心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

15才の誕生日

2014-04-29 | 

15年前の4月29日、散歩の途中で、道端の草の中に身を隠しながら、
すごい声で鳴いている仔猫を見つけて、連れて帰ったのがみーにゃ。

今思うと、母猫がそばにいたのかもしれないけれど、
あまりの可愛さに拉致してしまったのでして。

まだ生後2週間位?で、朝昼晩と哺乳瓶でミルクと、ティッシュでおしっこちーも、日に数度。
ほんとにかわいかったなぁ 

先住のインコのきーちゃんは、みーにゃの遊び相手でした。
なので、大きくなってからもきーちゃんは、みーにゃの鼻っ柱を何度もつんつんしたり、
耳をはみはみしたり、仲良しでした。


親ばかゆえ部屋中みーにゃの写真を貼っていて、みーにゃは自分だとわかるのか写真と遊んだり。
美人ねぇと言うと、いつもカメラ目線をくれました。



この写真も好きな1枚です。お隣の塀に鳩が来ていて、真剣なまなざし。5か月の頃。




保護した日を誕生日として15年目の今日、特別なことは何もなく、
いつものご飯にいつものベランダ散策。
いつも通りの、穏やかな時間が流れていました。







仔猫の頃、猫づきあいをできずに育ったせいか、猫らしい遊び方も知らずに
マイペースの気分屋さんですが、妹分のぷくぷくが仔猫の頃、玉を転がす様子を見て
見よう見まねで玉を追いかける様子が懐かしいです

みーにゃの寝顔を見ながら、15年も一緒に暮らしてきたんだねぇと、感慨深く。
こんな本も作ったりなんかして




まだまだ元気でいてもらえるよう、お仕えしていきたいと思っとります 






コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無とは

2014-04-29 | 禅語・般若心経
                          

先日の蘭秀会書展にも出品した「無」。


悩みなんかないでしょって時々言われる私でも、
人並みにあれこれある(あった)のでして。

数年前までは、今日を生きるヒントを探して禅語の本を読んだり、
ただひたすら木簡臨書に励んだり、それでも小さな答も見つけられずに、
苦しい毎日を過ごしていた時期もありましたわさ。

そんな中、猫さまたちの暮らしを見聞きしていると
ああ、そうなのか、と思うこともあったりして 

毎日起きてご飯食べて寝て、時々走り、時々花の香を嗅ぎ、
またご飯を食べて眠りにつく、の繰り返しだけど、
見ている限りは、焦りも後悔も迷いもないようで。

呑気でいいなぁと思いきや、もしかしたら呑気も損気もないのかも、と。
ただもうそれが当たり前で、それも「無」なのだとしたら、
「生きていること」をもう少し楽に受け止められるかな、とか。

禅語を楽しもう♪を読んでいたら。

無とは、「自分が選んでいる自分の人生に気付く」こと、ってことかしらんって。

人生が自分を作るんじゃなくて、自分が人生を作るんだとしたら。
そう思えるようになってから、たぶん私は少しだけ強くなれたかな 


ってことで、久々に今日の1曲は、Tom Waits のThat Feel.
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも・・私にはTom Waits.

歌詞&日本語歌詞





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘭秀会書展 レポート最終回

2014-04-25 | 蘭秀会書展
                左から 森さん 森澤さん 宮井さん


今日は皆さまの作品を一挙ご紹介します。
カメラの設定をいじったままだったので、ボケていてすみませんです



木簡臨書は宮井さん 久保田さん 森さん こちらも木簡小林さん



有名なく「乾坤一擲」の窪田さん 栗田さん 大橋さん

 
丸田さん 渡邉さん 堀越さん


栗田さん 森澤さん 阿部さん



昨年世界遺産となった富士山に感銘を受けたという荒井さん


中島さん 増田さん 丸田さん



「叶」十二種 写真はコーナーになってますが、ほんとは横一列です。
奥は高知でのTEN出品作の「馬耳東風」シリーズ。 1点づづはまた後日。

そして~
今回のメインのお花は、フラワーリーフさんにお願いしました。
エキセントリックな大輪ダリアを中心に華やかでした。


会場入り口のお花(左)も。和花のアレンジは森さんを中心に宮井さん、小林さん






あっという間の3日間でしたが、いろいろな意味で心の残る展覧会となりました。
また来年、無事開催できますように 

蘭秀会書展レポート、しばしおつきあい下さいましてありがとうございました 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中平南谿先生の「天衣無縫」

