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●金(カネ)色の五つの輪に批判の目を向けるきっかけを与えてくれた谷口源太郎さん…《商業主義に染まった五輪のあり方に警鐘を鳴らし続けた》

2024年08月02日 00時00分38秒 | Weblog

[※歴代自民党内閣は「国民のために働」いていなかった!? 縁故主義・政権の私物化もアベ様から《継承》 (日刊ゲンダイ 2020年10月14日)↑]


(2024年07月05日[金])
金(カネ)色の五つの輪に批判の目を向けるきっかけを与えてくれた谷口源太郎さん。6月22日に亡くなったそうです。ご冥福をお祈りいたします。
 岸本拓也記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/【悼む】政治とカネにまみれた五輪に警鐘を鳴らし続けた谷口源太郎さんの「遺言」 我々が受け継ぐべき精神は】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/337770?rct=tokuhou)。《スポーツジャーナリストの谷口源太郎さんがこの世を去った。享年86。商業主義に染まった五輪のあり方に警鐘を鳴らし続けた。「こちら特報部」にも幾度となく登場した反骨のジャーナリストから引き継ぐべき思いとは。ゆかりの人々に聞いた。(岸本拓也)》、《「文部科学相だろうが、JOC会長だろうが、どんな権威にも事実を取材して、真っ正面から正論で批判した。時の権力にとっては一番痛い。源さんのような存在を最後にしてはいけない」》。

   『●「精神疾患と〝薬漬け〟」
     『週刊金曜日』(2014年2月21日号、980号)について
    「谷口源太郎さん【やせ細りきったオリンピックの理念 
     ショービジネスと国家威信の祭典に】、「NHKまでもが…
     民放もオリンピック翼賛報道に徹することなどによって、
     ナショナリズムを煽りに煽っているところだ」。東京はヤクザまで
     http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/3be56253bf645f165d92b336bd2b3c64

   『●穢れた金(カネ)色の五つの輪: 命を賭してボランティアしても
                彼/彼女らのオカネ儲けに利用されるだけ
    《スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏がこう言う。」
     「大会組織委の森喜朗会長が東京五輪で目指しているのは、
     オールジャパン体制ですし、スポーツ精神を滅私奉公だと言って
     はばかりません。こうした言動は、まさに国家総動員を象徴している
     と思います。政府がこのような精神に基づいて東京五輪の開催へと
     突き進んでいるので、ますます国家主義的な体制が強化されていく
     のではないでしょうか。放映権料を払ったマスコミなどは
     五輪翼賛報道へと突っ走っています。五輪に反対すると『国民だ!
     言われかねない風潮が醸成されていると思います」》

   『●#粉飾された美しい国…《政治の目標に数字を合わせていけば
            政権の都合のいい数字になっていくのは当然》
    《五輪に詳しいスポーツライターの谷口源太郎氏がこう言う。
     「今回の件では全国紙からは真実を追及しようという姿勢が
     伝わってこない。どこか手加減している印象が拭えない。
     それは東京五輪のスポンサーになっていることと決して
     無関係ではないでしょう。メディア本来の役割を放棄し、
     国民の注目度が高い五輪でとにかく部数を拡張し、
     利益につなげようとする思惑が透けて見える」》

   『●第2波が高止まりのまま、無謀なGoTo強行。そして、いま、第3波の
        ほんの入り口かもしれない…懸念通りの感染拡大。市中感染拡大
    《谷口源太郎氏がこう言う。…「国内主要メディアは
     大会スポンサーになっていますから、厳しい報道を控えるのは
     当然です。批判的な記事を幹部に差し止められた記者がいた
     ことも明らかになっています。欧州を中心としたコロナの状況を
     見れば、開催が難しいのは明らか。海外メディアは
     『五輪より人命』という当たり前の感覚で報じていますが、
     国内メディアにはそれができないのです。“お祭り”を
     持ち上げてばかりでは、真実は伝わりません」…国民が目を
     向ける真実にメディアがソッポとは、異常事態だ。》

   『●意図的に《検査件数が大きく減っている…東京都は都内の保健所
     に対し、「積極的疫学調査」の対象を絞るよう、通知を出している》
   『●森喜朗氏も東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会
       会長を〝解任された〟し、金(カネ)色の五つの輪なんて要らない
   『●金(カネ)色の五つの輪の中止を! …《フタを開ければ、おぞましい
        ほどカネにまみれているのが五輪の実態なのだ》(金子勝さん)
   『●ボイコフ教授《新型コロナウイルスのパンデミックのさなか、聖火リレー
        は五輪の虚飾のため、公衆衛生を犠牲にする危険を冒している》
   『●《五輪利権をむさぼり尽くさずにはいられない豚の卑しさと…中国に
     「証し」とやらのマウントを取られたくないド腐れ猿の哀れすぎる性》
   『●《東京五輪、もはや「詰んだ」状況ではないのか》、メディアは分かって
       いるのに書けない…だって、金(カネ)色の五つの輪のスポンサー
   『●馳浩《知事は元文科大臣であり、それ以前に元高校教諭である。恥ずかしく
      ないのか。子供たちへの悪影響は計り知れない》(小沢一郎衆院議員)
    《スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏も馳氏の発言を
     「政府主導の招致活動で、いろんなことが行われた可能性を
     示唆している」と注目する。谷口氏は、16年の五輪招致失敗後、
     招致活動の主導が東京都や招致委から政府に変わったとみている。
     当時首相だった安倍氏と氏がその中心で、馳氏は森氏の誘いで
     政界入りしたことはよく知られている。「延期を決めたバッハ会長
     との電話会談の席に2人が出席し、実質的に安倍氏が仕切った
     ことは象徴的だった。森—安倍ラインで招致を進め、馳氏はその
     一翼を担ったと言える。官房機密費が使われたのであれば、
     政府主導の何よりの証拠だ」
      高価なアルバムを渡すことももちろん問題だが、谷口氏は
     あくまで表面的なことに過ぎないと説く。
     「アルバムが機密費で作られたのであれば、馳氏の個人プレー
     であるわけがない政府が東京五輪の招致で何を行ったのか、
     馳氏の背景に何があったのかを追及していく必要がある。その
     意味で、馳氏の発言やブログは大事な手掛かりを提供してくれた」》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/337770?rct=tokuhou

