~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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朝日課、「おひさま」

2011年06月16日 | 日々徒然
朝8時から、NHKの朝の連続ドラマ「おひさま」を観ています。

学校が近いので、娘達はきっかり8時に「行ってきます」。
送り出して、朝のバタバタが「おひさま」のオープニング曲とともに落ち着いてほっと一息。
お茶を淹れ、ちょっと甘いものを頂いたりしながら、和みの15分。
時間帯が繰り上がり、私にとっては、8時からの朝ドラは、私の朝時間の流れがスムーズでとっもいいんです。

その後は、またバタバタと午前中の学校訪問の準備にかかるのですけどね。

この朝ドラ、久しぶりの朝日課になってます。
ここ何シリーズかは、ほとんど観てませんでした。
でも、今回は、ちゃんと座布団に座って観ています。
一番好きなのは、陽子役の若尾文子さんの語りです。
主人公陽子が、自分の子供の頃からを回想するように語りながらドラマが進んでいます。
この形はよくありますが、若尾さんの語りは、その時代を生きてきながら、出会ってきた人々、また、その時代背景を、重すぎず、柔らかく、それでも、切々と伝わってきて、私は毎朝、15分のお話を語りで聞いているように楽しんでいます。

今、ドラマは、昭和19年頃、陽子さんの夫は、結婚した次の日に出征していきます。
兄さんたちも、召集されています。
その時代、精神的にも物質的にも、我慢する事ばかり。
女性たちは、涙をこらえ、声を殺して耐えるのです。
私は悲しいというより、切なくて辛くなります。
大切な人を送り出さなければならぬ想い、胸の張り裂けそうな想い、伝わります。

私は、ここ何日か、あの与謝野晶子の「君死にたもうなかれ」の詩がぐるぐる回っています。
あの弟への思い。「あー、そうだ、そうだよ」と頷いています。
戦時中を描くドラマは数多くありましたが、なぜか、「君死にたもうなかれ」が晶子の気持ちが重なりました。

今日、ドラマ中、現在のシーンで、お茶を飲みながら、陽子さんの話に耳を傾けているみちこさん(斎藤由貴さん)が台詞は定かでないですが、
「その時代に生きてみたかった」と言った時、陽子役若尾さんが「私の語りがうまいからじゃない」と、からっと返すシーンがありました。

ちょっとクスッです。
私も、みちこさんと同じ気持ちだったから、若尾さんの自分の内側から出てくるような自然な演技、演技というより、陽子を語っている若尾さんの語りにすっかり心を開いて楽しんでる自分に気がつきました。

そうです!
若尾さんの語りがうまいんです!
登場者語りのドラマが全部いいかって違いますもん。
まぁ、もちろん、ドラマは映像の説得力もありますが、語りが重要なこういうものに出会うと、語りとは、とまた考えたり、言葉の発し方を考えたりします。

ガラス玉を滑るだけのものではない、気持ちのつながる語りになるように、お話と自分のつながりも深く見つめて語っていきたいです。

ライブで肉声で語れるのですから、そうでなくちゃね。




柔らかな月

2011年06月16日 | 日々徒然
走るには少し遅い時間でしたが、夕食後、上の娘と一緒に小一時間ほど走ってきました。
娘と走ると、楽しいです

電灯が明るい広い道を走りましたが、大きなケヤキの木が並んでいるせいか、静けさが増し、辺りの緑が夜露に濡れて、濃茶の匂いがしました。

途中に公園があって、腹筋のできる器具で、上体起こし。
息を深くハァーと吐いて、頭の後ろへ手をあてたまま空を見上げたら、月が柔らかに輝いていました。
薄い雲間から星も見え、何か今日の疲れがすっと抜けました。

走りながら、娘とおしゃべりも。

「最近、俳句好きなんだぁ」と娘。
「子規とかいいんだけど、病床で書いてるのが多いでしょ、だから、何か悲しくなってきちゃうんだぁ」とか、
「星野立子の俳句が好き。自然を詠んでてね、いいんだよ」とか、
「自由律俳句ってね…。」次々と、弾むように走るのと同じに、明るい声で話してました。

国語で学んだのでしょうが、なかなか渋い俳句の話など、こうしてできるようになったんだなぁと、娘の後ろ姿を微笑ましく見ていました。

その時は、走る足は緩んで歩きに変わってましたけど。

風もなくしっとりした月夜が、娘にも俳句を語るに良い時になったのでしょうね。

娘が好きだという星野立子さんの俳句、私も、早速鑑賞してみましょ(*^_^*)