Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●「あとの祭り」: マスコミが伝えたのは「アベノミクスのホラ話みたいな自慢」と野党の悪口ばかり

2016年08月05日 00時00分41秒 | Weblog


asahi.comの記事【室井佑月 参院選で「3分の2」の意味を知らなかった国民】(http://dot.asahi.com/wa/2016072100272.html)。

 《憲法が変わるということは、この国が変わるということでもある。そういう大事なことを国民に伝えるのが、マスコミの仕事だろう。選挙前、新聞には「改憲勢力、3分の2超えか」とたくさん書かれていたが、国民がその言葉を理解していないなら意味がない》。

 あ~「あとの祭り」…。与党や「癒(着)」党に投票したり、選挙にさえ行かない「眠り猫」の皆さんは、「アベノミクスのホラ話みたいな自慢」話を心地よく聞いておられたのでしょう。三度もアベノサギに騙されたという自覚さえない訳です。

 東京新聞の記事【首相、改憲論議推進を表明 橋下氏は協力伝達】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016073001001931.html)によると、《橋下氏側は協力する姿勢を伝えた。…首相は会談で、9月召集が見込まれる秋の臨時国会をにらみ今後の政権運営への協力も求めたもようだ》…そうです。
 与党・「癒(着)」支持者や選挙にも行かない人達、特に大阪の支持者の皆さんは、この「オゾマシさ」に何も感じない? 政界を引退した人、《人間としてダメなヒト・元「ト」知事に、アベ様は一体何を頼むのでしょう? マスコミも何も批難しない、救いようの無さ。

   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●2016年7月参院選、
      「あとの祭」の要因の大きな一つは片棒担ぎのマスコミにあり
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…   
         アベ様にそんな謙虚さがあれば、アベノサギなんてしませんって
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      「もっとも危ない暴君に、とてつもない数を与えてしまった」

==================================================================================
http://dot.asahi.com/wa/2016072100272.html

室井佑月 参院選で「3分の2」の意味を知らなかった国民
 (更新 2016/7/25 07:00)

     (「3分の2」の意味を知らなかった?!(※イメージ))

 作家・室井佑月氏は、週刊朝日で連載中のコラム『しがみつく女』で、現役大臣を落選させたのは共産党の手柄だと讃える。

*  *  *

 参議院選後の記者会見で民進党の岡田代表がこう語っていた。

   「がちんこで戦って(3分の2を)取られたら敗北したということだが、
    (首相が)逃げて逃げて戦いになってない堂々と議論すべきでなかったか

 この言葉を、見苦しい言い訳という人もいるだろう。けど、あたしはこれが真実なのだと思う。

 今回の選挙は争点がよくわからなかった。なにしろ、岡田代表が言うように、かみあっていない。与党側は争点を経済・景気・雇用とし、野党側は改憲阻止を訴えた。

 安倍自民の念願は、憲法改正だ。だから野党側が改憲阻止で纏(まと)まって戦っただが、そのことを知っている国民は、どれほどいたか

 7月11日付の毎日新聞電子版「改憲ライン『3分の2』認知浸透せず」という記事。

   <毎日新聞が10日、全国の有権者150人に街頭でアンケートを
     実施したところ、6割近くにあたる83人がこのキーワードを
     「知らない」と回答した>

 アンケートは投票した人と投票しなかった人75人ずつに聞いた。投票した人のうち29人が、投票しなかった人では54人が「知らない」と回答したらしい。

 7月5日付の高知新聞電子版にも「【参院選 土佐から】改憲への『3分の2』高知で83%意味知らず」という記事が載っていた。こっちは8割超えだ。

 本来なら選挙のかなり前からマスコミはこういった調査をし、投票日までに、今回の選挙の意味を国民に伝えるべきだった

 憲法が変わるということは、この国が変わるということでもあるそういう大事なことを国民に伝えるのが、マスコミの仕事だろう

 選挙前、新聞には「改憲勢力、3分の2超えか」とたくさん書かれていたが、国民がその言葉を理解していないなら意味がない

 影響の大きなテレビでは、開票後の選挙番組で、ようやく「3分の2」の説明が解禁になったように、どこもそのことを大々的に扱っていた。

 が、それって開票後にすることなの?

 ま、全国に32あった1人区では、「3分の2阻止」を訴え、野党共闘で11勝した。沖縄と福島では、現職大臣を落選させた。

 これは真っ先に野党共闘を訴え、1人区に候補者を出さなかった共産党の手柄だ。

 安倍自民は選挙中、アベノミクスのホラ話みたいな自慢と、共産党の悪口に徹した。共産党というより、共産党と組んだ民進党に揺さぶりをかけるような言い方だった。

 民進党内にもグズグズと共産党のことを悪く言う人はいた

 願わくば、今後の選挙では、民進党内のそういう人たちを追い出してほしい。

 岡田さんは「共産党ではなく、我々は国民の気持ちと組んだ」って言い方をする。だとしたら、選挙後の総括はそこからはじめるべきだ。野党を応援する国民は、それを望んでいる。

※週刊朝日  2016年7月29日号
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする