~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

火曜語りの会 Vol.30

2009年09月08日 | おはなし会・語りの会
火曜の会も30回目になりました。
8月だけお休み月で、毎月第2火曜日に国立の個人宅で開かれている会です。
メンバーは20~80歳代の女性の会。
じっくり聴いていただく文学語りが中心の会です。

モントリオール世界映画祭で『ヴィヨンの妻』が最優秀監督賞!というニュースが飛び込んできましたが、思い起こせば、この火曜の会の記念すべき第1回めの作品が『ヴィヨンの妻』でした。

この『ヴィヨンの妻』ですが、私も、3年前から語り始めました。
中央線の風景が見られる作品の語りのために、選んだ作品でした。
毎年、晩秋から暮に向けて語っています。
今年もそろそろですね。
映画は10月から公開だそうですが、私の方は、11月くらいの予定です。
前回好評いただきました、二人語り第2弾!となるように準備しております。
お楽しみにしていてくださいね。

さてさて、太宰の方に話がいってしまいましたが、今回の火曜の会の作品は、
志賀直哉短編作品です。
『小僧の神様』『赤西蠣太』を朗読しました。

私は、志賀さんのきびきびした、さっぱりした文体が好きです。
登場人物の描き方も、感情や心の動きを繊細に表現するというより、木彫りの像を彫り上げるように、ざっざっ、ぐっぐっと簡潔にまっすぐ描くところが好きなのです。
特に、劇的過ぎず、神経質すぎないところがまた良いです。
人物の気持ちを現す時の動作の書き方も、最小限。
だから、余計に、常に、人間の行動を観察しているかのような、作家の目が感じられます。
心情を表す言葉も、例えば、「さびしい」「静まる」「冷汗だ」などと短くて分りやすい。
それだからこそ、直接胸にすくっと入るのです。

もうひとつ、『小僧の神様』を読んだあとには、この話の小僧さんのようにお鮨が食べたくなりますよ。
みなさん、口を揃えてそう言ってらっしゃいました。
私も、思わず「まぐろの握り、食べたくなっちゃった」と言ってしまいました

今月は、みなさんも志賀直哉の作品に触れてみるのはいかがですか?
時には、弱虫になったり、自己嫌悪に陥る自分もいますが、その自己を見つめた後には、素直な底力が湧いてくるかもしれません。


火曜の会をはじめ、文学語りでは、いろいろな作家さんの作品を紹介していきたいと思います。
新たな発見は必ずあるものですからね。

読書の秋突入です!

願いごと

2009年09月08日 | 日々徒然
「風の音が、聞えませんか?」

ここは、奥日光の小田代ケ原。

 Easygoingさんのお写真です。

どこまでもどこまでも歩いていきたい気がします。
風の歌を聴きながら。
心の欲するままに、心に宿る想いに輪唱するかのように風は歌ってくれるのです。

黙って考えたい時があります。
なぜだろう、どうしてだろうというような、予期せぬことが降りかかっても
ただ、静かに、落ち着いて歩いていく。

たくさんのことに泣き笑い。
まだまだ、人生の旅の途中だから。
願い事は、へこたれないこと。