新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

南青山でアートしたあとのこと

2017-12-10 21:30:25 | MISIA/タウンウォッチング

「南青山でアートして…(後編)」のつづきのようなものです。

岡本太郎記念館を観終わったとき、時刻は13:00ちょい過ぎで、昼食どきです。

さて、どうしようか? とちょっと考えて思いついたのは、2年半前に根津美術館に来たときの帰りと同様、久しぶりにホープ軒ラーメンを食べよう ということでした。
2年半まえには、国立霞ヶ丘競技場はその姿を消していまして(写真を撮っておけばよかった…)、今現在、新国立競技場はどうなっているのかを見てみたかったですし、昼食後に新宿に行く予定でしたし…。

で、南青山から歩くこと約30分新国立競技場建設現場が見えてきました。

おぉ 何本のクレーンがあるんだろ?

上の写真では、養生壁に隠れて、新国立競技場がどんな段階にあるのか判りませんが、1ブロック進むと、

スタンド骨格が立ち上がっているではありませんか

そして、私はホープ軒2階チャーシューメンを食べたのですが(昔に比べるとインパクト薄らいだ気がする…)、から視線を上げると、、

建設現場が目前

なんです、帰宅して、撮った写真を見たら、ホープ軒窓ガラスの網ピントが合っていて、肝心建設現場ピンぼけ

オートフォーカス(AF)便利なことは論を待たないけれど、こんな網入りガラスとか、動物園の檻とかにピントが合ってしまい、撮りたいものピンぼけ なんてことは少なからずあります。

マニュアルモードで撮ればよかった…

ところで、新国立競技場は、2020年東京オリンピックに向けて、それこそ突貫工事中です。

先月末、恒例というか何というかブラック企業大賞ノミネート企業が発表されたのですが、その中にあったのが、、、

大成建設株式会社・三信建設工業株式会社
大成建設株式会社は、我が国有数の大手総合建設会社である。同社は、東京オリンピック・パラリンピックで使用するメインスタジアム「新国立競技場」の建設工事の元請け企業である。三信建設工業株式会社は、特殊基礎土木工事業(地盤注入工事、アンカー・斜面安定工事、地盤改良工事など)を業とする企業で、「新国立競技場」建設において、大成建設から地盤改良工事を請け負った一次下請け企業である。
今年3月、三信建設工業の新人男性社員(当時23歳)が自殺した。10月、新宿労働基準監督署は、男性の自殺は長時間労働による過労が原因の労災であると認定した。報道によると、男性が自殺する前の1カ月の残業は約190時間であったという。この事件を機に、東京労働局は、「新国立競技場」の建設工事に関わる約760社を調査した結果、37社で違法な時間外労働が確認され、新宿労基署が是正勧告をした。

とまぁ、いろいろあって、新国立競技場の建設自体がブラック極みになっているようで…

さて、ホープ軒での昼食を終えた私は千駄ヶ谷駅に向かって歩き出したわけで…、と、ちょうど工事車両の出入りがあって、建設現場のゲート開いたぁ~

思ってた以上に工事は進行している気配ではありませんか
外苑西通りから階段を昇り、東京都体育館の横からもう一度新国立競技場の現状を見てどうかこれ以上犠牲者が出ませんように…と心の中で祈ったあと、私は中央線各停に乗って新宿へ…。

   

この日、私が新宿に行ったのには二つの目的がありまして、一つは成就しなかったのですが、もう一つはクリアできました。
そのクリアできたの、こちら

新宿ピカデリーで展示されている、MISIAMV撮影衣装です。

いろいろな人たちが新宿ピカデリーで撮影して、SNSなどにアップした写真を見るたび、なんか薄汚れた印象を持ったのですが、実際に薄汚れていました

どうして汚れたんだろ、どうしてきれいにして展示しないんだろ、と思ったのですが、衣装のを見ると、

この汚れ方からすると、敢えて汚れたまま展示したと考えるのが自然でしょう。

でも、「君のそばにいるよ」MVフルCGだったはず…
それが、どこかのグラウンドで着用したように汚れているということは、この汚れ「汚し加工(シャビー加工)」だということなんでしょうな、K.I.T…

