桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

ムクロジ(無患子)収穫

2010年04月04日 09時57分58秒 | のんびり散策

 昨日、流山市内の観音寺を探訪し、ムクロジ(無患子)の実を収穫してきました。



 観音寺手前の荒れ地で見たツクシ(土筆)。
 まだ採りごろ、食べごろです。



 我が庵を出てから徒歩四十分で観音寺に着きました。
 さて、目指すムクロジの樹は? と見渡すと、前回訪問した赤城神社にあったものと同じ標識があって、容易に見つけることができました。
 樹高は10メートルぐらい。北上尾・龍山院の古木とは較べるまでもなく、赤城神社の樹よりも若そうです。
 その代わり、枝にはまだ無数の実が残っていました。



 地面にもいっぱい落っこちていました。思わぬ大豊作(?)に、私は思わず小躍り。腰をかがめて拾い始めました。
 果実でいうと、蔕(へた)のところが爆ぜて落下するようですが、先日の強風のせいか、小枝ごと飛ばされたらしきものもありました。拾っていたらキリがないので、十四個で打ち止め。
 じつはキリのいいところ、十五個でやめたつもりでした。しかし、家に帰って何度数え直しても十四個だったのです。



 ツワブキ(石蕗)。
 弘法大師一千百五十年御遠忌報恩塔の前にありました。ムクロジの葉が茂るころには日陰になりそうです。



 観音寺本堂。
 真言宗豊山派のお寺です。創建は江戸時代初期とだけ伝えられて、年代はつまびらかではありません。



 観音寺の隣にある香取神社の参道です。
 周辺はのんびりとした田園地帯でした。ベートーヴェンの「田園」のメロディを口ずさみながら歩きます。



 江戸川の堤防は目と鼻の先。遠くから眺めると、菜の花が黄色い絨毯を布いたように咲き誇っていました。

 観音寺があるあたりは流山市「木(き)」という変わった地名です。江戸川沿いに北のほうへ行くと、「加(か)」というところがあります。つい「く・け・こ」もあるかと思いますが、そういう駄洒落のようなことはない。
 合併して流山市ができるまでは「木村」とでも呼んでいたのでしょうか。いまのところ調べがついていません。



 観音寺から前回訪れた赤城神社までは江戸川の堤防添いを歩いて三十分。
 道は流山橋のたもとで切断されて、車の通行量が多い道を横断しなければなりません。道路添いの桜はちょうど満開でした。



 赤城神社の手前に流山寺がありました。
 我が宗旨・曹洞宗のお寺。流山七福神の一つ大黒天が祀られていました。



 赤城神社の大注連縄です。
 前回とは違って陽射しがあったので、クローズアップしてみました。



 赤城神社のムクロジです。
 根元で二股に分かれています。観音寺のものとは樹形が違うような……。

 


 赤城神社の別当・光明院本堂横にあるタラヨウ(多羅葉)の樹です。
 葉を裏返して爪先や爪楊枝などで字を書くと、いつまでも消えずに残っているとのこと。
 まだ紙のないころ、インドでは経文を遺しておくのに、バイタラジュ(貝多羅樹)というヤシ科の樹の葉が用いられたそうです。法隆寺には世界最古といわれる貝多羅樹般若心経写本(八世紀後半)が伝えられています。葉っぱがその樹に似ていることから、多羅葉と名づけられたらしいのですが、こちらはモチノキ科。
 どうやら葉書という言葉はこういうことが語源らしい。

 手の届きそうな葉の裏側は、すべて先人が何かを書き込んでおりました。裏返しにした一枚には病気平癒の願。その他、縁結び、合格祈願などなど。絵馬を奉納するようなものです。
 葉先を摘んだ私の手に握られているのは、隣の赤城神社で引っぺがしてきたムクロジの樹皮です。



 光明院から一茶双樹記念館の前を通って、前回も訪れた長流寺へ。こちらに祀られている流山七福神は恵比寿神。
 前回はここから流鉄の平和台駅に出ましたが、今回はJR南流山駅に出ました。

 以下はまったく偶然の話。
 昨日は陽射しこそありましたが、私にとっては鬱陶しいと感じられるだけの風があって、ときどき強く吹いていました。
 ところが、観音寺に着いたときには、不思議とピタリと治まったのです。感謝の意をこめてお賽銭をあげました。
 そこから江戸川堤防を経て庵に帰るまで、ほとんど無風状態でした。庵に帰ってしばらくしたらまた風が出て、急に冷え込みました。
 今日は(昨日の段階の)天気予報が外れて、薄ら寒い曇り空。

 


 昨日収穫してきた無患子の実。全十四個の全貌です。
 採ってきたときのままをカメラに収めましたが、凹んだところの汚れを洗い落とし、柔らかい布で磨くと、まるでプラスチックでつくった飾りのようになって、とても自然のものとは思われなくなります。

 樹皮も引っぺがして盗ってきました。
 左上=友人が送ってくれた奈良・春日大社のもの。右上=北上尾・龍山院。左下=観音寺、右下=赤城神社。

 春日大社の樹齢は不明ですが、同大社のホームページで画像を見る限りは充分に古木です。龍山院は三百年。ともに樹皮が厚い。観音寺と赤城神社はまだ若いようで、薄いのです。
 実はこんなにあっても仕方がないので、連絡のつけられる方がいらっしゃればお分けします。ただし、発芽するかどうか保証の限りではありませんから、保証書はつけておりません。
 どうしても樹がほしいという方は↓
http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/kiyotaki-nursery.co.jp/g/PMU0003/index.shtml


↓今回の歩いたところの参考マップを付け足しました。
http://chizuz.com/map/map67168.html


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春嵐・夜寒 | トップ | 杏の花を見に行く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

のんびり散策」カテゴリの最新記事