現世考 : 真実・正直・誠実を求めている時代
教育は、誰のもの? 改訂版 あらゆる真実の源 改訂版 子どもの世界はピチピチ、キラキラしているのに、大人になる前に、失われてしまいやすい......
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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第2章。「革命 心と脳を理解する点で」に入ります。p.27の,第2パラグラフから。
私が驚いたのは,この著名なハーヴァード大の老教授が「よる夜中寝ている時に,うちの奥さんが,バーンとぶつかってくるのがいいんだ」と言ったことでした。こういった些細なニーズを開けっ広げに打ち明けたくださったおかげで,私どもは,些細なニーズが人生にとっていかにかけがえのない根源的なことなのか,判りましたね。逆に,些細なニーズに注目できないと,自分を抑え込んで生きることになってしまいます。それは,いかに気高い思いがあっても,世界的な成功を収めても同じです。セムラッド先生によれば,治療するとは,体験知次第です。皆さんも,ご自分の人生を,溢れるほど味わうには,ご自分の体感を,ハラワタに染み渡るほど体験する次元で,「なるほど本当だね」と気が付く場合だけですよ。
ニッポンの大学や大学院でやってる心理学が,日常生活に全く歯が立たないのは,単なる知的ゲームでしかないからです。エリクソンはそれを「幼稚な理性」呼びましたが,全く同感です。私も大学院時代,真剣に悩みました。
でも,そんなときにエリクソンのライフサイクル心理学に出会って,救われましたね。
ヴァン・デ・コーク教授が教えられたことは,エリクソンがさっき≪私≫の感性といったことと,同じです。また,本田哲郎神父様が,スプラングニツォマイ,ハラワタに染み渡る,といったこととも同じです。
己に誠実に,己に目覚て,賢慮と許しに満ちた時空で治療したいですね。