昨朝、庭にメジロのつがいが遊びにきました。隣室との境に植えられている樹の赤い実をついばみにきたようです。
窓越しに葉が小刻みに揺れているの見て、なんだろうと立ち上がって気づきましたが、窓を開ければ逃げられると決まっているので、窓越しに見るだけでした。よって、画像はありません。
赤い実をつけた樹は、私が引っ越してくる前からあったものです。去年の冬も赤い実を見たので、万両か千両か、ともかく藪柑子のたぐいだろうと思っていましたが、メジロが去ったあと、葉を一枚摘んで植物図鑑と照合してみると、万両、千両、百両、十両、どれも当てはまらない。
今朝はジョウビタキがきました。
散歩で本土寺裏の坂を下り、少し歩いたところで初めて見かけた猫殿です。風は冷たいのに、陽だまりにいるので、いかにも暖かそうです。
散歩のときは鞄にドライキャットフードを詰めた容器を忍ばせています。それを取り出して、カシャカシャと振ってみましたが、この猫殿はそれが餌の音だとは知らないので、動じる気配はありません。見たところ、この家には三匹の猫が飼われているようでした。
いつも私が散歩するコースには五か所の猫スポットがあります。庵を出て最初にあるスポットを過ぎると、本土寺の裏手にある石段か急坂を下ります。
そこから次のスポットまでは、少し距離があるので、筑波山を望める高台に出たあと富士川の土手に出るか、高台には上らず、直接富士川の土手に出るか、通るところは日々気まぐれです。
この猫殿のいる家はどっちへ行くか、その二股にあります。いつも雨戸が閉まっているし、表札にはガムテープが貼られているので、空き家かなァと思いながら見過ごしていた家でした。猫殿がいるのに気づいてよくよく見れば、一か所だけ申し訳程度に雨戸が開いていました。
ついでながら……不景気だからか、それとも我が庵の周辺だけの特異な状況なのか、非常にたくさんの空き家があります。表札がかけられたままの家もあり、すでに取り外された家もあります。まだ新しそうな(といっても、二十年は経っているのでしょうが)家もあります。雨戸の閉まった家の前を通り、留守かなと思って屋根の上を見上げると、地デジ対応のテレビアンテナがないので、空き家なのだとわかります。あるいは夏であれば、草茫々となっているのに、いまの時期は草がないので、庭を見るだけではわかりません。
その一方で、畑地や野原、林が潰されて、新しい家や住み心地のよさそうなアパートが建てられて行きます。
富士川べりに出ます。川に近づくと、てきめんに風が強くなり、冷たくなりました。富士川を渡ると、松戸市から流山市に入ります。富士川に架かる葉ノ木橋か、上流に架かる羽中橋で川を渡るのがいつもの散歩コース。
寒いけれども、天気はいいので、土手の上をたくさんの人が散歩したりジョギングしたりしています。
無患子(ムクロジ)の樹のある家でこんな実を見つけました。もしかして釈迦頭(シャカトウ)か! と小躍りしながら近づいてみたら、釈迦頭の実にしては小さ過ぎるし、第一、熱帯から亜熱帯にかけての樹木が日本にあるはずがありません。
庵に帰ったあと、樹木図鑑ひもといてみたら、どうやら三椏(ミツマタ)のようです。
図鑑をひもといてみるまでもなく、私は去年の四月初め、満開になったこの花を見ています。見ただけではなく画像をブログに載せています。すっかり忘れ去っています。
蝋梅の高木。樹高は4メートルほどあります。
二つ目の猫スポットは小春の生息するところ。三つ目うさ伎(うさぎ)です。
いつもの散歩だと常磐線のガードをくぐり、四つ目が富士丸。平賀川に架かる橋を渡る直前で再び松戸市に入って五つ目にはマユをはじめ、何匹もの猫が飼われているアパートがります。
しばらく行っていないところがあったので、五つ目のスポットには帰りに寄ることにして、そのまま上富士川沿いに進みます。
前方に国道6号線をくぐるガードが見えてくるあたり、再び松戸市になります。
250メートルばかり歩くと、また流山市になり、道がしだいに上り坂になって行きます。途中、ここから「柏市」になる、という標識があります。坂を200メートル弱上って目的の行念寺に着きました。
浄土宗の行念寺。
今冬は寒さが厳しかったせいで、梅の開花が遅れているようです。
行念寺を開いた經譽愚底さんのお墓。持参の線香を上げました。
堀出の池を前に祀られているのは境内社の厳島神社。今日はここで引き返します。
十数匹の猫殿が暮らしているアパート。五つ目にして最後の猫スポットです(逆回りで歩くこともあるので、そのときは当然最初のスポットとなります)。
去年九月に生まれた仔猫三匹のうちの一匹が窓に姿を現わしました。
ほかの猫たちに餌を置いたら、一丁前に首を突っ込んできましたが、まだ成猫用の餌は食べられないようです。外に出られるようになったとわかっていたら、仔猫用のミルクを買っておいたのですが……。手前からチビ(♂)、仔猫(性別不明)、フウ(♂)、右に離れているのはトラ(♂)。今日はマユはいませんでした。
日脚もすっかり長くなりました。
これは夕方五時に撞かれる東漸寺の鐘の音を聴きながら、富士川の対岸に映る私自身の陰を撮したものです。少し前までは五時といえば、すでに真っ暗でありましたのに……。
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