~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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ゆうやけ文庫

2009年09月13日 | 日々徒然

第2土曜日15:00~のゆうやけ文庫は、とても楽しみにしている時間です。

櫻井先生の家庭文庫でおはなしを聴く時間です。

おはなししてもらえる楽しさを、今、子どものように無邪気な気持ちで味わっています。

きっと顔にもでているでしょう

会が終了してから、大人向けにもうひとつ語ってくれました

初めて語りで聴く、グリム童話の『ネズの木の話』です。

「グリム童話の中で一番怖いお話と言われているの」と先生が語る前にポツリと。

「今から、2000年前のおはなしです~」と話は始まり、怖い継母が、男の子を殺してしまい、それをスープにして父親に食べさせ、その骨を妹が全部集めて、絹の布に包み、ネズの木のそばに置く・・・と残酷な衝撃的な展開で話は進みます。

しかし、そこからが、ざわざわした怖さから徐々に抜け出して、気持ちはどんどん落ち着いて、別の世界に入っていくようなお話になります。ネズの木から現われた、小鳥のきれいな歌声に導かれるように。

それは、不思議な歌でした。

「僕の母さん 僕を殺した 僕の父さん 僕を食べた 

僕の妹のマレーンちゃんが、骨をひろって、 絹のハンカチに包んでネズの木の下に置いた 

キーウイット キーウイット なんて僕はきれいな鳥なんだ」

忘れられない歌、メロディ。

何度も何度も聴き、耳の奥にしっかり残ってしまいました。

 

語りで聴くと、先生の声を通して、古代の昔の香りが漂ってきます。

宗教も文化も習慣も想像するだけでわからないところもあるけれど、人の生と死、成長、苦難からの復活と再生などというような過程がお話の底から浮かび上がってくるのです。

大人になってグリムを改めて聴くと、昔見つけられなかった、置いたままにしておいた謎が解けて行くような楽しさが湧いてきます。

語りで聴くから導かれていくのだと思います。

先生の自然な説得力のある声は、語り手におはなしを解りやすく伝える優しさの現われであると、また、実感しました。

語り手と聞き手が輪を作れる語りは、無理の無い、素直に耳を傾けられるよい語りになるのだなぁと、またひとつ心に刻みました。

やっぱり、楽しかった