2014-04-24 | 蘭秀会書展

今日は母の師であられた、中平南谿先生の作品をご紹介します。

中平先生のお人柄そのもののようなことば「天衣無縫」。

これは、昭和58年12月銀座鳩居堂での傘寿記念展での作品。
明治36年(1903年)生まれでいらっしゃるので、83歳。

当時門下生だった母と、中平先生の作品に惚れ込んでいた父が
会場でビビビと来た作品だったそうで、 

とても80前後とは思えない、唯我独尊、自由闊達、天馬行空のような爽やかさ。

以前ある方より、南谿先生のお名前の谿の文字は、お若い頃は下が揃っていたけれど、
ある頃から谷が右下がりの造形になったと。
なので、名前を見るといつの時代の作品かがわかる、と。

こちらが揃っている頃。「梨花雪飛」


こちらは右下がり。「白首相対」


なるほど、作品の気配も少し違っていますね。
今回の「天衣無縫」は右下がりですが、作品は揃っている頃の雰囲気のような気がします。

作品を拝見すると、その人の人となりや歴史が見えてくるというのは、
鑑賞者の秘かな悦びでもあります。

中平先生は、書海社設立者のお一人 松本芳翠の一門でいらっしゃり、
母もその頃書海社で書を学ばせて頂いていたのでして。

作家のルーツを探すと意外な顔を見つけられたり、惹きつけられる世界を探っていくと
不思議と繋がるご縁があったりするのでして。

ふと南谿先生のご子息、写真家の中平卓馬氏を検索していたらこんな記事が。
そうか・・卓馬氏は寺山修司とも親交があったようで。

若かりし頃、父は寺山修司とラジオ番組を作っていたそうで。

そして私がいつか白塗りで舞台に立つことを恐れた父は、当時父の会社の目の前にあった
天井桟敷の芝居小屋から私を遠ざけていたようですが、
私というと、大学生の頃、父の知らぬところで寺山修司の世界にはまっていたのでして。

人は、どこかで自分と繋がるものを、魂の部分で探しているのかもしれないなぁと、ふと


今回、20代位の若い青年が、中平先生の書を求めて蘭秀会書展にお越し下さり、
改めて、中平先生の書の魅力を掘り起こしてみますと、また新しい発見もたくさんありました。

書は人なり。
書の魅力の神髄はそこにあるのかもしれませんね 

次回は皆さまの作品と、花々をご紹介します。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の好きな母の書

2014-04-23 | 蘭秀会書展
               母の李白の詩 (半切)
         醉別復幾日 登臨徧池臺 何時石門路 重有金樽開 
         秋波落泗水 海色明徂徠 飛蓬各自遠 且盡手中杯 


蘭秀会書展が終わって早や3日、未だに運び込んだ荷物もそのままですが
そろそろ日常のリズムを戻しつつ、ブログ更新も 

今日は母の書をば。
昨秋、体調を崩して入院、緊急手術後、体力&気力が落ちてどうなることやらと
心配していましたが、娘としてはやさしくフォローよりも叱咤激励の日々でした

メンバーの方もDM完成後に、3名が体調不良で不出品となり
今回はお休みしようかなどと話もしていたのですが、
母の強い希望によりなんとか開催の運びとなりまして。

改めて、母にとってもこの展覧会、蘭秀会の皆さまとの活動は
元気の素なんだなぁとしみじみ 

今年の作品は、この李白の詩も仮名も、「情」も、いつになく母らしい
私が好きな「母の書」でした。

爽やかで媚びるところなく潔く、聡明で、明るく生き生きとしていて。
元気な頃の母が戻ってきてくれたと、内心嬉しかったです



クリックで拡大→  クリックで拡大→



こちらは、正岡子規の句 。 「野邊やくもみえてさびしや城の跡」



正筆会の理事でもある母は、黒田賢一先生に師事、
古典的な雅なかなの世界ではなく、現代的な強い線のかなを学んできました。

それも性格といいますか、まぁ私もですが、女性らしい世界とはどうも縁遠いようで
それでも今回のこの作品は、しなやかでたおやかな線、空間が
母の中にある本来の人となりのようなものも感じます。

