「お城と温泉の四国旅行記(その12)」ではなんとなく四国旅行3日目(2013年10月14日)に突入してしまいましたが、ここからは正式に旅行最終日(3日目)のお話です。
まず、いつもの「行程」から。
ホテル⇒西堀端電停⇒路面電車
⇒道後温泉駅⇒徒歩
⇒道後温泉本館
⇒徒歩
⇒道後温泉駅⇒路面電車
⇒県庁前電停⇒徒歩
⇒城山公園堀之内地区⇒二之丸史跡庭園⇒徒歩(黒門口登城道)
⇒長者ヶ平⇒徒歩(県庁口登城道)⇒愛媛県美術館
⇒徒歩
⇒ホテル
⇒愛媛新聞社前バス停⇒路線バス
⇒松山空港⇒飛行機
⇒羽田空港⇒リムジンバス
⇒さいたま新都心
⇒さいたま新都心駅⇒京浜東北線
⇒南浦和駅⇒武蔵野線
⇒最寄り駅⇒徒歩
⇒自宅
十数時間ぶりの道後温泉駅で電車
を降りますと、駅前がなにやら華やいでいます。
絣の着物を着た子どもたちが坊ちゃん列車の前でポーズ
何のイベントなんでしょうか?
この後、この子どもたちはアーケード街(道後ハイカラ通り)をパレードして(私は別のルートだったので想像です)、道後温泉本館の前にも現れました(この時、私は地元TV局のインタビュー
を受けてしまった
のですが、その映像が実際に放映
されたかどうか不明
)。
道後温泉駅前の観光案内所で入手したフライヤー
によれば、
「『のぼさんとあそぼ秋祭り』誕生祭」というイベントの「ちびっこ“のぼさん”わいわいパレード」というものでした。
「のぼさん」(「まぼさん」ではない)って誰?かも知れませんが、俳人・正岡子規の愛称です。子規(本名:常規)の幼名:升(のぼる)から、そう呼ばれていたようで、NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」でも「のぼさん」が連発
でしたっけ…
それはそうと、フライヤーには、
慶応3(1867)年9月17日(新暦10月14日)は正岡子規さんの誕生日です。
146回目の誕生日を子規博で一緒にお祝いしませんか。
と書かれています。
そう、これは、子規の誕生日をお祝いするお祭りだったのです(そもそも「誕生祭」なんだし…
)。
前日に偶然見た「正岡子規誕生邸跡」の石碑の説明板
には、「その8」で書いたように、
近代文学史上に大きな足跡を残した正岡子規は、慶応3(1867)年9月17日、この地に生まれ、東京根岸で35年の生涯を閉じた。子規の本名は常規(つねのり)であるが、近親者は生涯を通じて「のぼさん」と呼んだ。
と書かれていて、「慶応3(1867)年9月17日」は旧暦だろうし、新暦だと何月何日になるのだろうか? なんて考えていたのですが、まさか、誕生日当日に松山に来ていて、その記念行事に遭遇することになるとは思いもよりませんでした
我ながら「持ってるなぁ」デス、ほんと…
一気に時間を飛ばして、2日連続の温泉
でほっこほこ
になった私が次の目的地 松山城に向けて電車
に乗り込むと、駅のプラットフォームには大勢の人がいるというのに、私を待っていたかのように停車していた電車に乗って来る人は多くありません。
なぜ? と思っていると、後ろからこんな列車がやって来ました
坊っちゃん列車ぁ~
なるほど、皆さん、坊っちゃん列車に乗ろうとしていたんですな…
私も乗り換えようかと思いましたが、こちらの電車の発車時刻が近そうでしたし、坊っちゃん列車に乗ってしまえば機関車が見えなくなる
わけで、このまま普通の電車で市街に向かうことにしました。
決して運賃をケチった(普通の電車:150円、坊っちゃん列車:300円)わけではございませんので、誤解されませんよう…
ところで、電車の中にも俳句ポストがありました(用箋が欠…
)。
この俳句ポスト、正式には「松山市観光俳句ポスト」という公設のもので、松山市内には路面電車28両を含む93ヶ所
に設置されている由(10月23日現在)。加えて、愛媛県外でも子規・「坂の上の雲」・松山ゆかりの11ヶ所(熊本城、法隆寺界隈、明治村、大和ミュージアム、鶴ヶ城など)、そして海外(ベルギー・ブリュッセル)にも設置されているのだとか。
首都圏では、子規庵、新宿歴史博物館、漱石公園内道草庵、記念館「三笠」にあるそうですが、私としてはこちらで書いた上野公園の「正岡子規記念球場」にも設置したら良いのではなかろうかと思います。
さて、私は県庁前電停で下車して後続の坊っちゃん列車を見送り、
城山公園堀之内地区に歩を進めました。
かつては「藩主が住んでいた御殿をはじめ、会所、勘定所、小普請所、米蔵、厩などの藩政施設のほか、約60名の家臣たちの屋敷」が立ち並んでいたといいますが、現在は美術館、図書館
、市民会館
、NHK松山放送局
が南側に立っている他は、広々とした芝生が広がっています。
ここから見上げる松山城の二ノ丸と本丸が、大変よござんした
この後、二之丸史跡庭園を経て、再び本丸の手前を目指すことになるのですが、それは稿を改めます。
つづき:2013/11/03 お城と温泉の四国旅行記(その14)