第2回目の講座は、「あかちゃんは、ことばを食べる」
講師は後路好章(うしろよしあき)先生です。
現在は大学講師として保育関係を志す学生に、熱弁をふるっていらっしゃいます。
元アリス館編集長。また、赤ちゃん絵本研究会代表も務められており、著書には、乳幼児の精神保健学の見解も充分考慮した、赤ちゃんの発達段階をゆっくり見守るような絵本「絵本から擬音語擬態語ぷちぷちぽーん」「もうわらったよ」「うまれるよ うまれるよ」等があります。
まさに、絵本の全ての工程に携わっている先生なのです。
今日の先生のお話の中心は、「赤ちゃんの心を豊かに育むには、ぬくもりのある関わりの時間が必要。赤ちゃんの発達を踏まえながら、絵本の読み聞かせがなぜ必要か」ということでした。
たくさん絵本を読んでくれました。『もこもこもこ』(文研出版)『ぴよぴよぴよ』(福音館)『くっついた』(こぐま社)『ぴょーん』(ポプラ社)『もうわらった』(教育画劇)『ぷくちゃんのすてきなパンツ』(アリス館)などなど。
優しい顔で、温かい声で、まるで赤ちゃんが目の前にいるかのように、その、目の動きやしぐさをしっかり見つめているような読み語り。
音にとても敏感な赤ちゃん、パッ、ピッ、プッなど両唇音が大好きな赤ちゃんだからこそ、ぺージをめくる音にも気を配り、読み方も常に柔らかく優しくを大事に語ることが大切だということを、先生の、これまでの赤ちゃんへの読み聞かせや、保育士さんからの実際の子どもたちの反応を交えて具体的にお話してくださいました。
前回はうるうるすることが多かったですが、今回はにま~っと笑ってしまうことが多かったです。
この世に生を受けて、まだまだ頭も心も体もふにゃふにゃしている赤ちゃんは、出来立てほやほやの人間。
大きな温もりの中でそっと優しく関わっていくことが大切。
赤ちゃんはちゃんと聞いている。赤ちゃんは、どんどん吸収する。
赤ちゃんの心はどんどん育つ。
赤ちゃん絵本は、赤ちゃんの大好きなものがいっぱい詰まっているのですね。
可愛い赤ちゃんですもの、ご機嫌さんにしてあげたいですね
そうそう、飛び切りのゲストがありました!
上野で共演した[聞かせや。慶太郎]さんです。先日、路上ライブの様子が大きく新聞でも紹介されていましたね。
右の女性は、絵本作家のかさいまり先生です。
ウクレレを弾きながら楽しい歌声から始まる慶太郎さんの読み聞かせ。
久しぶりに聞いて、とっても楽しかったです
赤ちゃん絵本、私は『ゆーらりや』(福音館こどものとも012)が好きです。
子守唄のように読んでみてくださいね