クリックで拡大→  クリックで拡大→

身内でありながら褒め過ぎ感満載ですが、母と二人、同じ書の世界を
こうして一緒に続けてこれたことに感謝の思いで感慨深く・・ということで
お許し頂ければ幸いです。

次回は中平先生の書をば。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

協調と調和

2014-04-20 | 蘭秀会書展
                                  「馬耳東風 Ⅱ」(45×90cm)


蘭秀会書展、無事閉幕しました。
生憎の雨や寒い中にもかかわらず、3日間で248名の方がお越し下さいまして、
感謝の気持ちでいっぱいです。

また人数が少なくなって、3日間のお当番やらそれぞれの負担は増えたのですが
出品された皆さまのお力添えを頂けたお蔭で、心に残る展覧会となりました。

ありがとうございました

皆さまの作品も順次ご紹介させていただきますが、今日は拙作をば。
昨秋よりテーマにしている抽象作品の「馬耳東風」シリーズ。

高知でのTENに出品した作品とは、タッチも雰囲気も違いますが
いろいろなご感想を頂き、また書きたい思いが募っています 


↑TENでの「馬耳東風」

中平先生や母の作品に並ぶと、一見違和感を感じそうな世界なのですが、
並べ方を変えると意外とそうでもないと思うのは私だけかも~ですが、いかがでせう 



初めは、母の作品「情」に添えて頂いたこちらのお花が拙作に寄り添っていたのですが↓


何かしっくりこないということで、こちらのお花と。
今年からお願いしたフラワーリーフさんの作品とのコラボ。




見事な芍薬と、花が終わった自然な枝ぶりを生かしたレンギョウ、蘭が2種類、
よく見えないですが、確かルピナスと葉物。

母の「情」にはあのお花、そしてこの「馬耳東風」には、こちらのお花が
お互いを響かせていると思うのですが、いかがでせう 


今回改めて、蘭秀会書展では書とお花の響き合いを大事にしてきたんだなぁと感じました。

メンバーの方から「蘭秀会らしいお花とは」というお言葉を伺い、
そんな風に蘭秀会に愛着のようなものを持って頂けていたことに、感激でした。

私も、蘭秀会らしい全体の感性は、さりげない侘びさびの世界を大事にしつつ、
私の抽象のような作品には、現代的なお花が作品を引き立てててくれると思うのでして。

1つの世界の中に、どちらも邪魔をせず、響き合える空間というのを探すのも
また楽しくもありまして。

それは人と人の中でも同じで、違うから拒絶するのではなく、
違うを認めあって調和を探す作業は、お互いの心を豊かにしてくれるのではと

今回ご縁を頂いたフラワーリーフさんとも、今後おつきあい頂けるのでしたら
お互いが、創り手として響き合える世界を探していく作業を楽しめたらと思っています。
フラワーリーフさま~これからもどうぞよろしくお願いいたします

チェリストのヨー・ヨー・マが以前こんな感じの話を。

調和は、矛盾や衝突もなくまとまっていること。
協調は、異なるもの同志でも、お互いを尊重し響き合うこと。
音楽は、調和ではだめ、協調が大事、と。

うん、なんかわかる~と、好きなことばなのでして。


蘭秀会では、書を学ぶ中で、まだまだ知らない自分を探しながら
それぞれの世界を尊重しつつ、響き合いを大事にしていけたらと思っています。

次回は皆さまの作品やお花のご紹介を順次アップしたいと思います。


追記:文面一部訂正しました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天地為我爐 萬物一何小

2014-04-20 | 蘭秀会書展
                         (2×6尺連)

今日は寒いながらも、なんとかお天気になり、午前中から蘭秀会OBの方々はじめ、
高校時代の担任の先生や、たくさんの方がお越し下さりあっという間の1日でした。
本日もありがとうございました 


画像は、拙作「天地為我爐 萬物一何小」の部分。

天地は我が爐(炉)たり。万物は何ぞ小たる。
天地は私にとっては全てを熔かす炉であり
そこに投じる万物は何と小さな物であることよって意味。


以前、某展覧会にもこの詩を書いたり、実家にも同じ詩の作品を飾っていたりと
好きな詩のひとつなのでして。

会場に並ぶと、ひゃ・・と、反省点ばかりが見えてくるのですが、
去年よりは自分らしいというか、自由に楽しく書けたような 




こちらは、毎年恒例の皆さまの寸松庵の作品。テーマは「笑」。
どんな笑いが思い浮かびますかえ~。






今日は午後から、自由に筆を持てるコーナーを作りまして。

毎年展覧会の期間中、階下のホールではジュニアのバレエコンクールがあって、
きれいにお化粧をしたかわいいバレリーナがたくさん。

で、お姉ちゃんのコンクール結果を待っているという
小学3年、4年の女の子と、同門だった友人一家も参加してくれて。

以前にも参加してくれた映月ちゃんの作品。百人一首を学校で勉強中だそうで。
下の句はあってるかわからないよ~て言ってたけど。



映月ちゃんに触発されてお父さん、お母さんも一緒に、ずーっと描いてました
ありがとうね 

そして、いつのまにか来て絵を描いていた女の子が、「私のお父さんは画家です」と。
どんな絵を?と聞いたら、連れてきます、と言って、お父さま登場。
(子どもたちは顔隠します)



墨絵の作家さんだそうで。 Tadashi URA さん。
え~ぜひ何か描いて頂けないですか~と聞くと、いいですよと、ほんの3・4分位で牡丹の絵を。






筆の持ち方が書のものとは全然違っていました。
左手ということもあって、え~どうなってるの?って感じでしたが、
みんなが見つめる中、汗かいちゃったとおっしゃりながらもとても気さくで 
都内でお教室もあるそうです。(写真はOK頂いてます)

突然のお願いにもかかわらず、ありがとうございました~


早くも明日(あ、もう今日)は最終日となりましたが、
お近くの機会がございましたら、のぞいてやってくださいませ~

作品の続きは、また次回。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘭秀会書展初日 書と花の響き合い

2014-04-18 | 蘭秀会書展
                              「情」 


本日、蘭秀会書展が開幕しました。
お寒い中、お立ち寄り下さいました皆さま、ありがとうございました

今年は人数も少なくなり、どうなることやらと内心心配していましたが
表具してお化粧した作品は、どれもそれぞれのお人柄が感じられて感慨深く、
無事今日の日を迎えることができたことに感謝です。

蘭秀会展では毎年、お花も楽しみにして下さっている方もいらっしゃるのですが
今年も、書との響き合いもご覧頂ければと思っております。

今日はメンバーの森照泉さんが、背丈程の枝ものやお庭のお花をお持ち下さり、
蘭秀会ならではの、和の世界を演出して下さいました。

また、今年から会場の入口、コーナーなどの大き目の花器のお花は、時々お邪魔している
市民ホールそばの Flower Leafさん にご相談をしまして、
見事なダリアや芍薬、珍しい草花をアレンジ下さり、こちらは抽象的、現代的でまた素敵です。

花は花で、書は書で別の世界のようですが、
この作品にはこの花器、この花、この色、この空間という風に感性の響き合いを探してみると、
そこにはまた別の心地よい世界が見つかると思うのです。

今回フラワーリーフさんとも、一つの世界をコラボレーションすることができて感激でした。
ありがとうございます 

今日は生憎の雨模様の上に、昨日とは打って変わって寒い1日となりましたが、
思いがけずたくさんの方にお越し頂き、全く写真が撮れず・・でして。

明日は写真のアップができるようにと思っておりますので、またのぞいてやってください。

今日撮れたのは、この1枚。母の作品「情」から。 最初の画像は作品アップ。
気負いなく自然に、けれど意志のある作品だと思います。
父と、母らしい作品だねと話しています。



