きょうの午前中、洗濯機を回しながら、昨夜予約録画していたNHKスペシャル「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」を観ていました。
史上最高の弦楽器とされる「ストラディヴァリウス」。17世紀イタリアの天才職人アントニオ・ストラディヴァリが製作したバイオリンで、約600挺が現存する。1挺の値段はいまや数億円。現代最高の名手たちから今なお愛され続けている。しかし、その美しい音の秘密はヴェールに包まれたままだ。世界中の職人や科学者がなんとかその謎を解き明かそうとしのぎを削っているが、今もってその答えを見つけた者はいない・・・。
いったいストラディヴァリは楽器にどんな魔法をかけたのだろうか。自身もストラディヴァリウスを弾くニューヨーク在住のバイオリニスト・五明カレンさんとともに、“至高の楽器”に取り憑かれた世界中の演奏家・職人・科学者たちの300年にわたる伝説と挑戦を追う。
というもので、いかにもNスペ
らしい、多角的かつ丁寧に作られた番組で、非常に興味深く見入っておりました。
ストラディヴァリウスの響きを最も楽しんでいるのは聴衆ではなく演奏者本人であること、ストラディヴァリが生きていた頃の木材(スプルース)が小氷期を経てより年輪の詰まったものであったこと、数多くの職人や科学者の努力をもってしてもストラディヴァリウスが300年もの長きにわたって「至高の楽器
」であり続けていることなどなど、見応えのある番組でした
以前、こちらの記事で、
精巧な模造品をつくるということは、オリジナルを分析して、同じ材料を集めて、当時と同じ手法で再現するということ。以前もこのブログで書いたと思いますが、技術は着実に進化するとしても、技能と感性は「その人」一代限りです。
と書きましたが、改めてその思いを強くしました。
そうそう、メトロポリタン美術館がストラディヴァリウスを含む楽器のコレクションまで持っていたことをこの番組で初めて知りました
まったくもって、「恐るべしメトロポリタン美術館」です
番組では、メトロポリタン美術館以外にもストラディヴァリウスを収蔵する博物館が登場しましたが、展示ケースの中にたたずむバイオリンたちを見て、のだめカンタービレの桜ちゃん(TVドラマ版では元ダルビッシュ夫人のサエコ(現・紗栄子)が演じていましたっけ…
)のお父さんを思い出しました。
楽器は弾かれてナンボですよねぇ~。
この弁でいえば、茶道具なんぞも、保有・展示されるだけでなく、お茶会で使われることを制作者も茶道具自体も望んでいるのではなかろうかと思ったりして…
このように、想像の羽根を広げながら楽しんでいた「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」だったのですが、結構感動的な場面で、「ニュース速報」のテロップが…
そのニュースとは、、、
プロ野球 楽天が初の日本一
日本シリーズで巨人を破る
というもの。
これって、TV番組にテロップを入れて速報するべきニュースですか?
注意喚起のチャイムを入れなかっただけマシかもしれませんけれど、日本シリーズ
に興味を持っている人は、他のチャンネル
で生中継を観ているか(私はこのパターン
)、テレビ放送のない地域ではラジオに耳を傾けていたでしょうから、NHKスペシャルを観ていた人の圧倒的多数にとっては邪魔
以外の何ものでもなかったと思います。
かなりムッとした私は、「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」
の再放送(11/07[木] 00:40-01:40@NHK総合)を録画予約しました
と、私の気分を害した「楽天が初の日本一」というニュース速報ですが、楽天が讀賣を破って日本一になったことは、大きな喜びでした
なんてったって私は元仙台市民、いやいや、生まれも育ちも東北の生粋の東北人ですから
「楽天」という企業グループに対しては、こちらやこちらで書いたように胡散臭さを感じている私ではありますが、東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一
には心底喜んでいます
ところで、TVニュースでは「東北のチームとして初の日本一」と報じていました。
確かに東北のプロ野球チームとしては初めての日本一。北海道をフランチャイズとする北海道日本ハムファイターズには先を越されましたけど…
そういえば、高校野球も、「優勝旗が白河の関を越えるのはいつか?」「東北で初の高校野球日本一はどの高校か?」なんて、長らく期待と落胆を繰り返していたところ、あれ
と一気に優勝旗を津軽海峡を越えて北海道に、しかも2年連続
で持っていってしまったのは、田中“マー君”将大投手がいた駒大苫小牧高校でしたっけ…
話を今年の日本シリーズに戻すと、なかなか面白いシリーズでした
中でも、ラジオ⇒TV
とハシゴ観戦(聴戦)した、星野監督が「今日ほど、しびれたゲームはないね」と語った第5戦の熱闘は、久しぶりに野球を楽しめ
たと思っています。
私、シリーズMVPは則本投手に違いない
と思っていたのですが、結局なにもなし…
これは解せないゾ
東北絡みとしては、今夜から「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」の東北・北海道シリーズが始まりました。
青森(今夜)⇒帯広(11/6)⇒札幌(11/8)⇒能代(11/13)⇒郡山(11/15)⇒水沢(11/20)と、6都市を巡ります。
このうち、能代と水沢(「奥州市」という市名は酷いと思う…)は初MISIA、郡山は98年10月以来15年振り
参加される方には思う存分、生MISIAをお楽しみいただきたいものです
つくづく能代公演に行けないのが残念です…