年の冬は、私にとってなが~い冬でした 

昨年の8月にブログを始めて、毎日題材を探し、自分を掘起こし。
そんな作業をしている間に、知らなかった自分、
知りたくなかった自分まで見つけてしまったりして  。

失うもの、さらけ出されたもの、迷い、不安、焦り、諦め・・・
わ~っ  って位に、マイナスの波が押し寄せてきて。

でもこれって、まさに*デトックス  ?

たくさんあれこれ、排出された?ことだし。

さてと。


春はすぐそこ。。  いや・・春がきた

ぼちぼち、けれどしっかりと、歩き始めますかね。

今お気に入りの曲は、マッキントッシュのAIRのCMでも流れている 
Yael Naim (←クリックでYou Tube 視聴できます)♪New Soulっていうの。
画像もとっても楽しいから、聴いて&見てくださいね~♪
(無料だからご心配なく~)

なんだか、胸を張って弾んで歩き出せそうでしょ  ?
う~ん。いい



*デトックス(detox)とは、体内に溜まった毒素を排出させるという健康法。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書展情報 今をえがく書 かながわ

2008-03-25 | 書展・展覧会情報



またまた書展のご案内。。
3月28日から横浜そごう美術館で始まる「今をえがく書 かながわ」。
毎日書道展の第60回記念 現代書巡回展です。

毎日書道展の著名作家をはじめ、神奈川在住の作家の、漢字・かな・
近代詩文書・大字書・篆刻・刻字・前衛書とあらゆる分野の作品が展示される様。

数えたら、300人位の出品! 
昨日で終わったNHKの書道教室の講師をされていた、石飛博光先生も出品。

教室の皆さま~展覧会の作品も提出したことですし、目習いに、近いので、
是非お出かけくださ~い 
帰りには、横浜で美味しいものも頂けるし~ 

詳細は 今をえがく書 (←クリック  )

3/28・29・4/3の午後2時~3時、ギャラリートークあり。
席上揮毫は、
①4/4 午後4時~/ ②4/5 正午~と午後4時~/ ③4/6 正午~と午後4時~




↑ そして、鎌倉芸術館ギャラリーでの清蘭書展。
野口白汀氏の遺作が賛助出品される。
3/28~31日。10:00~6:00(最終日は5時まで)
JR大船駅下車徒歩7分。電話:0467-48-5500

こちらは鎌倉散策も兼ねて、出かけてみてはいかがでせう。
やっぱりたくさん色んな作品を見ることは大事ですからね 


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つくし見っけ

2008-03-24 | つれづれ
            


一昨日父の運転する車に乗っていて、ぼんやり外を眺めていたら、
側道のなんでもない場所に、つくしんぼがずらりと並んでいるのを見かけた。

最近では見かけることも少なくなっていたので、思いがけない遭遇に
なんだかいいことありそう!なんて思ったりして 

以前はよくKさんが、春になるとつくしやら山菜を摘んで届けて下さって、
そのたびに父は、つくしの袴取りを担当、夕飯は天ぷらと決まっていた。

最近はどこへ行くにも車で移動が多くて、道端の花や季節の変化に気づくのも
遅くて、何となく損してるのかな。。。 
ガソリンも高くなってることだし、春からはなるべく歩こっと 

春って、なんとなく元気まで運んで来てくれますもんね。

つくしんぼ、木々の新芽、桜の蕾の膨らみ、カラスの巣作り、陽だまり、
庭先の色とりどりの花々、散歩する犬の笑った顔、風に揺れる洗濯物・・。

それらのひとつひとつに気づけたら、がんばろうって思えてくる 

そうだ・・冬に聴いていた音楽も早々と衣替えして、春の音楽を聴こう 

大人になると、新学期も新入学もないから、あんまり実感ないけど
ここはひとつ、自分の中の新学期と思って、新しい気持ちで 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日中書法の伝承展 最終日

