以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

過電圧を舐めたらあきまへんです。。。

2021-03-14 19:26:00 | 日記
最近、弊社に電気的健康診断で現車をお持ち込みになられるお客様が多いですが。。。

オルタネーターのレギュレータの劣化によって過電圧、、、DC14V台を遥かに超越する電圧を出力しているオルタネーターを搭載しているタマ。。。
或は「国産」と謳いながら構成部品は大陸製のモノで構成された社外オルタネーターでメチャクチャ汚い充電波形を出力するオルタネーターを搭載したタマ。。。

酷いのになるとダイオード不良で交流発電電圧を不定期に出力するタマもあったりします。。。

お陰様で当社の診断機を接続した瞬間に診断機のヒューズが飛ばず車両電源取得コードが一気に溶けたりしてくれちゃう等の被害も被っています。。。

そんなタマのバッテリーを見ると出所も怪しい大陸製バッテリーで本体が微妙に膨らんでいたりして。。。😱

オルタネーターのダイオード不良で交流が出力されている事象に対してはバッテリーが幾らモノが良いブランド品でもバッテリー自体が思いっきりやっつけられる事もある。。。

現在の車じゃそんな事象は珍しいかも知れんが其処は毒車❗️

オルタネーターやバッテリーの不良でエンジン制御用のコンピュータ類を崩御させる事も実際に多い。。。
毒車に装備されている過電圧防止リレーなるブツも直流の過電圧のみにしか働かず、雑交流波形には適応しない。。。

よって、、、オルタネーターのダイオードやレギュレータ不良を見過ごしてそのまま乗っちゃうと、、、バッテリーにも変な負担を掛けて、、、悪くするとバッテリーの爆発に繋がる場合もあるので電源発電系統の定期的な検査はマストと言えます。。。

兎に角、、、既に30年選手であるが故に何かと燃える要素の多い毒車ですから定期的な検査は必須ですな。。。



ボロボロの個体は青天井ですぜ。。。

2021-03-12 23:40:00 | 日記
最近、W124の産廃寸前の個体のオーナーからの問合せが実に多い。。。

聞けばATミッションやデフから異音がするだのATの変速がおかしいだの、、、エンジン周りからカシャカシャ音が凄いだの。。。

聞けば問題解消には最低100万円コースの問題である場合が多い。。。

此方は歯に絹着せず「最低200万円です❗️」と回答する。

最低100万円コースだと言ってるのに何で❓と、思われる毒者の方も多いかと思われるかも知れませんが、、、😑

だって、其処まで問題が肥大化している個体じゃATミッションやデフ位の問題解消じゃ全然足らない、、、つまりエンジンコントロールやステアリング系統、サスペンション周りにも問題を抱えている個体だと考えるのが普通だからね〜。。。

そんな産廃ゴミ寸前モードの個体のユーザーは決まって資金が無い❗️

だからココで篩にかけて資金欠乏者は諦めさせる。

それでも此方が提示した金額に対して「そんなに出せないよ❗️」とか恐れ多くもこの俺に反論しちゃう系が殆ど❗️ド素人がズブの素人考えで「デフを10万円でO/Hしろよ。」とか言い出す事も多いがそんなボロボロの個体のデフが10万円程度のO/Hで上がる可能性は限りなく0%に近い。。。
更に言えばコンパニオンプレートも引きちぎれそうな個体だったり、ATミッションも滑りまくりだったり、、、無理してデフをO/Hしても不調は治る訳がない。

酷いユーザーになると「お宅でデフを修理したらミッションが壊れたから保証で無料O/Hを依頼したい❗️さもないと消費者センターに報告するぞ❗️」などと曰う実に面倒臭い資金欠乏者も居る。
此方は「どうぞご自由に❗️」だけど相手にするのも煩わしいからオイラは最初の依頼の段階で如何にも「金が無い。」と言って此方に値引きさせようとする態度を感じると即刻「ベンツだよ。しかも旧いんだから青天井に金が掛かるよ❗️お宅の言う安く❗️ってナンボ❓ウチは100万円からだよ。金が出来たらまたおいで❗️」と言い放ってサヨウナラ〜。。。

