きのう(8月7日)朝の「御幣流し」を以てつつがなく終了した秋田竿燈まつりのお話です。
竿燈まつりは、毎年8月3~6日(旧暦の七夕)に開催されていて、就職して以降ずっとお盆ウィークに夏休みだった私は、この時期に帰省することができませんでした。無理ではないにしろ、夏休み直前に年休は取りづらいですから…
仕事を辞めたらぜぇ~ったいに竿燈まつりを観るぞ と思っていたのに、折悪しく、2020年・2021年とコロナ禍で中止
そして、今年は3年ぶりに竿燈まつりが開催されると知り、期待に胸をふくらませて、8月4日に帰省
してきました。
「期待に胸をふくらませて」と書きましたが、天気予報では、8月5日は晴れそうなものの、他の3日はいずれも雨
そして初日の8月3日は、東北北部が災害級の大雨
に見舞われて、秋田市も午前中は雨が降っていたらしい。せっかくの3年ぶりの竿燈なのに…
と思っていたら、昼から天候が回復
し、初日は無事に開催されたというニュースを見て一安心
8月4日の帰省ドライブは、郡山付近から宮城県北部までずっと本格的な雨降り
で、岩手県に入ると小雨
になり、岩手・秋田県境では曇
で、そして、横手付近からは良い天気
秋田道の横手IC⇒大曲ICが事故で通行止めというアクシデントはあったものの、昼前に別邸
に到着しました。
2週間半ぶりの別邸で一息入れた後、さて、竿燈2日目に出撃しようか? と思ったりして。
でも、2時起きで7時間半
のドライブを終えたあとですので、無理はせず、当初予定どおり、翌3日目に出撃することにして、この夜は早々に就寝
したのでありました。
竿燈まつり 3日目の8月5日、別邸で昼食
を摂ったのち、昼竿燈(妙技会)を観るべく、バス
に乗って街の中心部に向けて出発
と、停留所でバスを待っている間、竿燈のお囃子が聞こえてきます。
どこからだろ??? と思いつつ、やって来たバスに乗り、ちょいと進むと、バス停
から100mほどの場所で、地元の竿燈会が竿燈を上げていました
ウン十年ぶりの生の竿燈は、ほんの数秒間しか観られませんでした
そして、銀行を2行を巡ってヤボ用を済ませたのち、昼竿燈(妙技会)会場のエリアなかいちへ。
近づくと、竿燈のお囃子がドンドコ響いてきて、気持ちが高ぶります
そりゃぁねぇ、ものごころ着く頃から、年に数日とはいえ、耳にしてきて大好き
だったお囃子ですから…
ふぉ~~
「エリアなかいち」での妙技会に出場しているのは、囃子方と「大若」とよばれる、普通というかフルサイズの竿燈の差し手で、大若の基本的なサイズは高さ12m、重さ50kg。
それに継竹をたして、どんどん高くなっていきます。
妙技会は、流し(バトンタッチ)、平手、額、肩、腰の基本技を5人ひとくみで、その技の完成度を競うコンテストです。
今回、無料のパンフレットが配布されていて、それを読んで驚いたのは、差し手は利き腕一本を使うことが求められていること
(両手を使うと減点)
地味に思える「流し」は、利き腕で竿をつかみ、それを滑らせて、次の差し手に継竹を足させて引き継ぐわけで、腕力だけでなく握力が求められます。
継竹1本につき3点、花笠が5点、纏が5点、「いさみ人形」と呼ばれる飾りが5点、それぞれ加算されます。
左の鐵砲町の竿燈の写真で、本体のすぐ下に見えるのが「いさみ人形(鐵砲町のシンボルのキツネ=与次郎稲荷)」で、その下に纏があります。
継竹を何本も足して竿燈が高くなると、しなるしなる
八日町の竿燈は、このあと風のせいかバランスのせいか、更にしなって、そして継竹はポッキリと折れてしまったのでありました
一方、囃子方も妙技会がありまして、太鼓2人・笛1人で、「流し囃子」と「本囃子」で競います。
ウン十年ぶりの竿燈で一番驚いたのは、どの町内・団体も、囃子方の半分以上が女性だったことでした。
50kg以上もの重さのある竿燈を差すことは、女性には難しいようで、差し手に女性は皆無でしたが、太鼓も笛も女性が多かった
ところで、竿燈の演者(差し手&囃子方)はおそろいの衣装を着ています。
背に町紋や団体のシンボルを染め抜き豆絞りの袖先の半纏(地色は黒or藍)に、豆絞りの鉢巻、帯、白い半栲衣(はんたこ=短パン)、履き物は足袋に雪駄か地下足袋という竿燈ファッション、粋なんですよねぇ~。
一方、竿燈の方は、先端に八幡秋田神社から授与された御幣をなびかせ、町内竿燈の提灯の場合、1段目の2個が表:七夕、裏:町名、2段目の4個と3~8段目の各6個と9段目の4個の表には町紋が描かれています。
2~9段目の提灯の裏は、「若」という一文字が多いものの、さまざま。
上に載せた鐵砲町の場合、表の町紋が「鐵」の一文字で、裏は「与次郎稲荷」です。
そうそう、八日町の半纏の背中の「八日町」の文字がふるふるで面白かった
この日の妙技会(予選2日目)は、15:30でお開き。
逆光で観る昼竿燈もまた乙なものでした。
ここで久しぶりにババヘラを食べました。
このババヘラ、形はバラっぽいけれど、色合いはお堀で咲いている蓮っぽかった。
さて、時刻は15:40、夜の竿燈本番まで2時間弱
あります。
ちょいと迷った結果、ちょうどバスが来ることだし、一旦、別邸に戻ることにしたのでした。
夜の竿燈については「#2」につづきます。
つづき:2022/08/13 ウン十年ぶりの竿燈を楽しんだ #2
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