こちらのお花は、森さんアレンジ。 
お互いに自己主張しすぎず、でもお互いを引き立てていると思います

「お習字」や「書道」ではなく、インテリアとして楽しめる「書」を感じて頂ければ幸いです。


明日19日は午後2時~「簡単な絵を添えて春のことばを書く」ワークショップと
20日は、第1ギャラリーで、いつでもどなたでも書を体験、楽しんで頂けるような
スペースをご用意いたしますので、機会がございましたら遊びにいらして下さいませ~


そうそう、今日はたぶん20代の爽やかな男性が、中平先生の書を探して会場にお越し下さり。
お若いのに中平先生の書とは・・と、感激でした。 お仲間になってくれるといいなぁ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘭秀会書展 明日から

2014-04-17 | 蘭秀会書展
                    「馬耳東風」 (45×90cm/部分)

今日の画像は、今回出品する私の作品の部分アップ。

私はというと母とは違う、前衛書家の師の下で育ったので
たぶんそのニオイはどこかにあるのかもしれません。

蛙の子は蛙ではないですが、こんな書も好き、こんな線も好きと浮気心はあっても、
自分が書くものというのは不思議と師の線、空間に戻っていくような

今は師には年に数度、お目にかかるだけですが、私は私で、
やはり師の世界が、今もって雲の上の憧れの世界であることに感謝の思いと、
書を続けていく原動力なのかなと思ったりしています。

去年の作品を今見ると、あれこれ迷ってばかりの当時の心境が思い出されて
恥ずかしや~だったり、懐かしくもありですが、
はてさて今年はどんな自分を残せたのか、明日表具された作品と会場でご対面です

今回は、2×6の連に書いた漢詩と、昨年の高知でのTEN展以来のテーマ「馬耳東風」。
馬の甲骨文字をモチーフにした抽象作品です。
そして、小品ですが「叶」12種と、インテリアの書をイメージした作品をいくつか。


明日は朝9時に集合、皆さまと陳列作業後、11時開場です。
年に一度の習作展ですが、機会がございましたら、お立ち寄り頂ければ幸いです。
3日間、ほぼ会場にいる予定ですので、お気軽にお声かけてくださいませ~







コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中平南谿先生と母の書

2014-04-16 | 蘭秀会書展
                       (半切・部分)

18日から始まる蘭秀会書展に出品する、表具前の母の作品。

李白の五言絶句。

酔別復幾日 登臨遍池臺 何時石門路 重有金樽開
秋波落泗水 海色明徂徠 飛蓮各自遠 且盡手中杯  

こうして見るとやっぱり、母は母で師である(故)中平南谿先生の世界に
繋がっているのだなぁと、しみじみ感じるのでして。

私は母とは別の師についていて、以前は見ている世界が違ったのだけれど、
今は、中平先生の世界も、母の書にも感じるものがあるのでして。

中平先生の書の風景には「浮世」などなく、唯我独尊、
皮肉っぽさの中に、全てを達観した解放感を感じます。

母によると、ある展覧会に出品されていた作品に惹きつけられ
たまたまその作者でいらっしゃる方がその場にいらして、
その方がつまりは中平先生だったのでして。

当時、日展の偉い先生でいらっしゃるとは存じあげなかったとはいえ、
いくつになっても女学生のような、なんというか怖いもの知らずの母は
その場で、中平先生の門下になりたいなぞと。

中平先生も、けったいな人だなぁと思われたのか
まだ40そこその母の入門をお許し下さったのでして。

以来、たぶん、おきゃんな母のことを面白がって
大事にして下さったのではと、記憶しています。

今思うと、中平先生の歯に衣着せぬお人柄は、
若かりし頃の母にも通じるところがあるような 

そんなことも想いながら、会場で作品をご覧頂ければ幸いです。

そういえば、中平先生のご子息は独特の世界観の写真家、中平卓馬氏

横浜での「中平卓馬展 原点復帰-横浜復活展」にお邪魔したのはもう11年前。
お元気かなぁ・・と、検索したらyou tube発見。
うわぁ・・南谿先生にそっくりです 




蘭秀会書展は18日から20日まで、町田市民ホールで開催、
中平先生の作品「天衣無縫」も展示させて頂きます 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする