エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#聖書の言葉 #単独者の恵み #依存症の終わり

2020-01-06 07:06:17 | 聖書の言葉から
 
#聖書の言葉 #単独者の恵み #なぜ
 #心から信頼できる神の命 #度量は宇宙大 #日常生活の礼拝 #信頼の体系の復活必要 インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 倫理の中心課題    恵みの賜物......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」
をご参照ください。



生きているのに
死んでいるあなたへ



今朝も,ヘンリー・ナウエンさんの言葉から。




依存症の悪循環を断ち切りたければ

貴方は

自分が独りぼっちであることを

もろ手を挙げて大切にすることです

 

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#快さの初め   #依存症の初め  #1人の豊かさの中で

2020-01-06 06:58:00 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#恐れるなぁ! #心の習慣が大転換
 #世紀末なニッポン #今がない子どもたち #未来もない子供たち #絶望的な子どもたち #ニッポンにいっぱい 聖書の言葉: ἀλήθεια アレセイア 真実とは 再......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」  をご参照ください。  

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』 は,翻訳が終わりましたが,印象的な言葉を適宜拾ってみようと思います。 

 p.113のブランク後から。

 今朝は,p.115の,第2パラグラフの3行目から。

 

 

心響かせることに身を入れる

 

 

 子どもたちは,お母さんみたいな世話をしてくれる方にならどなたにでも,くっ付くようになります。しかし,そのくっ付くことの本性から,それが安心できるものでも,安心できないものでも,1人の子どもの人生の行程は,天国と地獄の差ができます。子どもが心から安心できるくっ付きができるのは,子どもを世話することが,子どもの気持ちに心響かせることが含まれる場合(訳注:だけ)ですからね。心響く関わり合いが始まるのは,赤ちゃんと母親の間にある,目には見えない身体レベルのやり取りからです。お母さんに心響かせる関わりをしてもらえると,赤ちゃんは,ピッタリと一心同体になり,分かってもらえた,という気持ちになります。エディンバラ大学でアタッチメントを研究するコリン・テレヴァーサンの話では「脳は,身体がリズムのある動きをするのにピッタリと響かせますし,リズムのある自分の身体の動きを,他の人の脳にピッタリと響かせるように,動かすようにもします」ということです。赤ちゃんはお母さんのお喋りを音楽みたいに聴いたり,受け止めたりします。お腹の中でも。

 第4章で,私はミラーニューロンを発見した話をしましたね。ミラーニューロンとは,脳と脳が結び付いていて,共感できるようになっている,というものでしたでしょ。ミラーニューロンが働き始めるのは,赤ちゃんが生まれた直後からなんです。オレゴン大学の研究者のアンドリュー・メルツォフは,生まれて6時間の赤ちゃんに向かって,唇をすぼめたり,舌を出したりすると,赤ちゃんは,すぐに鏡になって,唇をすぼめたり,舌を出したりしました(生まれたばかりの赤ちゃんは,20センチ~30センチの範囲にあるものしか見えませんが,それは,自分を抱っこしてくれる人を観るのには十分なんです)。真似をすること,私ども人間に与えられている一番根っこにある人と関わる術です。真似が根っこにある人と関わり全て術ですから,親や教員や仲間の行動から,選んで真似しているんです。

 親は自分の子どもと自然に関わる人がほとんどですから,どうしたら心響く関わりが展開していくのか,気が付かない場合がほとんどでしょう。ところが,お友達から誘われますと,アタッチメント研究者のエド・トロニックが観察するチャンスをプレゼントしてくれたのですが,どうしたら心響く関わりが展開してくのかを,もっと注意して,気付くことができます。ハーヴァード大学人間発達研究所のマジック・ミラーを通して,私が見たのは,生後2か月の赤ちゃんと遊ぶ母親でした。その母親は,助けられて,自分と正対して座る赤ちゃんと共に居ることができました。

