「2017年3度目の関西旅行記 #2-12」のつづきです。
海上自衛隊舞鶴地方隊に在籍している艦艇・哨戒機は、いただいたリーフレットによれば右のとおりなんですが、入口から一番近いところにいた船は、
ちょっと古風な護衛艦「せんだい」でして、リーフレットには艦名が載っていません。
それはさておいて…。
Wikipediaによれば、「せんだい」は去年の6月に呉から舞鶴へ転籍されたそうで、単にリーフレットの版が古かっただけのようです。
この「せんだい」の兵装をちょいと見ますと、まず艦体の中央付近にあったのが、いかにも「ミサイルが入っています」といった風情の発射装置でした。
見た感じ、対空ミサイルか対艦ミサイルっぽいのですが、これは対潜ミサイル「アスロック」の発射装置(ランチャー)。
Wikipediaから転記すれば、、、
アスロックの弾体は短魚雷(あるいは核爆雷)の後方に飛翔用ロケットを取り付けた構造となっており、発射後、約マッハ1の速度で目標方向へ放物線状に飛翔する。目標の手前空中でロケットモーター部分が切り離され、短魚雷に接続されたパラシュートで減速落下しつつ海面に着水、パラシュートはその衝撃で切り離される。その後、短魚雷は目標を自動追尾し攻撃する。空中を飛翔するため、同型の魚雷を魚雷発射管から発射し水中を航走させるのに比べて射程距離が大きく伸び、到達時間も短縮される。射程距離は約4,000-12,000ヤード。
要するに、自動追尾型の魚雷を目標物近くの海域までロケットで飛ばすんですって。
海上自衛隊自慢の対潜哨戒技術と組み合わせれば、相手方の潜水艦には脅威
以外の何ものではないのでしょうなあ。
このアスロックのやや後方にあったのがこちら
水道管か何かを斜めに立てかけたようなものが4本と、艦体と平行に、葉巻状のものが見えます。
「立てかけたパイプ」のようなものは対艦ミサイル「ハープーン」の発射装置で、「葉巻状のもの」は魚雷発射管だそうな。
この対艦ミサイル発射装置は、どことなく長閑(のどか)な雰囲気をかもし出していて兵器には見えないのですが、ミサイル艇「うみたか(右)」「はやぶさ(左)」に搭載された様子は、艦が小さいことと(基準排水量:200t
)に「はやぶさ」は架台しか搭載されていないことから、どことなく工事現場に向かう途中のトラックっぽい…
この「うみたか」「はやぶさ」の艦尾にはこんなのがついていました。
排水口ならぬ推進装置が3つ。
主機関はアメリカのゼネラル・エレクトリック社が開発し、石川島播磨重工がライセンス生産しているLM500-G07ガスタービンエンジン(出力5,400馬力)を3基搭載している。各エンジンは船体に並列に並べられ、それぞれ一基のウォータージェット推進のノズルに接続されている。
LM500-G07エンジンはミサイル艇1号型に搭載されているものと同型であるが出力が400馬力向上している。最大速力は44ノットに達する。ウォータージェット推進器としては、1号型では荏原製作所300CDW型が採用されたのに対して、本型では三菱重工業のMWJ-900Aとされている。
ですって
「44ノット」って、約80km/hですよ
こんな高速船に追いかけられたらたまったものじゃないだろうけれど、追いかける方だって、こんなスピードで海上を疾走
したら、乗組員
もたまったもじゃない
のではなかろうか?
舌を噛まないよう、「会話禁止」だったりして…
一方で、「はやぶさ」の甲板にあった、
ミサイル装てん中 火気厳禁
の注意書きにになぜか和んだりして…
また、こちらは、
コンサートなんかで使われる「キラキラテープ発射装置」みたいです
でも、この筒から発射されるのは、もちろんキラキラテープ
ではなく、デコイだそうです。
もっとも、「デコイ」って、見た目、キラキラテープ を細かくちぎったものみたいなものじゃなかろうか…
であれば、「キラキラテープ
発射装置」だと言えないこともなかったりして…。
つづき:2017/12/31 2017年3度目の関西旅行記 #2-14