以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

真っ暗!

2015-03-02 11:46:36 | 日記
先日の土曜日。。。

W126で、、、夜間にいきなり室内のイルミネーションがダウン!

メーターはおろか、、、センターコンソールからその他スイッチ類のイルミネーションも真っ暗!!

車内は暗黒の闇の世界になってしまったとのユーザーさんからの電話。。。



W124でもW126でもよくある話。。。

肝は大体メーターなんですよ。。。

この年式の毒車はメーターの照度調整ツマミ(レオスタッド)出力からメーターイルミネーション、室内の各イルミネーションに電力を分配してますから、、、

レオスタッドの劣化による内部の接触不良で、、、暗黒の闇になる場合が多いですね。。。

試しに、、、レオスタッドのツマミをグリグリと回してみると、、、イルミネーションが復活したりして。。。

その場合はレオスタッドのブラシの接触不良ですが、、、CRCなどの接点復活剤を注入するのはやめましょう!

レオスタッドの熱でCRCの皮膜が焼けて更に接触不良になる場合もあります。

レオスタッド自体を全分解して、接触部分を鏡面位に磨き、、、再コートして再組立。。。

レオスタッド不良の場合、大体はコレで完治しますけど、、、

メーター裏にサーキットヒューズが装備されているW124等では、、、

サーキットヒューズが溶断してた様な話ですと、、、話がかなり面倒臭くなります。。。

メーターイルミネーションの電球がメーター本体側の導光板を溶かした挙句に電球の過熱でパチンしたケースや、、、

灰皿照明のショートやら、、、

調べる箇所は結構あります。。。

メーターイルミネーションの球の部分でメータークラスターの導光板を溶かした様な場合には、、、導光板を摘出して電球色のLED基盤を入れる等して熱害対策をするのが安全パイとしてウチでは推奨してます。

で、、、昨日持ち込まれたW126のケースは??



よくあるレオスタッドに原因する不具合でしたが、、、





ユーザーさんと御相談の上で、、、

メーター基盤も総点検して消耗品の交換。。。



ついでに速度計も分解して点検したら、、、



トリップ&オドメーターの動力ギヤーも流石!30年選手!

ピニオンギヤーが破損寸前の状況で。。。

同時交換作業。。。




その他、、、よく壊れる水温計、燃料計、油圧計、バキューム計ユニット基盤も、、、






全分解してアース不良を引き起こす箇所の改善や消耗品の交換作業をして、、、

全て故障対策を行い、、、

メーターに起因する問題は万事解決。。。

ユーザーさんも大満足な御様子でめでたし。めでたし。。。


ウチは車屋さんじゃありません。(笑)