地図を見ていて、隣の流山市にやや広めの緑に塗られた公園が二つあるのに気づいたので、そこを訪ねました。
初めて行くところなので、迷わないように遠回り覚悟で国道6号線を歩きました。国道に出るためには小春が出没する流山・前ヶ崎の香取神社前を通って行きます。
国道に出るのに香取神社を経由して行くのは、じつは少し遠回りなのです。さらに、うさ伎(うさぎ)のいるところを通ろうとすればいっそう遠回りなのですが、遠回りに遠回りを重ねた私の期待に反して、うさ伎も小春もいませんでした。うさ伎のために帆立貝の食器にキャッティと懐石とミオを混ぜたおやつを置き、小春のために香取神社にも同じものを置いて散策の始まり。
国道6号線の名都借(なづかり)交差点を左折。そして適当なところで右折。
が、我が庵を出てからすでに三十分ほど経過しましたが、公園らしきものがありません。地図に塗られた緑色の広さからいうと、そのへんにあるような小公園ではないはずです。
おかしいなぁと思い始めたころに、こんな標識に出くわしました。私は矢印が示している方向から歩いてきたのです。
レレレッと独り言を呟いて引き返すと、「レ」の字をひっくり返したような折り返しがあって、その先に公園がありました。
行けば公園とわかるものの、入口には焚き火禁止という標示があるだけで、公園を示す標示はなし。
木製遊具もあって、1・7ヘクタールと結構広い公園です。季節のせいか、もったいないぐらいに人がいない。
園内にはゲートボール専用場がありました。
流山市はそれほど大きな市ではない(人口も面積も)のに、我が庵近くには野球場が二面とキャンプ場まであることなどを見ても、土地に余裕があるんだなぁと感じさせます。
別の場所でもゲートボール場を二面も持った空き地を見ました。とっくりと調べてみたことはありませんが、心なし公園の数も多いように思えます。
ゴルフとゲートボールは似て非なるものかもしれませんが、私はゴルフというスポーツにまったく魅力を感じず、やったことがありません。ついでながらサッカーにも……。
それでもいつか、私もこういうものに夢中になる日がくるのでありましょうか。くるとしたら、何年後のことでありましょうか。
次の「松ヶ丘3号散策の森」は地図を持っていたのにもかかわらず、最初は逆方向に歩いていました。
私が生まれた街と育った街とは300キロ以上も離れていますが、両方とも戦災に遭ったという共通点があって、私が生まれたころには碁盤の目のように道路が整備された街でした。
いまではそうではない街に暮らすほうが長くなってしまいましたが、道路は直角に曲がってまっすぐ走り、決して斜めに走るものではない、という思い込みが抜けないものとみえます。
「松ヶ丘ふるさと公園」という標識の建ったところから入ったはずなのに、出口(どっちが出口か入口なのかわかりませんが)には「松ヶ丘3号散策の森」という標識。
ハテ、二つの公園の境目があったのだろうかと戻ってみましたが、境目の存在はわかりませんでした。
杉のほかは落葉樹が多く、いまの季節は寒々とした印象しか受けませんが、葉の茂る季節であれば、森林浴の真似事ぐらいできるかもしれません。
気温は昨日と変わらないようですが、無風だったせいか、背中に太陽を浴びて歩いているとポカポカして気持ちがいい。体調も昨日よりはよいようです。
菜の花が咲いていました。もう咲く季節なのでしょうか。いかにも気が早いのではないかとも思えますが……。菜の花ではないのかもしれない。
ポカポカ陽気も三時を過ぎると、まだ陽射しはあるのに、いっぺんに冷えてきます。
帰途、吸い寄せられるように寄り道をしておりました。
梨畑の片隅には、昨日は(確か)なくなっていたマットが元どおり敷いてあって、そこで日向ぼっこをしているうさ伎がおりました。私に気がつくと、「ニャー」とひと声鳴いて、径に降りてきました。行きに置いて行ったおやつはきれいになくなっていました。
早速トートバッグからプラスチック容器に入った魚カップを取り出して食べてもらうこととします。
魚カップは初めて買ったものなので、匂いも初めて嗅ぎますが、ヨーグルトについているような蓋を引き剥がすと、ツナ缶を開けたときのようないい香りがします。
気のせいか、うさ伎が「オッ」という表情を見せたように思えました。
たくさん食べて早くきれいな毛並みに戻すんだよ、と私は慈愛の目で眺めています。
食べ物が違うせいもあるのかもしれませんが、最初のころはがっついて食べていたのに、食べ方に落ち著きが出てきたようにも思えます。
ただ、気になったのは一羽の鴉メです。
梨畑の上にはネットを被せるための鉄線が張り巡らせてあるのですが、すぐ近くの支柱に止まって啼いておりました。
前にも一度同じようなことがありました。そのときは格別気にしませんでしたが、今日は仔猫だと侮って、餌を奪おうとしているのかもしれないという気になりました。
うさ伎がときおり箸を休めるようにして周りを見回すのも、ライバルの猫ではなく、鴉の動きを警戒しているのかもしれません。
追い払ってやろうと小石を投げたりすると、執念深くつけ狙われると聞いているので、わざと音を立てるように、勢いをつけて立ち上がる素振りをすると、鴉メはヒョイと飛び立ちましたが、少し離れた電柱のてっぺんに止まり直して、カァカァと啼いています。
まだ仔猫なので、成猫用では少し量が多かったようです。三分の一ほど残すと、腰を下ろして見守っている私のほうに向き直り、「ニャー」と鳴いて私に身体をこすりつけながら周囲をひと回り。
ひと回り回り終えると、私のすぐそばに坐って、顔を洗ったり、毛づくろいをしたり……。すっかりリラックスしています。
私を見上げることもあって、まだ撮っていない顔を撮るチャンスなのですが、蹲踞の姿勢で腰を下ろしている私の脛の下をくぐって尻の下を回ったあと、突然顔を出したり、両前脚で交互にこんなことをしている間に、ヒョイと見上げたりするので、まだ撮れずにいます。
風はさらに冷たくなったようなので、今日の日はここでお別れ。明日も暖かければ、冷蔵庫にしまってある牛乳を持って行きましょう。
今日、ラグビー大学選手権2回戦。メイジは1回戦の中大戦(68対5)につづいて、60対7と流通経済大に大勝。明くる一月二日に早稲田メと再戦です。
↓うさ伎のいるあたりから「やまびこ公園」~「松ヶ丘3号散策の森」の参考マップです。
http://chizuz.com/map/map80937.html
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