ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

モンスター・ママ(メモ7) アンチ・フェミニズム??

2012-02-15 00:51:43 | Mama


フェミニズムとは、女性の社会的、政治的、法律的、性的、経済的な自己決定権を主張し、男性支配的な文明と社会を批判し、改正しようとする思想運動。
19世紀から20世紀初頭の欧米諸国を中心とする女性参政権運動の盛り上がりを第一波、
1960年代以後の「ウーマン・リブ」に代表される動きを第二波と区別することが多いようです。

「青鞜」は、上記のほぼ第一波に当るのでしょうか?
それは1911年(明治44年)から1916年(大正5年)にかけて発行された女性だけによる文学誌です。
当時の家父長制度から女性を解放するという思想のもとに、平塚らいてうが創刊。誌名は生田長江の命名。
当時のヨーロッパで知的な女性達がはいていた靴下が青かったことから「ブルー・ストッキング」と呼ばれたことに由来する。

同誌第1巻第1号に平塚が著した「元始、女性は太陽であつた。」という創刊の辞は、日本における婦人解放の宣言として注目され、多大な影響を及ぼしました。
1913年4月、文部省の提唱する「良妻賢母」の理念にそぐわないとの理由により、発禁処分を受けました。
1915年1月号より、発行人が平塚から伊藤野枝に交替。1916年2月に無期休刊となりました。


この重い歴史に反論するつもりは全くないのですが、これによって「家の外で働く女性」の歴史の基礎が築かれたのだろうと思います。
ここからは打ち寄せる波のごとく、女性運動は拡大、拡散してゆくことになりますね。その流れはどこまで行くのやら。。。

わたくし自身は、この流れにおかまいなく、「外で働かない女性」を生きてきました。
育児、家事、老親の看取り、これは重い労働でありながら、社会的評価は低い。
「最初」の育児、最後の「老親問題」は、まず働く女性には出来ない。
子供を持った働く女性は、身内の援助や、「育児」の賃金をどこぞに支払って、「育児」負担を減らしただけにすぎない。
「老親問題」は「仕事が休めない。」という理由で免除されてきた。(←誰に?)こうして「外で働かない女性」が担ってきた役割は大きい。

お次は「まごまご問題」です。こういう時代の若い母親の育児期間の憂鬱は、深刻な社会問題です。
これをなんとか助けるのは、またまた「外で働かない女性」の新たな仕事となるわけですね。なんとまぁ。充実した人生でしょう♪
それでも、世の中では「働く女性」は、それだけで世間からは高い評価を受けるのですよ。ごくろうさまです。乞う反論(^^)。

詩を書いている者には市民権がないのです。(←深刻なジョーク。笑。)
これはさておき。
「青鞜」に始まった「女性解放」の思想は、あまりにも拡散してしまったという感覚がわたくしには拭えないのです。
そしてその素朴な出発点がなんであったのか、それを継承しているのか?という疑問もあるのです。
「女性」であることが生きる上での「武器?」にもなる、ということもあります。これも含めて今の若い女性は本当に自立できているのか?
「自由・平等」をはきちがえていないか?という老婆心が拭いきれないのです。

また、「外で働く女性」=多忙&困難。「外で働かない女性」=有閑。と言う単純な世の図式に立腹しているのです。専業主婦が担ってきたものは大きいのです。
大分前の、ありふれたテレビドラマでしたが、そのなかで娘が母親に「いつも感謝しているのよ。」という言葉に対して、
「トイレにいつも花を欠かさなかったことに気付いていた?」という母親の質問に娘は絶句します。それは奇妙にいつまでもわたくしのなかに残りました。

三十年以上の主婦人生を総括することは困難なことです。
なんとかきちんとまとめたいのですが、申し訳ありません。

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