新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

お城と温泉の四国旅行記(その14)

2013-11-03 13:58:25 | 旅行記

「お城と温泉の四国旅行記(その13)」のつづきは、道後温泉と同様に2日連続となる松山城の探訪記です。


前日、松山城大天守まで登るにあたっては、「その9」「その10」で書いたように、往復ともリフトを使ったわけですが、リフトとロープウェイの終点、長者ヶ平から本丸に向かう途中、リフトとロープウェイのルートと絡み合うのが東雲登城道で、「築城当時、瓦・木材・及び石材等の資材を運搬するために作られた道」だとか。
つまり、お殿様や家臣が日常生活・執務していた二之丸・三之丸から本丸に登るのは別のルートだったということ。
その公式登城ルートを登ってみようじゃないかという次第です。


   


その前に、「二之丸史跡庭園」を訪れてみました。


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二之丸・本丸への入口となる黒門跡を通り、


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栂門跡を通り、


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槻門跡を抜けると、二之丸の建物が間近に見えてきます。


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この付近の石垣の石積みが見事です。


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道はここで本丸に向かう道二之丸に向かう道に分かれますが、とりあえずは右に曲がり、「二之丸史跡庭園」へ向かいました。


ここで当日のルート城山公園案内図の上にマッピングしてみましょう。
赤い線往路青い線復路です。


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さて、多門をくぐると二之丸


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入園料100円をお支払いし、


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まずは多門櫓内の展示室を見物しました。
私、このサイズのジオラマに目がないんです


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私が通ってきた多門櫓は上の写真の右端に切れている部分で、その左上の白い部分奥御殿跡、左半分が表御殿跡だそうです。写真の左上の「田の字」が二之丸の最重要スポット「大書院」ですか?
ということは、多門勝手口みたいなもので、二ノ丸の正門は画面左側の真ん中に見える門(四足門)ということになりますな。


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ということで、奥御殿跡から散策してみましょう。


と、、、、


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何ですか? この浄水場のような眺め


一方、表御殿跡には、様々な柑橘類が植えられています


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カラマンダリンとか、


131103_1_13 レモンとか、そしてもちろん伊予柑


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この池(プール)とか柑橘類とか、何を示しているかといいますと、のリーフレットによれば、こんな意味がありました。


二之丸史跡庭園は、松山城二之丸跡の敷地約1.6haを史跡庭園として整備したもので、平成4年5月に開園しました。
庭園内部は古い絵図や発掘調査に基づいて、二之丸邸の間取りを遺構の上に表現したもので、部屋の間取りの中に各種の柑橘や四季折々の草花を植えた「表御殿跡柑橘・草花園」と、部屋の間取りの中を水が流れる流水園と大きく分かれています。


ということで、通路が廊下跡池や植物が植わっている場所が部屋の跡というわけです。

ひとつのアイデアではあるでしょうけれど、往時の姿を偲ぶのはかなり難しい


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それでも、表御殿跡に残る大井戸壮観でした
いやいや、壮観どころではなく、井戸と呼ぶには常識外のデカさ


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説明板によれば、


昭和59年より発掘調査が行われ、大井戸が発見されました。井戸の東半分が床下になり、その上を囲炉裏で火をおこしていた「焚火之間」が覆っており、井戸の石段を上ったところにある一段低いところが、床下通路跡です。火災の際には、木桶で水を汲み上げ、それぞれの階段から通路を経て迅速に火災現場に運搬するという、松山城二之丸御殿の消火システムはこの時期においては、全国的にも例を見ない「優れもの」であったようです。
一日に一寸水が湧くと言われていますが、現在は基礎の木組みを見せやすくするため、ある程度の量を保つよう自動排水しています。


と、日常生活用というよりは、防火水槽の役割を果たしていたようです。
ちなみに二之丸御殿は、


明治時代になって一時期、二之丸邸は藩庁・県庁として使われましたが、明治5年(1872年)に火災により焼失し、二之丸邸は270年余りにわたるその歴史の幕を閉じました。


だそうで、明治の火災では役立たなかったんですねぇ…


ということで、二ノ丸史跡庭園を後にして、黒門登城道から本丸を目指します。


つづき:2013/11/04 お城と温泉の四国旅行記(その15)

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