今年の冬は変な冬です。
一月に限っていうと、冬日(最低気温が氷点下の日)は去年が三日だったのに対して今年は二日。去年は10度は越さなくても、9度台という日が三、四日はつづいたものですが、今年はそういうことがない。ただ、暖かいと思えた日は一日だけで、いってみれば中途半端な寒さの日がつづいています。
今日は立春。陽が上るまでは寒かったけれど、陽射しが出れば、ポカポカと暖かい。猫たちも日向ぼっこと洒落込んでいるであろうと散策に出ました。
時計回りコースで散策に出ると最初に会う猫殿です。
右の黒いほうは黒兵衛と名づけていますが、左は最近出てくるようになった猫殿なので、まだ名はありません。
二軒並んだメゾネット形式のアパートで飼われていますが、日によって右の家の前にいたり、左の前にいたりするので、実際はどっちの家の猫なのかわかりません。
つい数日前に発見したばかりの新しいスポットにいる猫殿です。三匹いるうちの一匹。こちらもまだ名はありません。
このあと、富士川を渡ります。
無住の寺・寶蔵院に詣でたり、無患子(ムクロジ)の樹の下を通ったり、季節が初夏であればあじさい通りへ足を延ばしたりしながら、三番目のスポットを目指しますが、最近はパスすることが多くなりました。かつて小春と名づけた茶虎猫殿がいたのですが、最近は見なくなりました。天国へ旅立ったのかもしれません。
在りし日の小春です。
第3スポットから第4スポットまでは200メートル弱。香取神社というお宮さんの前を過ぎ、常磐線のガードへ下って行く坂道の途中に、うさ伎(うさぎ)の出没する梨畑があります。
ドライキャットフードを食べる姿勢にもそれぞれの個性があります。ドライキャットフードはアスファルトの上に置きますが、人間でいうと、小春は後ろ足を立てたままの立ち食い、うさ伎はちゃんと坐ってお行儀がいい。
うさ伎のいるところから200メートル強で第5スポット。富士丸と名づけている猫殿。首輪をしています。
最初に見たのはこの場所とは背中合わせになった民家で、去年の真夏でした。首輪をつけていたので、その家の飼い猫かと思って、家をよくよく見れば、表札が剥がされて、住む人のいない廃屋でした。
次か、その次の機会であったか、廃屋と背中合わせになったこの家のブロック塀の上で日向ぼっこをしているのを見かけました。ふと見ると、その家の表札は猫の形にくり抜いたものでした。ハハァ、この家の住人(住猫?)であったか、と思いましたが、まだ確証はつかめていません。
第6にして最後のスポットは老嬢が十数匹の猫を飼っているアパートです。左からマユ、黒い背中だけ見えているのがトラ、アメリカンショートヘアのようなシマタロウ、一番右にいるのがヒロ。
我が庵があるのは平賀中台という台地で、周辺を歩くと、結構アップダウンがあります。台地の陰になったところは、多分これまで一度も陽が当たったことがなく、先月二十四日に降った雪がまだ残っていました。
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