2008-03-23 | 書展・展覧会情報
           


昨日が最終日だった、日中書法の伝承展。
4月の展覧会の作品が書けずに、しかも久々に風邪をこじらせて
体調も最悪だったけど、最終日だし!なんとか出かけてきました。

広い会場にもかかわらず、最終日の休日とあって、観覧者は多数!
皆さん熱心に1点1点、見ておられました。

いやはや、日曜美術館でも紹介されていたけれど、その出展数といい
内容といい、さすが謙慎書道会! とても充実していました。
この紙面では語りきれないので、詳細は こちらへ

私の大好きな木簡も、現物が何点か陳列されていましたが、
驚いたのは、その文字のサイズ。
一文字が5mmあるかないかの小ささなのに、しっかりとした墨色で、
文字も力強くも繊細で、流暢で、自由。 う~ん・・って唸りました。。

 ←木簡


今回、書で一番いいなあって思ったのは畢沅の書。
清々しいまでの堂々とした姿、キレがよく明快で、迫力もあり
線の細い太いの変化もあって、オシャレ 
眺めていると、爽やかな気持ちになってくる。
う~ん、季節で言うと、五月って感じかな。


  ←畢沅 「楷書述書譜軸」



内容はよくわからないのに、書体、書風でこんなにもたくさんのことを
表現できるわけなんですね~書って。
洋楽も、ことばの意味はわからなくても、曲調やリズムから、
いいなぁって思えるものたくさんあるのと一緒・・かな?


一方、↓は趙之謙の楷書五言聯。
癖字のようでもあるけど、ダイナミックで男らしく躍動感に溢れている。


 

以前は、中国の書風はあまり好きではなかったけれど、最近はなんだか好き。
この趙之謙も、前は全然いいと思わなかったんだけど、
なんだろう・・なぜかな・・いいなぁって思う 

書をやっている人の中には、中国に憧れ、中国人の文人たちの心境に共感し、
中国人になりたいって思っている人も少なくない。

私はそこまでは思わないけれど、改めて昨日、この展覧会を観て、
今の時代にあって、中国の書は新しいって感じた。

今年は北京オリンピックの年でもあるというのに、昨今では、餃子やら
チベット問題もあったりと、何かと不安の多い中国。

文化交流だけでは、残念ながら拭いきれないものもあるのは
致し方ないことなのかなぁ。。。

でも、無理を押して出かけてよかったです 


コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜の季節

2008-03-22 | つれづれ
  
           

春めいてきたと思っていたら、早くも桜の季節ですね 
どこかお花見は計画中ですか?

写真の本は、去年出版された「桜の雑学事典」日本実業出版社。
著者の井筒清次さんとは、私が小学生の頃からのおつきあい。

編集プロデューサーとして、また事典や歴史読本のような資料の収集、
整理にかけては定評のある方。

以前、歴史読本のタイトルも書かせて頂いたご縁で、
今回は井筒さん本人の初出版の記念に、桜のカットを描かせて下さった。
(表紙の桜は違います。。 これはプロの方です )

本の内容は・・
桜の種類から、桜の利用法、桜に関する諺、名言、和歌、文学の中の桜、
全国の種類別の桜の名所、桜と信仰、能・歌舞伎、落語の中の桜、桜の歌・・・
桜に関する雑学が満載

今年は、東京の桜の開花が一番乗りらしいです。
私が住むあたりはまだ蕾も固そうですが、咲き始めたらあっという間。

でも、毎年この時期には書展があるので、ゆっくり桜めぐりなんて
もう随分と長いことしてないなぁ。。。

来年こそは、どこか・・桜めぐりに行けたらいいなぁ。。と思いつつ
今年の花見のご参考になればと思い、本の宣伝まで~ 



時々お邪魔していた、れいむさんのブログ 響歌 をブックマークに追加します。
是非一度お立ち寄りくださいませ~。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする