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●現代の徴用工・奴隷制…外国人労働者のこの悲惨な現状を何とかしてから出入国管理法改正案を出せ!

2018年11月27日 00時00分58秒 | Weblog

[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注した方は、素直に挙手願います!東京新聞2018年8月27日)↑]



週刊朝日のコラム【室井佑月「最悪に向かって」】(https://dot.asahi.com/wa/2018112100022.html)。

 《今、日本には128万人の外国人労働者がいて、その中に、酷い扱いを受けている人たちがいる…現状として、そういう酷い扱いを受けている外国人労働者がいる彼らへの対策がなされないまま、新たに外国人労働者を迎えるのはどうなのか? この国の評判はますます悪いものにならないか?》

 現代の徴用工・奴隷制…外国人労働者のこの悲惨な現状を何とかしてから出入国管理法改正案(入管法)を出しなさいよ、話はそれからです。
 技能実習生の聴取票のデータ偽造、文章改ざん。そのやり口が酷すぎる。滅茶苦茶です。《山下法相は恣意的にデータをねじ曲げてありもしない回答を“捏造”》を適当に訂正するだけで、取り消しもしない。

 外国人労働者の皆さん、こんな国には来ない方がいいです。お互いに不幸です。アベ様らは、国内の労働者の皆さん、特に、アルバイトや非正規労働者の皆さん、あるいは、生活保護を必要とする人々に、「下見て暮らせ」というための〝装置〟にしようとしているだけです。「徴用工・奴隷制並みの労働者が居るではないか、我慢しなさい」という訳です。与党自公や癒党お維キト国民などによって、この《お寒いほどのスカスカ》の法案が可決されてしまえば、(なんと!)来年4月以降、改善されるどころか、「徴用工・奴隷制並みの待遇へ」と多くの労働者の労働環境がトリクルダウンするだけです。《今、この国でいちばん苦しい思いをしている人たちが、もっと辛い立場に追い込まれることになる》に決まっている。《我々のうっぷんのはけ口として、外国人の差別にも目をつむるよう》になるに決まっている。いつものアベ様らの「手」です。大した議論も無しで拙速、デタラメなやり方を許しては絶対にダメ。

 何度、こんな「憲政史上最悪の国会」を繰り返せばいいのですか。

   『●アベ様の《国民観、人間観には共通点が多すぎる…
        彼の目には私たちが己の財布、兵力、労働力だとしか…》
   『●「中身が何もない」のは所信表明演説だけではない…
        アベ様自身に議員、いや、人として「中身が何もない」
    《また入管法改正が今国会の最重要法案でありながら「即戦力となる
     外国人材を受け入れる」とさらりと表明。すなわち移民法の策定だが簡単な
     ものではない。移民労働者に単純労働をさせるなど規制は緩和させられるが、
     彼らへの健康保険や社会保障、賃金水準、宗教や文化の違う移民への
     社会の受け入れ方、違法雇用の罰則や移民の保護の仕方亡命権や
     参政権、永住権と議論は尽きない。しかし政府は来年4月からの施行
     実施を考えている》

   『●アベ様のニッポンコクミン観が《己の財布、兵力、労働力》ですょ、 
                      ましてやガイジンに一体どんな人権観?
    《国民みんなが「彼らが来てくれないともうこの国が成り立たない。
     これから協力し合って我々は生きて行こう」、そう認識してからじゃないと
     ダメだと思う。つまり、安倍的な思考を持つ人は恥ずかしいと、
     それがみんなの共通認識になってからでないと。日本=差別、
     と世界からありがたくないレッテルをいただきそうよ》
    「それに、アベ様らの入管法改悪案は、ニッポンの非正規労働者の皆さんや
     生活保護を必要とする人々に、「下見て暮らせ」というための〝装置〟に
     しよう、としているだけにしか見えない」

   『●政界地獄耳《入管法改正…移民法…
     お寒いほどのスカスカの内容で、つまり法案といえるものではない》
    「そもそも、来年4月からって、無謀でショ! 法案を国会に出すことすら
     憚られる《お寒いほどのスカスカ》具合。アベ様らはなんでも出来る
     という「万能感」いっぱいなんでしょうか? 先の国会・
     憲政史上最悪の国会が本臨時国会でも繰り返される」

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https://dot.asahi.com/wa/2018112100022.html

室井佑月「最悪に向かって」
連載「しがみつく女」
2018.11.22 07:00 週刊朝日 #室井佑月


この記事のイラストはこちら
(c)小田原ドラゴン
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2018112100022_2

 作家の室井佑月氏が、日本の外国人労働者の問題について言及する。

*  *  *

 先週、このコラムに、「この国の人々に差別がいかに恥ずかしいかという教育がなされないまま外国人労働者を呼んでしまうことは、この国の逆広報になるのではないか」という話を書いた。

 外国人に頼らなければ、もはやこの国は成り立たないというのであれば、我々は一緒に生きていく仲間として彼らを迎えるべきであると。

 今、日本には128万人の外国人労働者がいて、その中に、酷い扱いを受けている人たちがいる。

 いじめに遭ったり、職場で怪我をしても労災を申請してもらえず国へ帰れといわれたり、高度な専門技術を学ぶために日本へ来たのに福島県内の除染作業行かされたり、残業代が1時間300円しか払われなかったり。

 現状として、そういう酷い扱いを受けている外国人労働者がいる彼らへの対策がなされないまま新たに外国人労働者を迎えるのはどうなのか この国の評判はますます悪いものにならないか

 今回は別の角度から、外国人労働者をたくさん受け入れたらどうなるかを書く。ちょうど、11月3日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』に経済評論家の森永卓郎さんが出ていて、数字を出して怖い話をしていたからだ。

 森永さんは番組の中でこういっていた。

   「経済企画庁(当時)の試算では外国人労働者が50万人入ってくると
    単純労働者の賃金が14%、100万人流入で24%下がる
    今回の法案ではビルメンテナンスとか外食などに外国人を入れようと
    しているが、一方で政府は70歳まで働けと言い出している。高齢者が
    働く場所に外国人が入ってくれば、ただでさえ定年後に年収激減で
    苦しんでいるのに、さらに賃金が下がることになる」

 最近では高齢者の貧困が問題となっている。森永さんは高齢者を例にあげたが、ワリを食うのは高齢者だけじゃないよね

 政府はこの国で働き手の足りないところに、外国人労働者をまわすようなことをいっている。

 この国で労働力が不足しているところは、仕事がキツイのに低賃金であったり、長時間労働であったり、それなりに理由がある。

 ほんとうに働き手が足りず困っているならば、企業側も労働者の賃金を上げるなり、待遇を良くするなり、努力しなくちゃならない

 そこをすっ飛ばし、外国人労働者を入れるとなると、今、この国でいちばん苦しい思いをしている人たちが、もっと辛い立場に追い込まれることになると思われる。

 勢いを失いつつあるこの国では、ピラミッド全体が下にひきずられていく。ほんの一部の富める者の安泰を維持するために格差はますます広がっていく

 そのとき政府は、外国人労働者への差別を取り締まるだろうか

 我々のうっぷんのはけ口として、外国人の差別にも目をつむるような気がする。最悪だ

※週刊朝日  2018年11月30日号
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