~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

味戸ケイコ先生に会う

2008年11月14日 | 日々徒然
小金井のギャラリーで開催されている、味戸ケイコ原画展に行ってきました。
そこは、住宅街に佇む、打ちっぱなしの壁と、天上が高いモダンなギャラリーでした。


今年の秋のおはなし会では、賢治と安房作品を語ってきました。
安房直子さんの『夢の果て』の中から選んだ『奥さまの耳飾り』は、特に皆さんに気にいっていただけた作品でした。

その本の絵を描いたのが、味戸ケイコ先生です。

   

味戸先生は優しい笑顔と声で、気さくにお話してくださいました。
先生の描く、帽子や花飾りをつけている少女は、誰しも深い目をしています。
みんな何かを想っています。
「生きている」小さな吐息が聞こえてきます。
はしゃぎ過ぎない静けさがあるのです。
美しくて優しい絵です。

安房さんも味戸さんも共に函館生まれ。
生前の安房さんが、味戸さんの目前で言った
「あの海の色はいつもわたしのなかにあります」という言葉が、
ずっと心に残っているのだそうです。

安房さんの幻想的な「青」その心にある深い「青」を表現した味戸さん。
二人は名コンビ。

 サインしていただきました

先生と話したゆっくりとした時間は、私の中にも流れています。
その流れを意識して、これからも深い深呼吸しながら、
貝の気持ちで語りたいと想います。

二人の愛した、函館の海の・・・
それが、「青」の秘密なのですね。



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4 コメント

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夢の果て (丘野詩果(しいか))
2008-11-15 00:33:00
 味戸さんの原画展に行かれたのですね。

 私のHPの掲示板に書き込みして下さる「ずいずい」さんは、『夢の果て』を出版された瑞雲社の社長夫人で、ご主人が昔、「詩とメルヘン」の編集者をしていた事から、この本が生まれました。

 ずいずいさんとは、読書アドバイザーの講座で知り合って、そこでのブックトークで、『夢の果て』について熱く語ってくれたのです。

 彼女の一番のお気に入りが「奥様の耳飾り」で、私はそれももちろんすきですが、「木の葉の魚」が好きです。

 なんだか八重幡先生とは重なるものがありますね。
鎌倉は、私は11月2日に行ってきたばかり。
八重幡先生が週末に行かれるというので、偶然に驚いています。
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詩果さんへ (やえ)
2008-11-15 13:11:21
いつもブログ読んでくださってありがとうございます。

ずいずいさんとは、詩香さんが私のことをご紹介してくださり、このブログへコメントくださってから、メールでご挨拶させていただいてます。
味戸先生にも、私のことをお話してくださっていたので、随分おしゃべりできました。

安房さんの作品では、何度も語っている『きつねの窓』が思い入れがあります。いつか詩香さんにも聴いてもらえる日がくるでしょうね。

鎌倉は文学の香りがします。
ひとりで気ままにぶらぶら歩くのが好きです。

そうそう、先生はやめてくださいね。先生は、あの講座の1日限りです。
私はストーリーテラーですから。
そして、詩香さんとは、同じ子どもたちにおはなししている仲間ですからね。

週末お天気が悪そうですね・・・。
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Unknown (しいか(丘野詩果))
2008-11-15 17:39:13
なるほど、納得です。
味戸さんの原画展の事は、ずいずいさんのブログで知っていたのですが、八重幡さんが行かれたので、あらー、と思っていたのです。

 確かに私が、ずいずいさんに八重幡さんの事をご連絡しました。
こんな風に輪が広がっていくのは、嬉しいです

 実は私も、来年から、読み聞かせをしている方への講習をする事になりました。
日本橋での講座は、その参考にさせていただきます。
 特に、八重幡さんから、学ぶものは大でした。ありがとうございます。
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詩果さんへ (やえ)
2008-11-15 20:12:53
輪が広がる・・とは本当に嬉しい響きですね。
ひとりひとりその個性を大事に、たくさんの方に子どもたちへの読み聞かせしてほしいですね。

詩香さんの講座で、また、輪が広がると思います。
嬉しいことです。
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