 2人は,お互いに優しい声で囁き合い,素晴らしい時間を過ごしていました。その素晴らしい時間は,お母さんが赤ちゃんに身を近づけて,赤ちゃんが興奮して,お母さんの髪の毛をぐいと引っ張るまで続きました。お母さんは,思わず痛みにギャッと声を出して,赤ちゃんの手を振り払います。その時お母さんの顔は,痛みで歪んでいました。赤ちゃんはすぐに身を離して,2人は互いに身体がバラバラになります。2人にとっては,歓びの源は,同時に,悩みの基でもあるからです。赤ちゃんがヤッパリびっくりしましたから,お母さんの怖い顔を遮るために,顔を両手で塞ぎました。そのお母さんも,赤ちゃんがびっくりしたのに気付いて,また赤ちゃんに意識を集中させて,関係を良くしようとして,赤ちゃんにをなだめる声を出します。その赤ちゃんは,まだ両目を覆っていましたが,お母さんとの繋がりを願う気持ちが戻ってきました。赤ちゃんは安心しても大丈夫か確かめるために,お母さんの顔を覗き込む一方,お母さんも,気がかりな声かけをしながら赤ちゃんに歩み寄ります。お母さんが赤ちゃんのお腹をくすぐり出すと,赤ちゃんは腕を顔から下げて,嬉しそうに笑いますから,心響く関わりが2人にまた戻りました。その赤ちゃんとそのお母さんは,また,心響かせる関わりをすることになります。歓び,歓びの声,回復と新たな歓びの流れは,全部合わせても,12秒にも満たないものです。

 トロニックや他の研究者たちがハッキリさせたのは,赤ちゃんとお母さんが気持ちのレベルで響き合う時には,その2人は身体も響き合っていたということでした。赤ちゃんは自分の気持ちを自分で落ち着かせることができませんから,感情に伴う心拍数もホルモンレベルも神経活動も,元通りにできません。子どもが親に心も身体も響かせるとき,子どもが歓びと絆を実感するのは,心拍も呼吸も安定していて,ストレスホルモンがあまり出てないから,実感できます。子どもは身体が落ち着いているから,子どもの気持ちも落ち着いているんです。身体の調べが乱れた瞬間,それは日常よくあることですが,全ての生理的要素も変化してしまいます。身体が平衡を保てば,生理的要素も元通り穏やかになるってわかりますでしょ。

 私どもは赤ちゃんたちを宥めますが,親たちはすぐに,子ども等に高いレベルで目覚めていることに耐えることを教えるようになりますが,それは主にお父さんの役目になります(昔聴いたことですが,心理学者のジョン・ゴットマンが言うのは,「母親はパーで打つ,父親はグーで殴る」)。目覚めを手塩にかける仕方を体得底で味わうことこそが,人生を左右するコーナーストーンです。ですからね,良心は,赤ちゃんのために目覚めて生きていなくてはなりません。五臓六腑に染み渡り,赤ちゃんがなけば,おっぱいか,哺乳瓶が届くでしょ。赤ちゃんが怖がれば,赤ちゃんが落ち着くまで,誰かが抱き上げて揺らしてあげるでしょ。おしめが濡れれば,誰かがおしりをサッパリとしてくれます。強烈な体感と,安心して自分のことは自分で出来て清々しい気持ちが一体になることが,自分の身体の調子を整えること,自分の気持ちを宥めること,自分を育てることの基盤です。これは,この本を通じて繰り返し立ち返るテーマです。

 安心して赤ちゃんがお母さんにくっ付いていられることは,同時に,(訳注:1人の豊かさの中で)できたという気持ちを育てますが,「安心して自分のことは自分で出来て清々しい心の場」を創造します。この「安心して自分のことは自分で出来て清々しい心の場」は,生涯を通して(訳注:1人の豊かさの中で)挫けずに生きる秘訣です。安心してくっ付いていられる子ども等は,(訳注:1人の豊かさの中で)自分が心地よいと感じるようになります。

 


 お母さんに安心してくっ付いていられる赤ちゃんは,1人の豊かさの中で自分を快くすることができます。

 お母さんと安心してくっ付いていられなかった人は,自分を快くすることができませんから,自分を快くするモノの依存症のなります。

 どちらのレシピがいいですか?