金は出さねえわ。クレームはつけるわ。。。そんな客要らねえよ❗️

資金にアテが無いなら捨てちまえって感じ。。。

筋違いなのは「こんな故障は簡単に治ると言われた。」とか意味不明な口を叩いて此方の請求を安くさせようって魂胆の輩。。。
テメーらが簡単だって言うなら自分で治せよ❗️ウチにケツ持って来んなよ‼️
500EのASR⁉️ウチは簡単に200万円からだよ‼️(笑)

金のアテが無いなら毒車何か乗って見栄張ってねーで国産大衆車でも乗ってろって❗️

ウチの価格設定に幾らゴネても無駄だし、気分が悪いし気分が乗らないのでやりません。
ヤル気も失せるのでやりません。

「◯◯なら¥△△万円でやると言ってた。」とか言う天秤客。。。
だったら其処でやって貰えよ。ウチはその100倍掛けだわ。。。(笑)
しかも全額前金で作業着手後に追加修理が出たら都度必要額の決済をお願いしますよ。

支払いは先に支払えねえ人が後にも支払えるとは思えないからね❗️
修理完了後も決済されずそのまま現車をウチに放置されても困るんだよね。。。

ボロボロの個体のユーザーは今まで必要な資金も投じず、いよいよアカン状態になってもお金が準備出来ず「安く❗️安く❗️高額見積は犯罪❗️」とでも言いたげなアプローチを業者に持って来る生き物が殆ど❗️
もう、資金が出ないなら諦めて処分するべきやん。。
身の丈に合わない車で趣味を満喫しようって考えの間違いに早く気付けよと言いたくなります。。。

コレで無茶苦茶な依頼の電話も減るかな。。。(笑)

スロアクのハーネス張替え完成編。。。

2021-03-11 17:19:00 | 日記
昨日に引き続きW124 E320T用スロアクのハーネスの張替え作業。。。

今朝は先ずは糸鋸機で車台側との接続ソケットを掻っ捌く。。。




ソケットピンガイドを取り出す。。。


予めスロアク本体に装着しておいたハーネスにシリコンチューブを被せておいて切断したハーネスソケットを入れておく。。。

小ピン×9ケ、大ピン×2ケに半田付けされていた旧いハーネスを全てリリースして新しいハーネスに新たに半田付け。。。


先程のピンガイドに番号順に各ピンをセットして再びソケットケースに挿入。。。


後はソケットケースを接着剤で接着した上にシリコンチューブでキッチリと養生して終了‼️



明日、リビルト済みのT/LLRモジュールと共に現車に装着です。。。










ボロボロなスロアクハーネス。。。

2021-03-10 23:26:00 | 日記
はい。本日は新車から27年間交換されていないW124 E320Tのスロアクの分解記事です。。。






スロアク内部じゃ11本のハーネスの被覆が溶けて失くなり見事な裸電線になっております〜。。。

裸電線同士が接触してショートしてT/LLR或はE-GASモジュールを昇天させます。。。

スロアクに装備されたモーターやポテンションメータが生きているならばスロアク不良の大元凶になるハーネスの張り替えで再生が可能である。。。










スロアク本体側はハーネス交換完了。

明日は車台側接続コネクターの切開を行い、コネクターピン端子へのハーネスの接続作業。。。

続きはまた明日。。。

To Be Continued......




最悪の展開。。。

2021-03-08 00:19:00 | 日記
さて、昨日入庫のW124 E320T君。。。

モジュール類の修復作業も終わってスロットルアクチュエータのチェックをするも。。。

スロットルアクチュエータのハーネスもポテンションメータも逝ってる。。。

スロアク同時交換をしないとまた再びT/LLRモジュールが逝く。。。

と、言う事でお客様の御判断を戴く為に取り敢えず保留。。。

で、、、昨日の懸案事項になっていた室内イルミネーション、メーターイルミネーション不灯の修理。。。

先ずは昨日の診断結果からヘッドライトスイッチの交換。。。

運転席膝上カウルを外してヘッドライトスイッチ周りのパネルを外す。。。

ヘッドライトスイッチをダッシュパネルから外してスイッチが挿入されているソケットを抜いてヘッドライトスイッチを外す。。。

ココで嫌な展開のプロローグが。。。

車台側ヘッドライトスイッチソケットのK30端子、31番端子、K端子周辺に過熱の痕跡が。。。

取り敢えずスイッチを新品にしてスモールをON❗️

パチン❗️と言う音と共にボンネット内のヒューズBOXのF3が見事に飛んだ。。。

何じゃこりゃあ〜❗️と、不吉な出来事のスタート。。。😱

切れたヒューズを交換して配線図面を片手に負荷を解放してヘッドライトスイッチの「K」の出力をチェックするもスイッチONで出力が無い。。。

この車。。。立派なクリフォードセキュリティが装着されているがダッシュパネル内はセキュリティ屋が弄りまくった痕跡があった事が非常に気に入らない。。。

で、、、室内イルミ電源はナンバー灯に分岐しているが当然にこの状態だとナンバー灯も点灯しない。。。

各負荷の回路チェックを行うも全く異常は見られない。。。

で、、、まさかと思いながらヘッドライトスイッチに挿さるソケットの各端子の行き先のチェック。。。

すると31番端子(ボディアース)がボディアースに落ちていない。。。

反対にK端子が負荷解放にも拘らずボディアースに落ちている。。。

イルミ電源&ナンバー灯電源になるK30番端子に至っては何故かスイッチをパスして常に負荷に入っている。。。

で、、、禁断のヘッドライトスイッチソケットの分解。。。

すると、、、配線図面と電線の色指定を頼りにソケット端子を見てみると、、、31番端子、K端子、K30番端子がてんでデタラメな位置に挿入されていた。。。
危ねえよ❗️😡
そりゃソケットが過熱してスイッチ内部の端子も溶けるわな。。。
一歩間違えりゃあ車両火災やで。。。

恐らくセキュリティ屋が図面も無しにイルミネーション電源線を探した挙句に分解しちゃならね〜ヘッドライトスイッチソケットを分解しちまったか。。。
このソケットを分解する意味が理解出来んよ。
分解して復帰させるのは結構至難の技。。。

で、、、多数の端子がバラバラになって感覚でソケット枠に端子を挿入してナイナイ。。。

オーナーさんがイルミネーション電源が点灯しない事をセキュリティ屋に相談しても結局すっとぼけられて終了だったらしい。。。

車屋も馬鹿ばっかだけどセキュリティ屋だのオーディオ屋も危険な仕事をする輩が多いわ。。。wwwwww.......

問題のヘッドライトスイッチのソケットを適正化して純正新品ヘッドライトスイッチに交換。。。


純正品はスイッチ背面にキチンと部品番号が入っています。

社外コピー品は何の刻印も無い、のっぺらぼう。。。

今回はスイッチの耐久性とはおよそ関係の無い人為的デタラメ配線によるスイッチ端子のショートによる損傷でした。。。

何を目的としてスイッチソケットを分解したのかが全く不明。。。

だから社外セキュリティが装着された個体が多くの修理工場で嫌われる所以である。。。
純正の配線図面の何処に何を潜らせているのか全く不明な取付が基本なのがセキュリティ装置だから、セキュリティ装置のトラブルによる誤動作や車台側ヒューズのいきなりの溶断何かが発生すると事態は最悪。。。

まあ、今回は相応の配線図面とオイラの野生的感覚があったのでビンゴとなった訳でして。。。😅

だけどこんな話で6時間もハマったのは久しぶりだが相変わらず他人のやらかした仕事のオイタを探し求めるのは結構痺れる。。。
まあ、これにて室内イルミネーションも復活。

後はスロアク交換ですな。。。😓