こちら特報部
【悼む】政治とカネにまみれた五輪に警鐘を鳴らし続けた谷口源太郎さんの「遺言」 我々が受け継ぐべき精神は
2024年7月4日 12時00分

 スポーツジャーナリストの谷口源太郎さんがこの世を去った。享年86。商業主義に染まった五輪のあり方に警鐘を鳴らし続けた。「こちら特報部」にも幾度となく登場した反骨のジャーナリストから引き継ぐべき思いとは。ゆかりの人々に聞いた。(岸本拓也


◆死の2カ月前の取材でも、熱く

 「このままの五輪を続けていくと、スポーツは死ぬ。五輪に代わる新たな国際スポーツイベントをつくり直したほうがいい」

 6月22日に亡くなった谷口さん。「こちら特報部」が最後に取材したのは、それからおよそ2カ月前の4月26日だった。開幕が迫るパリ五輪の問題点について西田直晃記者が電話で尋ねると、熱っぽい語り口で商業主義にひた走る五輪を強く批判した。

     (五輪の政治利用について講演した、在りし日の
      谷口源太郎さん=2017年、石川県七尾市で)

 1980年代以降、選手を後回しにして商業主義に傾く現代五輪を問題視してきた谷口さん。特報部の記者はその主張に何度も耳を傾けた。目の前の事象にとらわれず、歴史的な流れを踏まえた背景を記者に説いた。電話取材が1時間を超えることもざらだった。


◆長野五輪招致を巡る利権疑惑を追及、今はパリ五輪にもメス

 谷口さんは1938年、鳥取市生まれ。早大中退後、講談社や文芸春秋の週刊誌記者を経て、1985年にフリーとして独立した。スポーツを社会的視点で捉えて批評し、1994~95年に東京新聞夕刊に連載した「ウオッチング〈スポーツの広場〉」でミズノ・スポーツライター賞を受賞した。

 数十年来の付き合いがある日体大の森川貞夫名誉教授(スポーツ社会学)は「源さんの一番印象深い仕事は、1998年の長野五輪招致を巡るJOC(日本オリンピック委員会)初代会長だった堤義明氏を追及した報道だ」と話す。谷口さんは現地に泊まり込んで、五輪を巡る開発が自然を破壊するだけでなく、堤氏が君臨した西武鉄道グループの利権に結び付いているという疑惑を追及した。

     (オリンピックシンボルの光と影(イメージ写真))

 その後も徹底してマネーファーストの五輪を批判してきた。隔月誌「放送レポート」で連載「スポーツとマスコミ」を手がけ、最後の原稿となったのが、先月発売分の第200回。パリ五輪をテーマに、水質汚染が懸念されるセーヌ川での史上初の船上開会式やトライアスロン競技を疑問視し、「選手を見せ物化してしまうものでしかない」と憂えた。

 同誌の岩崎貞明編集長は「谷口さんは、政治的な思惑と利権の温床になった五輪はやめた方がいいという信念を持っていた。とりわけ国威発揚のために、スポーツを利用する危険性を強く訴えていた」と話す。

 日本では「観(み)るスポーツ」に偏りがちなことも問題視していたという。岩崎さんは「観るだけでは、スポーツが一部のエリートアスリート中心のものになってしまう。いろんな人が気軽に参加できる『する』スポーツ環境が日本にはもっと必要だ、という思いを持っていた」と振り返る。


◆どんな権威にも真っ正面から批判

 シンポジウムなどで谷口さんと意見を交わしたスポーツ文化評論家の玉木正之さんは「五輪や日本のスポーツの歴史や事実を押さえ、筋を通す意見が言える人だった」と評する。

 スポーツ振興くじ(toto)を巡っては「ギャンブルとスポーツを結び付けてはいけない、という原則論を説くのが谷口さん。禁じたらアングラ経済がもうけるだけと考える私とは考えが違った」と話す。

 それでも玉木さんは「意見が違っても有意義な討論ができた。筋が通った異論をもっと聞きたかった」と故人をしのんだ。

 先の森川さんは、谷口さんの精神を受け継ぐことが必要と説く。

 「文部科学相だろうが、JOC会長だろうが、どんな権威にも事実を取材して、真っ正面から正論で批判した。時の権力にとっては一番痛い。源さんのような存在を最後にしてはいけない」


【関連記事】フランスが威信をかけてセーヌ川を大掃除する五輪の愚 「東京」の反省生かされず
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