去る今年1月下旬にウチに入庫していたW124 E220。。。
スロアク(TPM)をパンクさせてHFMモジュールをやっつけた挙句、フェイルセーフモードに入りアイドリング回転数が1300rpm。。。
ユーザー自身でスロアクを新品交換するもパンクしたスロアクのハーネスのショートでHFMのTPMコントロール回路をぶっ飛ばしているのでフェイルセーフ状態は変わらず。。。
ウチに辿り着く前に何だかよく分からないモジュール修理屋にユーザー自身でHFMを修理に出して全く見当違いの「修理」を受けて現車に再搭載するも改善せず。。。
今度は毒車を得意とする整備工場に出すもピンポイントでの原因特定には至らず。。。
と、、、かなりの無駄な時間と経費を使った挙句にウチに入庫。。。
兎に角、、、HFMにしても車両本体にしてもスロアクをぶっ飛ばした時点の状態をウチも把握していないから故障に至るプロセスは全て想像でしかないので先ずはスロアクのコントロールハーネスやアクチュエータの電気信号試験と一通りの分解検査を行いHFMモジュールの外が全て正常である事を確認した上でのHFMモジュール内部の故障特定となった。。。
診断機によるHFMのエラーはTPMコントロール不良によるフェイルセーフ固定と言うモノ。。。
つまりはHFMモジュール内部のTPMコントロールを復帰させる様にすれば完治すると判断してHFMモジュールの基盤検査に入った。。。
HFMに模擬電圧を入力して出力されるべき信号を全て洗うとやはりTPMコントロールに必要なベース電圧もTPMの補正モーターコントロール出力も全く出力されていない状況だったのでハーネスショートによってダメージを被る箇所の特定に入る。。。
と、まあ順番を追って調べて行くとウチに来る以前にHFMの修復の痕跡はTPMコントロールとは直接関係の無い部分を弄ったと言う結論になった。。。
実際、スロアクのハーネスショートによってHFMモジュールの基盤が受けたダメージ箇所は結構な数に及んでいたので尋常な基盤修理屋であればお手上げが賢い選択なのかも知れない。。。
だが、ウチに駆け込んで来る話と言うモノは中古代替品さえも入手困難だったり実装部品の半導体も入手困難だったりする。。。殆どがそんな話に行き着く事も多い。。。
要するにウチみたいな超変態修理屋は極限の状況でも諦めない。。。勿論気が向けばだが。。。(笑)
何とかかんとか修復作業を完結させて、、、
机上試験の後、現車に搭載。
バッテリーを搭載してエンジンスタート。
バッテリーを搭載してエンジンスタート。
アイドリング回転数も750rpmに落ち着き静かなアイドリングに。。。
診断機でデータストリームを行った結果、エアマスセンサーの数値が低過ぎ。。。
更にはO2センサーのヒーター不良。。。
エアマスとO2センサーはお客が自身で調達。。。普段は認めてませんが。。。
今回は流れから言って仕方なく了承。。。
待つこと一ヶ月以上。。。😓
やっと3月末までに部品が揃い本日部品交換完了〜。。。
再び診断機によるチェック。。。
O2センサーとエアマス交換でエンジン回転も落ち着いた感じ。。。
故障コードも消え、正常な状態に復帰しました。
明日、ユーザーさんの元にお帰りです。