新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

お城と温泉の四国旅行記(その16・最終回)

2013-11-08 23:00:14 | 旅行記

「お城と温泉の四国旅行記(その15)」のつづき、四国旅行記の最終回です。

私の旅行のパターンとして、目的地に着くと、観光案内所で観光地図を手に入れて、そして、ホテルでは割引券の類はないかとキョロキョロします。

131106_1_03 松山でも、松山駅構内にある観光案内所ガイドマップを手に入れて、重宝しました

そして、ホテルのロビーではこちらget

131106_1_01 愛媛県美術館で開催中だった「浮世絵の美 平木コレクション名品展」のフライヤーです。

フライヤーの右下が欠けていますねぇ。
ここにあったのが、、、

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この展覧会の割引券です

「本券ご持参の方は当日料金より100円割引」で、もともと1200円と、首都圏の感覚からは安い観覧料が、更に100円引き
「浮世絵の美 平木コレクション名品展」には、下調べの段階で「行ってみようと思っていましたから、いわゆる「渡りに船」ってヤツです

時にはアクシデントを引き起こしたりもしますが(こちらの記事をご参照方)、ハサミもセットされたアーミーナイフって役に立つんです

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そんないきさつがあった後、城山から「下山」した私は、「今回の四国旅行最後の観光スポット」にした愛媛県美術館へと向かいました。

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ガラスウォールに松山城が映っていますねぇ。

館内からは松山城がこんな風に見えました。

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ロビーからの眺めがこれほど良い美術館って、そうそう無いと思うのですが、いかがでしょうか?

   

さて、この展覧会「浮世絵の美 平木コレクション名品展」は、

実業家・平木信二氏の収集品に基づき、昭和47年(1972)に設立された平木浮世絵財団は、日本屈指の良質な浮世絵コレクションを所有することで国内外に知られています。第2次大戦以前、日本国内の三大浮世絵コレクションとして知られた「松方コレクション」が東京国立博物館に所蔵された一方、平木氏は「斎藤コレクション」「三原コレクション」を散逸の危機から救い、収集の礎としました。これらは、旧松方コレクションとともに、浮世絵版画としては唯一、重要文化財作品を含みます。
平木コレクションは、特定の時期や絵師に偏ることなく、浮世絵の歴史を体系的に通観できるよう形成されているのが大きな特徴です。本展は6,000点に及ぶコレクションの中から、重要文化財・重要美術品のみ計145点を厳選するというかつてない贅沢な内容です。鳥居派を中心とした錦絵誕生以前の初期の貴重な作品から、鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽ら錦絵黄金期の巨匠たち、そして葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳ら幕末期のスター絵師まで網羅した、浮世絵の真髄を鑑賞する貴重な機会となるでしょう。

と、「これを見逃してなるものかと思わずにいられない触れ込みです。

んでもって、結論を書いてしまうと、私としては、ちょっと… な内容でした。

131106_1_08  お好み春信の作品がこれまで観たことがないほどたくさん展示されていて、ドキドキしながら思う存分楽しんだり、写楽の作品では雲母(きら)刷り華やかさに感嘆したりもしたのですが、途中からお腹いっぱい、ありていに言えば、飽きてしまいました

どうしてこうなったのか、よく判りません。
四国旅行も終盤にさしかかって、心身とも疲れていたからかもしれません。

せっかくの作品群が、私にはちょいともったいなかったかも…。

   

企画展浮世絵の美 平木コレクション名品展よりも、常設展の方が面白かったデス、私の場合…

常設展で、ある作品4年半ぶりに再会できました
こちらの記事で書いた「日本の美術館名品展」@東京都美術館で拝見して、同展の図録の表紙にもなったピエール・ボナール「アンドレ・ボナール嬢の肖像 画家の妹」です。

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「どうも、お久しぶりです…」アンドレ・ボナール嬢ワンコたちに、心の中で挨拶しました。

また、ミュシャ「メディア」も良かった…

縦2mを超える大画面の中で、わが子を殺害した直後のメディア(サラ・ベルナール)の見開かれた目の迫力ときたら…

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こんなポスターを目にしたら、「これを見逃してなるものかと思ってしまうこと必至ですよ…

ちなみに、現在、愛媛県美術館では、「ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」開催中です。

この展覧会のフライヤに(図録にも)使われている「夢想」、なんともかわいらしいですなぁ~

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そして、忘れちゃならないのは、松山出身の杉浦非水

杉浦非水は大正~昭和初期に活躍したグラフィックデザイナーで、代表作の一つ、東京の「地下鉄開通」(1927年)のポスターをご覧になったことのある方は多いのではないでしょうか。

131106_1_11 この時代大正~昭和初期「モダン」って、「永遠のモダン」ではなかろうかと思っています。

中途半端に前の流行は、結構かったりするものですが地下鉄のポスターにしても、三越のポスターにしても、杉浦さんの「モダンさ」は、誰がなんと言おうと、絶対にCool

こんな巡り会いのあることは、地方の美術館を訪れる楽しみの一つです。

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常設展にかなり満足した私、美術館の中庭で一服した後、預けた荷物を受け取るためにホテルに向かったのですが、途中、お堀で羽を休めるに注目

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この黒い鳥、調べると、カワウのようです。

こちらのブログでは、この鳥(カワウ)アップでご覧いただけます。

それにしても、カワウが休んでいる「板」は何なんでしょうか?
傾斜がつけられているのは、何かわけがあってのことなのでしょうけれど、まったく判りません。
もしかして、この「板」は、水鳥の休憩場所として作られたのでしょうか?

この「板」について事情を御存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただければ幸いです。

   

私は、ホテル近くのバス停「愛媛新聞社前」から空港リムジンバスに乗って空港に向かうつもりで、事前に時刻表をチェックして、バスの到着を待っていました。

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と、やってきたのは、松山空港行きの路線バス

松山空港松山市街から近く、リムジンバス路線バスとは所要時間ほとんど差はないし、途中で追い越しもないとのことでしたし、楽々と座れる状況でしたので、この路線バスに乗って空港に向かいました。

確か、運賃も、どちらも400円で同じだったはずですが、バスの運賃表示板に出ている運賃は、ずっと初乗り運賃の150円のまま
途中からジワジワと運賃が上がり始めましたが、携帯で見る現在位置空港の場所を見ると、このペースならばとても400円に到達するとは思えませんでした。
こりゃラッキーと思ったのですが、、、空港に近づくにつれて、運賃上昇率は上がっていき、結局、空港に着くと運賃400円と表示されていました…

そして、空港に着いたとき、乗客は私ひとりでした

これって、得したのか、損したのか…

と、まぁ、無事に空港に到着できて、マイレージ特典で予約していた便に乗れましたから、全然問題はありません

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こうして、2泊3日の四国旅行を終えたのでございました。
とっぴんぱらりのぷう です。

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