MISIAのMV撮影衣装観賞した私は、新宿での次のタスクに取りかかったのですが、こちらは前述のとおり不発に終わりました。

でも、イイです。
二つ目のタスクには時間的な余裕がありますし、自宅最寄り駅から見事な富士山シルエットを鑑賞できましたから

そんなこんなで、なかなか濃い土曜日でした、、、、とさ。

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南青山でアートして…(後編)

2017-12-10 11:08:01 | 美術館・博物館・アート

「南青山でアートして…(前編)」のつづきです。

野口哲哉作品展

なぜ、きのう、私が身の丈に合わない南青山へ出かけたかといいますと、Twitterで知った野口哲哉さんの作品展「armored maighbor ~鎧を着た隣人~」を観るためでした。

2014年3月に練馬区立美術館「野口哲哉展 -野口哲哉の武者分類図鑑-」を観て(記事はこちらこちらにも登場)、その技術と考証の確かさ/緻密さと、発想のぶっ飛び方に感服して、それ以来、頭の中にそのお名前を刻み込んでいた野口哲哉さん、その後、なかなか作品にお目にかかれず寂しかったのですが、久しぶりに作品を拝見できるというので、南青山骨董通りギャラリー玉英に出かけたしだいです。

スマホのGoogle Mapを頼りにギャラリー玉英に行こうとしたのですが、なぜか見つからない

スマホに表示された地点を行ったり来たりするうち、とある建物のガラス越しに、甲冑姿の侍2人がこちらを眺めていることに気づきました

あったぁ~ (なぜすぐに気づかなかったんだろ…)

画廊なんて場所に足を踏み入れたことのない私、半ば恐る恐る店内に入りました。

店内から外を見ていた立体作品(写真はどこからか借用)は非売品でしたが、

野口哲哉さんの立体作品

展示されていた小ぶり絵画作品20点あまりはすべて「売り物」
各点一律35万円で、購入希望の作品を申し込めるようになっていました。

いつも展覧会を観るとき、お持ち帰りしたい作品はどれだろう?品定め(もちろん妄想)している私ですが、今回は、現実感をもって品定めできるというわけです。

さて、今回の作品展のテーマは「armored neighbor ~鎧を着た隣人~」というタイトルどおり、甲冑に身を包んだサムライを、同時代西洋の画家が描いたらどうなるか? というもので、当然ながら西洋画(風)です。

野口哲哉作品展 armored neighborsの参考資料

野口さんご自身の説明(?)によれば、

絵具のメディウムオイルから樹脂へと置き換えた仮初(かりそめ)の灯を用いて、異なる文明が照らし出す 彼の人(かのひと)たちの姿を実験的に浮かび上がらせてみよう。

う~む、楽しかった
野口哲哉「着甲武人猫逍遥図」「野口哲哉の武者分類図鑑」展で拝見した絵画作品は、日本の古い絵画風のものが主流を占めていましたが(右に載せた「着甲武人猫散歩逍遥図」が話題となりましたっけ…)、今回の作品展は、14~17世紀油彩画風で、私のイチオシは、冒頭に載せた楽器(リュート?)を弾く武人の絵でした。

でも、その場で35万円」買い物を申し込むのには二の足を踏んでしまいまして、結局、何も購入申し込みせずギャラリー玉英を後にしました。

帰宅してから知ったのだけれど、この作品展では写真撮影可らしくて、もったいないことをした…

なお、野口哲哉作品展「armored neighbors来週土曜日(12月16日)までですが、作品の購入申込は、きのうで終了していますので悪しからず…。

   