 

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#忖度の初め と #忖度の終わり

2020-01-06 06:42:13 | エリクソンの発達臨床心理
 
#聖書の言葉 #単独者の恵み #なぜ
 #心から信頼できる神の命 #度量は宇宙大 #日常生活の礼拝 #信頼の体系の復活必要 インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 倫理の中心課題    恵みの賜物......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」  
をご参照ください。 
 
 Ontogeny of ritualization in man. 「人の中にキリスト(生きている実感・本来の自己・本心と本音)を創造する毎日礼拝」
 
イギリスのThe Royal Societyが1966に出しています。
 p.341のⅢから。
 
 今朝は,p.342の第3パラグラフ,3行目から。
 
 
 
 Ⅲ 子どもの頃の初めと賢いこと
 
 本当の自分を創造することを理解することが困難なのは,初めに行動指針を並べ立てるところから始めなくてはならない事実があるからです。本当の自分を創造することが発達して,その人ならでは,が育つ全体像の一番善い説明は,隠されている本当の自分が発達し,その人ならではが育つと,ひとりひびとりが,キリストを介して聖書の神様と一心同体に成り,その結果,お互いにも一心同体に成ることです。それまで毎日礼拝が無言で「とてもいいぞ」と認めてくれていたことが,本当の自分が育つと,山のような人から,いまここで繰り返し,ハッキリと「とてもいいぞ」と認めて貰えるようになるはずです。子どもと,身体面でも,心理面でも,対人面でも関わる大人の数が増えますからね。つまり,毎日礼拝で,新しく出会った人たちと互いに大切にし合って,相手も自分も不動になり,自由になるんです。互いに大切にし合って,相手も自分も不動になり,自由になるのは,いつでも,敵が新しい友になる驚きの中にあります。それから,互いに大切にし合って,相手も自分も不動になり,自由になるのは,いつでも,新しい形が生まれます。
 人間の毎日礼拝の第2の形は,一番相応しい言葉は,「judicial,分別の言葉」です。それは,ラテン語の「jus 立法」と「 dicere  話し言葉にする」という言葉の組み合わせだからです。とにかく,judicalという言葉は,正しいことと悪いことを「区別する」方法を含む言葉ですから,自分を創造する時には,確実になります。結局,善悪を峻別する「律法の話し言葉」は,人間の毎日礼拝の大切な見方になります。と申しますのも,毎日礼拝も,善しとされ仲間となる者と,それ以外のよそ者を区別しない毎日礼拝は,1つもないからです。選ばれる者と排除される者があるのは,最後の審判まで続きます
 この第2の形が自分を生み出す源は,第2の聖書の神様のいのちの舞台です。それは,子どもの頃の初めで魂が生きている実感に従うのを習慣にすることが育つことと,発達が急にすすむこととが,特色です。「ある場所から別の場所に動けること」が,生きている実感を心の習慣にするのに役立つように,移動が許される限界にも出くわすことになります。「分別」が鋭くなるにつれて,「分別」は,「正しく見える」ことと「正しくは見えない」ことを他者の眼で見る忖度を受け容れることにもなります。
 
 
 

 忖度というといかにも日本的でしょ。しかし,その原形は日本に限らないことが分かります。
 しかし,欧米などでは,勝手に譲れない自分の中心軸である一心同体体験を育てますから,忖度しない生き方が生まれてきます。
 
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#アイデンティティ と #アタッチメント

2020-01-06 05:39:44 | エリクソンの発達臨床心理
 
#ありがたいねと伝え合う2人 #晴れ晴れと生きる心の習慣
 #聖書の言葉 #手応えのある歓び #一人豊か #期待が鍛えられるとき 聖書の言葉: ἀλήθεια アレセイア 真実とは 再び    無意識の悪魔の仕業 smil......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」
をご参照ください。
  
 
 identity and the life cycle  『聖書の神様と毎日一心同体になること と 聖書の神様の心から優しいスピリットが,目の前の相手と私の関係の中で一巡すること』
 
