前回のブログでお話させて戴いたW140等のASRのソレノイドの続きでごわす。。。
その前に1995年までのモデルのASRユニットのコネクターのピンアサインデータが既に存在していない。。。
走行中、、、アクセルペダルに全開をくれた時。。。
有り余るパワーが後輪に伝わってホイールスピン‼️思いっきりケツを振る状況になって。。。
一般ドライバーのスキルによっちゃ事故になる確率も高いですよねえ。。。
よって、、、メーカー的にはアンチロックブレーキシステムのABSに加えてトラクションコントロールを行うアクセレレーションスキッドコントロールASRを装着して安全性を高めたと言う事ですな。。。
で、、、このASRシステム。。。動作の条件は車台に装備された各センサーや各アクチュエータの情報をASRコンピューターが判断してハイドロリックユニットのソレノイドをコントロールして油圧バルブを操作する事で後輪の回転力を抑制しています。
基本的な情報取得は前後輪に装着されたホイールセンサーが前後各タイヤの回転数を管理していて、前輪よりも後輪の回転数がモロに大きくなったと判断された時にASRシステムは作動する様に出来ています。
ASR作動によるスロットル制御時にはE-GASコントロール内のEFPに信号を入力してエンジン回転を1000rpm迄下げようとする作用が働き、スロットルコントロールを強制的に絞り、LHモジュールにも回転抑制の為のフューエルカット信号が入ります。
この辺のスロットルコントロール系統がスロアクのハーネスの被覆破損による短絡によってE-GASコントロールモジュールのEFP破損により「ASR/ABS」ランプ点灯でフェイルセーフと言うトラブルが1990年代のメルセデスでは非常に多いので注意⚠️する点です。。。
しかし、それ以外でもアクセルペダル裏のASRスイッチ不良による「ASR」ランプ点灯によるフェイルセーフもありますし、ATのインヒビタースイッチ不良或はATハーネス不良による「ASR」ランプ点灯、、、フェイルセーフ無しと言ったパターンも御座居ますのでこの電気制御系統は特に定期的な点検を要します。
さて、更にメルセデスがASR装備のモデルを世に出してから約30年が経ちますが旧いが故にチョコチョコ起きているASRシステムの極めつけのトラブルについてお話をしましょう。
それは前回の本ブログの記事からも繋がりますが、、、ASR作動のシーンでASR⚠️警告灯が点灯。。。
後はフェイルセーフってトラブル。。。
GMモジュールのNo.2のヒューズが断線してASRシステム自体が休止してしまうと言う具合。。。
車両診断機で検査をしてみるとABS/ASRの項目に「スイッチ オーバーソレノイドバルブ A7/3y5」と言うエラーがメモリーされている事が多い。。。
因みに「A7/3」とはトラクションシステム ハイドロリックユニットを指していまして、、、
つまりASRの作用信号を油圧に変換する油圧ポンプユニットであります。
このハイドロリックユニット内部に油圧ソレノイドバルブが複数仕掛けられていて、過渡期のASRハイドロリックユニット内にある油圧ソレノイドバルブが圧力保持と圧力減少の二役を共用していまして、、、負担が大きい。。。
メインの油圧ソレノイドバルブになるA7/3y5はASR動作時にメインの油圧ソレノイドバルブをOPENさせてハイドロリックユニット内にフルードを規定量流入させて各ソレノイドバルブにて油圧コントロールを行なって回転軸のパワー抑制を行っています。。。
☆画像はイメージです。
このA7/3y5の油圧ソレノイドバルブがイカレるとASR作動信号がハイドロリックユニットに入った瞬間にショート❗️
電源供給はGMモジュールのF2から受けているが故にあっちゅー間にF2のヒューズがプチンと切れる訳でごわす。。。
☆画像はイメージです。
で、、、ハイドロリックユニット内の電磁バルブが逝ったらDさん的措置は新品交換です。
では、先ずはハイドロリックユニットAssyでDさんに聞いてみました。。。
モノは未だ出る様ですが。。。
税別で1,290,000円也‼️😱😱😱
旧車乗りの皆様にトドメ❗️ですな〜。。。(笑)
スロアク&E-GASモジュールを壊してもココまでは逝きませんがね。。。
予想はしてましたがココまで凄い事になってたとはね〜。。。
Assy交換するならば程度の良い中古部品でも探した方が現実的ですわな。。。(笑)
このタイプのABS/ASR合体ユニットは分解した事が無いので機会があればやってみたくなりました。。。(笑)
で、、、交換作業は。。。
左側ヘッドライト脱着で左側フェンダー周りをバラバラの刑ですな。。。
ブレーキマスターとフルードが共用な故に、一旦ブレーキシステムからフルードを全抜きして各四輪のキャリパーからエア抜きを要します。
次に、マスターのトコのパージバルブを強制的にONにしてハイドロリックポンプにフルードを流し込んでハイドロリックポンプ自体のエア抜き作業を要します。
治具も作る様やね。。。丁寧に部品番号まで。。。(笑)
エア抜き作業を完了したら周辺を組み立てて診断機を装着してフォルトコードをリセットして完了って具合ですな。
その前に1995年までのモデルのASRユニットのコネクターのピンアサインデータが既に存在していない。。。
一回現品の中古でも取り寄せて独自の解体新書でも作るか。。。(笑)