話は岡本太郎記念館に戻ります。

コップのフチの太陽の塔

上の写真は、館内のガチャgetした「コップのフチの太陽の塔《乗り越え太陽の塔》」。ただし、家にあるコップ/グラスのすべてに乗っかりません
もっとも、「坐ることを拒否する椅子」を制作した岡本太郎さんの関連グッズですから、「使えない」のも一興かもしれません。

さて、

1967年5月初旬に(大阪万博の)テーマプロデューサー就任を打診された岡本太郎は、再三の要請にもかかわらずこれを固辞。受諾を決めたのは6月末頃で、7月7日に就任会見を開く。ところが、時間がない中、翌8日から2ヶ月に及ぶ中南米への取材旅行に出かけてしまう。
9月初旬の帰国時点ではほぼ完成形に到達していた。

だそうで、中南米旅行中に岡本さんが描いたエスキース(習作)が展示されていまして、これが面白かった

6月28日の段階では、

6月28日のエスキースなんだかけん玉こけしみたいなものだったのが(既に太陽の塔大屋根を突き破るコンセプトはできていたもよう)、7月12日には、

7月12日のエスキース

もう太陽の塔シルエットになっています。ただ、がようにたくさんついていますけど。
もしかして、モントリオールのホテル便箋に描かれてることからして、トーテムポールからインスピレーションをもらったのかな?

そして、8月8日には、

8月8日のエスカレーター

いかにも岡本太郎なこんな風になり(メキシコのホテル便箋に描かれてます)、そして9月9日には、

9月9日のエスキース

ほぼ最終形になっていました。

こちら「生命の樹」のエスキース(習作)かな?

以上で企画展「太陽の塔 1967-2018」はおしまい。
面白かったぁ~

現在の第1期来年2月18日までで、2月21日~5月27日の第2期が終わったら、あべのハルカス美術館での「太陽の塔展」(来年9月15日~11月4日)に出品されるだろな。

   

縄文人1階に降りて、エントランスにど~ん と立つ「縄文人」(岡本太郎縄文好きは有名)の前を通り、常設展示室へ移動しました。

まずは岡本さん挨拶して

岡本太郎立像(?)岡本さんのアトリエを拝見

アトリエ

ひやぁ~、おもちゃ箱の中に入ったみたいだ

太陽の塔の胴体正面についている「顔」のほか立体作品が立ち並び、アップライトピアノまであったりします。

こんな環境創作活動に没頭したら、やはり爆発するしかありませんな。

ところでこのピアノ岡本さんを描いていたかと思うと、やにわにピアノを弾き出したりしたのでしょうか? ちょうどチャップリン「独裁者」ヒンケルのように…

それにしても、ラックには大量カンバスが収納されているのですが、これらは何?

アトリエ

未完成品? 未発表作品? それとも失敗作?

そんなことを考えながら入口へと戻りました。
アトリエの手前の展示室から見えるの様子がイイ

常設展示室

ということで、最後にお庭を拝見したました。

庭

まるで、熱帯の密林の中で聖霊たちに出逢ったみたい
(「もののけ姫」を連想… こちらの設定は中世の日本だけど)

太陽の顔最高イイし、

太陽お持ち帰りしたいほど気に入りました

鐘

には小槌が添えられていたのですが、鳴らす勇気が私にはありませんでした
でも、私が岡本太郎記念館にいる間、を鳴らす人はだれもいませんでしたです。

こんなの奥で、、、

庭

岡本太郎さん太陽の塔原型に鑿をふるっています

短パン&雪駄履きランニングシャツ姿の岡本さん芸術家というよりも、肉体労働者です

よくよく見ると、リアル

岡本さん

いやはや面白かった 楽しかった

人生に疲れたら、、、とまで行かなくても、岡本太郎が不足していると感じたら、岡本太郎記念館岡本太郎を補充するのが良いかもしれませんぞ。

このあと、私は、千駄ヶ谷まで歩いて、更に新宿まで行ったのですが、その話は稿を改めることにしまして、「南青山でアートして…」前後編完結です。

つづきのようなもの:2017/12/10 南青山でアートしたあとのこと

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