さて、どんどん行きますよ〜。。。
メーカーの部品番号が003品番に変更されて間もない頃のF/Pリレーユニット。。。
リレー基盤上に並んでいる三つのリレー、、、左からコールドスタートバルブリレー、真ん中がフューエルポンプリレー、右がO2センサーヒーターリレー。。。
現行品番は003 545 2205で新品供給されています。
現行品番のモデルはO2センサーヒーターリレーは既にメーカーで無接点化されていてFET化されています。
では、先ずは目視点検から。。。
ユーザーからは予め故障品との申告が御座居ましたので基盤点検を詳しく行います。
が、、、
ユーザーさんはこのリレーをヤフオクで購入してそのまま使っていたらしいです。。。
リード線で繋がれている部分を丁寧に離脱してみると基盤パターンが焼損、断線した形跡がありました。。。🤔
焼損させた箇所はイグニッション電源入力、回転パルス入力の二箇所の部分においてやらかしてました。。。
恐らく、、、配線記号50番の系統で何らかの外的短絡事故が起きてポンプリレーユニットにダメージを与えた様です。。。
其れをリード線で素人補修してヤフオクで。。。って流れでしょうな。。。
所詮中古は中古。。。安心して使用出来るモンじゃありません。
リード線のビニールの被覆は経年劣化、、、況してや基盤上のリレー自体が動作熱を発生してビニール電線の被覆は剥がれ落ちて来て今度は他のパターン箇所とショートする可能性も否めないのでココは先ず、基盤パターンの修復を行います。
先ずは断線箇所のパターン部分の半田を丁寧に撤去。
ココは半田吸引をシツコイ位行います。
焼損断線で浮いてしまった酸化しているパターン部分を精密カッターで切断除去。
新たに両面導電性の銅箔からパターン形状を切り出したモノを断線箇所に貼り付け。。。
後は載せた銅箔パターンと二箇所の切断箇所に半田を乗せて繋ぐ。。。
と、まあこんな感じで基盤パターンを修復して、後は通電動作試験。。。
うん、所定の条件でキチンと動作しませんね。。。😂
原因は弊社の経験値によってほぼ把握出来ましたので基盤の分解。。。
先ずは電解コンデンサー類はマストでJPNメーカー製の車載用のモノに交換。
その為サープレッサー類も全交換。
基盤上の半田も打ち直し。。。
リレーを全数外して導通検査。。。コイルのリアクトル測定。。。
う〜ん。。。どれも劣化してイイ感じに適正値から外れてますね。。。
オマケにリレーコイルに15分間DC12Vを印加してますとコイルが異常に熱くなってますな。。。コイルの絶縁が劣化して破壊されとりますな。。。
コレじゃ、冷間時始動も怪しくなって、エンジンも突然止まりますわ。。。😓
この時点でリレー類のメーカー供給は既に打ち切られておりますので、、、
どうせだったら接点リレーの様な短寿命部品で対応する様な真似はやめて、同じスイッチングだったらFETで無接点化した基盤に置換してしまうのがこの先のリレーユニット自体の長寿命化に繋がるやん。。。って訳でウチのお家芸で世界中の誰もやってない無接点化を施工する訳でやんす。。。🤗
各無接点基盤はスイッチングする負荷の大きさに応じてFETの容量の選択を行い、親基盤からのコントロール電源に対応した駆動回路を設計している訳です。
まあ、結構危険な箇所なので素人さんは手出ししないのが無難ですな。。。😎
こうやってリレー×三種の基盤をキチンとO/Hして無接点基盤を載せて将来的な故障のリスクを大幅に下げた製品の完成です。。。
後は動作試験を行なって。。。
この時代の毒車のリレーは燃え尽きていなければ、無接点化を絶対条件にほぼほぼ修復再生が可能なのです。
コレにてこのFUELポンプリレーユニットはオーナーさんの元にお帰りです。。。🤗