W124後期モデルのモトロニックインジェクション車用の過電圧検出リレー。。。俗に言うOVPリレーのO/H&無接点化。。。
このリレーがどんな働きをしてっかと言うと、、、オルタネータのレギュレータがイカレてオルタネータからDC15Vを超す過大電圧が出力された場合に、車両側の電装ユニット保護の為に過大電圧を検出次第緊急停止を行う謂わば電源電圧の門番の様な仕事をしています。。。
が、、、このリレーの設計も30年以上前の技術で現代じゃ古式ゆかしいシステムであります。
大きなLUCASのZD(ツエナーダイオード)が過電圧検出時にツエナー効果を起こしてリレードライブのプラス側電源をLOに落としてリレードライブを強制的にOFFにすると言う方式である。。。
故にZDの劣化や電磁リレーの劣化による動作不良も長年の使用で当然発生している訳で、メーカーからは消耗品として認識されている箇所である。。。
このリレーの劣化による動作不良の症状は不意のエンストに始まる訳で症状発生時の多くは路上停止となる。。。😱
何の前触れも無く突然のエンスト→再始動不可と言った状況下にハマって渋滞の先頭となる事が多い。。。😩
大方原因が想像ついて冷静に判断が出来て交換部品を常に携帯しているユーザーならば対して大騒ぎする話じゃ無いと強心臓の発言も出来るだろうがやはり路上停止は極力避けたいモノであります。。。
よって、弊社ではこのOVPリレーに関しましてOVPリレーの故障原因になる箇所、、、過電圧検出部とリレースイッチング部分を改良して故障の原因となる部分の設計を変更して故障のリスクを払拭した製品への改良を行いました。🤗
先ずは旧式ZDと電磁式リレーの摘出から。。。
基盤を素っ裸にして半導体スイッチングに変更する為の下準備加工を行います。
↑今回の改造ベース品はW124後期モデル用でもド初期のメーカー改良が入る前の仕様なので故障を誘発する箇所が多いのです。。。
よって、問題ありきの部分についても補修と改良を入れて無接点基盤を載せる為の改造作業を行なって行きます。。。
コレにて無接点基盤を載せる前の下準備はOK。
無接点基盤の製作に取り掛かります。
電磁式リレーに代わって電源のスイッチングを行うのはこの小さなFETになります。
今からこのFETをドライブする回路と過電圧検出回路を製作して行きます。。。
勿論、全ての動作の要は半導体の実装部品によります。
無接点基盤を載せて無接点OVPリレーの完成です。
後は通常動作試験と、過電圧検出動作試験を行なって接続端子を磨いて完了です。
本製品に関しましては過去10年以上の実績が御座居ますので弊社も自信を持ってお奨め出来る故障対策部品の一つです。
今回は御依頼のユーザーさんのお手持ち品をO/H&無接点化と言うメニューにてお預かり致しました。
コレにて過電圧検出リレーの故障によるエンスト症状のリスクから解放されますね。。。