~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

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ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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学校訪問5年生

2013年04月18日 | 幼稚園・保育園・学校訪問等
良いお天気が続き、とても嬉しいです

午前中の学校訪問から今、帰宅しました!
今日の、5年生は、とてもパワフルだった~
私も元気になりました!

といっても、この学年は、3年生から毎年語っているので、すっかり私に慣れてくれているのだと思います
実は、幼稚園からずっと聞いてくれている子もいて、

「私、やえちゃんとはずっと友達なんだよね」といって、休み時間には、私にハグしてくる子どもたちも多いのです。

だから、仲良しが多いわけです
今年は、初めてお会いする先生で、先生の方がちょっと緊張している様子でしたが、
途中からにこにこしてくれて良かった。一緒に、子どもたちと床に座ってくれたし。。。


子どもたちは、何でも、積極的に楽しんでくれたのが嬉しかったです。
本当は、小さな子たちにするようなオリジナルの遊び歌でも、

「こんなの作ってみたけれど、一緒に歌ってくれるかな?」というと

私が、ふっと上に手を挙げただけでも、一緒に手を挙げスタンバイしてくれる。
そのまま、羅漢さんのわらべ歌や、たまごにいちゃんの歌も歌ったけれど、
もう、1回で、満点の花丸~

お天気のせいもあります。
光がキラキラしていて、緑いっぱいの木が歌っているように揺れているのが、窓のすぐそばに見えるのだもの


今日、語ったお話は、
 日本民話『食わず女房』
 宮沢賢治『どんぐりと山猫』
 金子みすず『星とたんぽぽ』『私と小鳥とすずと』


『どんぐりと山猫』は、秋に語りたかったけれど、これはリクエストでした。
大好きな賢治作品。年に1回の学校訪問、語るときは、すべての景色が秋になるように、そう想像してもらうように語るのみ。

でも、五感に感じてもらう語りをモットーにしているので、
『食わず女房』は、5月の節句にしょうぶ湯に入る由来話も含んでいるので
小さい頃のエピソードも交えて語りました。
即興で、♪「柏餅の歌」も歌い、パクッと美味しそうに食べまねして遊びました
みんなノリがいいんだよね~~

みすずさんの詩は、大好きな詩2つ。
みすずさんのエピソードについても少し触れました。

先生から、「とても素敵なプログラムでした。すごく貴重な経験になりました。思わず泣きそうになりました」と言葉をいただきました。

先生の顔を見たら、私もぐっときてしまいました。
私もとても感謝いたします。
今日は、2クラス合同でしたので、60人でした。
子どもたちは、まっすぐ、私を見て耳を澄まして聴いてくれました。
あの目の力が、私に力をくれます。
ありがとうございました。


でも、だんだん、本当に熱くなってきました。
汗、びっしょりでした。
冬の間に、ちょっと体重オーバー気味だったんですけれど、
学校訪問が本格的に始動したので、語るうちにもどってくれるかな、甘いかな


今日は、これからトレーニングに行ってきます!

強いくらいの風が気持ちいい~~







「おだやかな心」

2013年04月18日 | 日々徒然
私の日課のひとつに、詩を読むということがある。

まぁ、語ることもあるが・・・

好きな詩を口中で繰り返して読む。

良い詩だなぁと思った詩は、それを何回も読んでいると、やっぱり、心が清められるようだ。

自分の世界は詩のようにはならないが、

それでも、清々しい気持ちになって、体も軽くなるような気がする。


今日少しものを整理していたら、
高校時代の3年の時の文集がでてきた。

私が詩をよく読むようになったきっかけは、
書道の先生が、よく、詩を書いてくれたからだった。
先生は、副担任の先生でもあった。
漢詩も書いた。
初めて書いた『静夜思』も、残っていた。
今よりいい字だ。

文集の終わりに、書道の先生が詩を贈ってくれていた。
美しく潔い字で。
今日それを見ただけで、心が洗われたような気がした。

すっかり忘れてしまっていた詩だった。
なぜ、忘れていたのだろう。
それはきっと、高校生の頃は、この詩が、もしかして胸に入ってこなかったのではないか。

でも、今日は、違った。
だから、もう一度、暗唱するまで何度も読んだ。

その詩を書いておきたい。


「おだやかな心」

 ものを欲しいとおもわなければ
 こんなにもおだやかなこころになれるのか
 
 うつろのように考えておったのに
 このきもちをすこし味わってみると
 ここから歩きだしてこそたしかだとおもわれる
 
 なんとなく心のそこから
 はりあいのあるきもちである

                   八木重吉『八木重吉詩集』


「おだやかな心」でいたいといつも思うのに、なかなか。
確かに、ここから歩き出してこそなんだな。
この気持ちに、張り合いがあるのがいい。

今頃ですが、先生の想いが伝わってきました。
先生の字に、久しぶりに触れ、先生の声まで聞こえてきました。

長い時間をかけてやっと胸に入ってきました。
ありがとうございました。


私は幸せだ。
素晴らしい言葉を伝えてくれた、心に刻んでくれた、恩師と呼べる先生がたくさんいる。

学生時代のそれぞれの場で、恩師との強烈な思い出がある。
その先生方の笑顔や声は決して忘れるものではない。

私の出会った、今も心に残る先生方は、
実直な熱のある先生方だった。
言葉に迫力があった。
言葉が強いとか、大きいとかでなく、心の底からの優しい迫力だ。
そして、やさしい穏やかな目をされていた。


やっぱり、学校訪問では、
無意識にも、そんな先生方の姿が自分にも映っているのだろうか。
「おだやかな心」で、心の底からの優しい迫力をもって、
まっすぐ語りたい。

そんなことを思った日だった。