 第三章,p.108から。
 今朝は,p.109の第2パラグラフ,13行目から。
 


 エゴ・アイデンティティの課題
 

 たくさんの本(エリクソン,1946,1950a, 1950b, 1951a)で,私が「エゴ・アイデンティティ」という言葉を使ってきたのは,確かな理解をハッキリとお示しするためです。その確かな理解とは,人間を2つに分けるウソに侵されていない真っ当な人間ならば,思春期の終わりには,大人のなる様々な課題に備えるために,大人になる前の経験全てから引き出す予定のものです。この言葉を私が使うのは,魂を自由にする務めの者の戸惑いを反映しています。魂を自由にすることを務めにする者は,1つの新しい思いに導かれますが,それは,理論に没頭したからではなく,むしろ,他の領域(社会人間学や比較教育学)に臨床していて気付いたことが増えたからですし,聖書の神様のいのちが一巡する時,そのような気付きが増えると臨床の仕事に役立つことになっているからです。最近,臨床的な礼拝をしていますと,この期待をなるほど本当だねと感じますね。ですから,一心同体に成る課題を,また,お話しし,見直すことをお許し下すった2つのチャンスを歓んでお引き受けしたわけです。この論文は,この2つの発表を1つにしています。私どもの目の前にある問いは,アイデンティティ,聖書の神様と一心同体に成ることを体得底で捉えることは,本質的に,ひとりびとりの魂が聖書の神様に従うことなのか? それとも,無意識的なエゴが魂を自由にする演劇を,真実と見做してもいいものなのか? ということです。
 まず,アイデンティティ,聖書の神様と一心同体に成ること,という言葉。私が知る限り,フロイトさんは,たまたま一回,アイデンティティ,という言葉を,聖書の神様に魂が従う意味で使っています。フロイトさんが,「インナー・アイデンティティ 魂が聖書の神様と一心同体に成ること」について話したのは,まさに,自分がユダヤ民族に繋がっていることを雛形にしようとした時でした。「インナー・アイデンティティ 魂が聖書の神様と一心同体に成ること」は,人種や宗教よりも,2人が互いに向かい合って生きる関係や,理性を発揮できなくさせてしまう悪意から2人が互いに解放され自由になる関係に,基盤があります。ここで,「アイデンティティ,聖書の神様と一心同体に成ること」は,ひとりひびとりが,自分の仲間の1つの固有の歴史に育てられた,1つの固有の強みと結びついている,ことだと言います。しかし,「アイデンティティ,聖書の神様と一心同体に成ること」は,本音と建前に分けることができないひとりびとりは,自分ならではの発達にあの隅の親石,キリストと関係します。と申しますのも,「聖書の神様との約束に基づいて一人になる代価を払って行う,朽ちることのない礼拝」は,フロイトさんの暮らしの,ど真ん中で,聖書の神様のいのちが一巡するものでしたからね(エリクソン,1954)。今考えているのが,自分の中心軸で,仲間の魂が共にくっ付い生きている視点と結びついて何某かと一心同体に成ることです。

 
 
 一心同体に成るのは2人ですが,それは同時に仲間の魂が共にくっ付いている生き方と結びついてもいる,という点で,アイデンティティはアタッチメントを考えるうえでも大切です。
 
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#最深欲求が完璧に満たされるとき

2020-01-06 04:55:14 | エリクソンの発達臨床心理
 
#諍いから心からの自由が生まれる不思議 #驚きと感激 #5000年の歴史の英知 #天啓
 #全体像は現実になる #その道 #歓び豊かで自由な毎日 #新しい心の習慣の見通し #創造の秘密 ヴァージニアは嫌われ者    オバマ大統領の祈りの恵み338,......
 

 

「発達トラウマ障害 Enpedia」

をご参照ください。

 Toys and Reasons 『おもちゃ と 賢慮』 第三部。p.123の,第2パラグラフの最後の4行。

 ほぼ一年ぶりの改訳です。

 今朝は,その続きで,第3パラグラフの最初から




心の中垣についての見方のいくつか

 

 …

 …この受胎告知の祭壇画も,また,不思議な光を目の当たりにして跪く1人の人間を示していますし,東を向くことは,人が育つ世界では「(いつも闇の中から現れる)不思議な光であるキリストを振り向くことになっている」ことを意味すること思い出しますでしょ。人が育つところでは,夜の闇は必ず黄昏時に開けますからね。

 子どもたちが,共に立ち上がることに三昧になることは,互いに息を合わせる見通しを持ちながら,人間らしい意識が,端っこに追いやられるのではなしに,人間が育つ場の中心にいたいし,無視されるのではなしに,新しい私であるキリストを生きる中で選ばれたい,というニーズがあることを示しています。

 

 

 先日の100分de名著「ナショナリズム」で,大澤真幸さんが正確に指摘していたように,いまのニッポン人は,自分が選ばれていることに自信がないから,在日や韓国を排除する心理が嵩じています。

 今朝エリクソンが教えてくれているみたいに,自分は選ばれて,新しい私を生きることができる,ということをハッキリと認められたい最深欲求があります。

 私どもは,思いがけず自分は守れらている,という実感を味わう時がありますね。その時,この自分は選ばれているという最深欲求は,完全に満たされます

 

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