「酷暑の中、美術展をハシゴ(前半)」のつづきは、埼玉県立近代美術館(MOMAS)で開催中の「キネティック・アート」展の見聞録です。
それにしても暑かった
MOMASに行く前に、昼食を食べようと北浦和西口商店街を歩いてみると、いつもは賑わっている
商店街が閑散
としています。
出歩くのも憚れるような暑さですものねぇ
で、商店街にあるレトロな洋食屋さんでコストパフォーマンス
の高い
、ボリュームたっぷり
のランチ
を食べ、これまたレトロな喫茶店
でアイスコーヒー&タバコ
を味わったのち、MOMASのある北浦和公園へ
と、これまた閑散・・・
ボテロの「横たわる人物」も、あぢ~ と呻いているかのよう。
噴水を眺めても、気分的には「焼け石に水」的な清涼感でしかありません
それでも、「キネティック・アート」展は結構な人出でした。
こんな暑い日は、図書館
か美術館・博物館
が一番
ですもんね
さて、「キネティック・アート」展。
かなぁ~り楽しい展覧会です。
タイトルは小難しいにもかかわらず、子どもにも楽しめる展覧会だと思いました。
この展覧会、常設展「MOMAS COLLECTION」でさえ常時撮影禁止のMOMASには珍しく、一部の作品を除いて「撮影可
」。
私はこれ幸いと、作品の写真
を撮ったのですが、、、、あることに気づきました
この展覧会は生で体験しないと意味が無いことに・・・
そもそも「キネティック・アート」って何なんでしょ?
フライヤー(4種類もある
)から引用しますと、
キネティック・アートとは、「動く芸術」のことです。その名のとおり、機械じかけで動いたり、光ったり、目がまわるような錯覚をもたらしたり・・・・・・私たちの感覚に直に訴えかけてくる実験的な世界が広がります。キネティック・アートは終戦後、進歩する科学技術を芸術に取り入れようとする機運のなか、1950年代後半から60年代にかけて、ヨーロッパを中心に盛んに制作されました。(中略) この展覧会は、ジョセフ・アルバース、ブルーノ・ムナーリなど先駆的な作家も紹介しながら、主にイタリアで活躍した作家たちの作品を通して、キネティック・アートをふりかえります。ほぼ半世紀前に未来を夢見たこれらの作品からはレトロな雰囲気が感じられる一方、現在のメディア・アートに通じる先駆的な感覚を見出すこともできるでしょう。視覚の魔術を繰り広げるキネティック・アートの世界を、夏休みにぜひご家族でお楽しみください。
というもの。
長々と引用してしまいましたが、まさしくこの通りの展覧会でした。
見る位置によって変化する、グ~ンという小さからぬモーター音のなかで動くとともに変化する、ジワジワと動く・・・。
こんな作品たちは、図録や写真
で観てもあまり面白くないかもしれません。
でも、生で観ると、生で体験すると、こりゃ楽しい です
「百聞は一見にしかず」とか、「モアレ」とか、「錯覚」といった言葉が頭の中を駆け巡る
展覧会でございました。
お薦めデス