かわいいおはなし会

今日は、とっても暖かで良い日でした。
午前と午後にかわいいお話し会がふたつ。
そして、夜は、ひな祭りのお祝い。
とっても嬉しいひな祭りの一日になりました

11時からの、家庭支援センターわらべの会。
一番小さい子は、おすわりがもう少しの5ヶ月の赤ちゃん。
初めて参加してくれました。
とっても若いお母さんで、「わらべ歌、全然知らなくて・・・。少しでも覚えたくて参加しました」と嬉しい言葉
赤ちゃんの手を握ったり、やさしくポンポンしたりして、
微笑みながらわらべ歌を歌っていました。

また、今日は、嬉しいことに最初から最後まで、きれいに輪が出来て、みんなお話や絵本、そしてわらべ歌も、積極的に参加しているしぐさを見せてくれました
1歳過ぎ組さんが、もうすっかり落ち着いて参加しているので、みんなが、その様子をまねっこしているのです
置いてある、リコーダーや絵本も「はい、次どうぞ」のようなタイミングで、私に渡してくれる1歳の女の子もいます。
この会ももうすぐ1年ですから。
みんなどんなにすくすく成長しているのかを肌で感じ、感激です

お母さん方も、わらべ歌のレパートリーも増え、子どもたちに触れながら、優しくゆったり歌えるようになり、本当に嬉しいことです

プログラムに詩の語りも入れてみました。
まどみちおさんの『くまさん』
新作♪『タンポポさん』の手遊び歌を歌いました
散歩していて作ったものです。
春の歌ですので、これからたくさん歌っていこうと思います

読んだ絵本『うれしい　うれしい』『きゅっ　きゅっ　きゅっ』『のせて　のせて』



午後2時からは、この春、ひまわり幼稚園に入園する子どもたちとお母さんの「つぼみの会」。
3歳と4歳の子どもたちです。

広い教室に小さな椅子。
きれいなお雛様が飾られていて、私は、お雛様と並んで一緒におはなししているような感じでした

大型絵本『はじめまして』からスタートしましたが、その後で、わらべ歌『こんこんちきちき』にのせて、子供たちも、お母さんも先生も全員歌って名前を教えてもらいました。
恥ずかしそうにしていた子も、元気に大きな声をだせた子も、いろいろな表情を見せてくれましたが、みんなちゃんと自分の番の構えをして、とても楽しそうでした

お母さんと向かい合ってわらべ歌『おすわりやす』『ぎっちらこ』などでも遊びました。
後半は輪になり、わらべうた『らっかさん』などでお手玉遊びもしました。
ひまわり幼稚園には、手作りのお手玉が100個くらいあります。
素晴らしい

素話は『世界で一番きれいな声』
絵本は『はなをくんくん』『せんろはつづく』

おはなし会の1時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、
リコーダーに合わせて、お母さん方が歌ってくれた『春の小川』のやさしい歌声は
春風のようにやわらかく響いて、耳に心地良く残っています。

もうすぐ入園。つぼみが開きますね。
また、すぐに会えるでしょう。楽しみです


そして夜は、特大いちご大福を作って、ひな祭りのお祝い。

　お砂糖が茶色なので色がついちゃいました。

子どもたちに「わぁ、かまくらみたい！」（ちょっと大袈裟ですけどね）と喜んでもらいました

ちらし寿司は、デコちらし。　おねえちゃんにがんばってもらいました

今日は、長い一日だったような感触が、やっぱり残っていますが、
たくさんの子どもたちに出会った、嬉しいひな祭りでした


子どもたちを巻き込む悲しい事件、事故が恐ろしい数になってとても苦しいです。
子どもたちみんなの幸福を心から願います。
お母さんの優しい眼差しと声が、子どもたちは大好きです。
絵本やわらべ歌で、心をいっぱいにしてあげてください。
私も、小さな活動に力を尽くしてまいります。













　

6年生訪問

今日は、暖かくなる予報だったと思うのですが、寒かったですね。

5時間目に、6年生への語りの会がありました。
小学校卒業の贈り物として、また、中学校への明るく、希望に溢れた未来へのエールというような気持ちを添えて語りました。

音楽室に3クラス。100人をこえる児童数のため、床に体育座りで聴く形でした。
体も大きくて、ぎっしりとつまって見えましたが、みんなつぶらな目を私に向けていました。
人数は多くて、圧迫感はありましたが、みんなスポンジのようなやわらかい空気を持っていて、なんだか、私の声をすーっと吸収してしまう不思議な感覚がありました。
純粋でたくましい6年生の語りの、豊かな感覚はいつもそうなのです。
とても瑞々しい力を感じました。

今日のプログラムは、『宮沢賢治』
『よだかの星』のリクエストです。
５，６年生の国語学習で賢治を学び、『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』などに触れ、また、この6年生は、学芸会で劇『狼森と笊森、盗森』も上演しているので、賢治作品をたくさん触れる機会を得ることができて、とてもうれしいなぁと思いました。

45分間を使って、詩『雨ニモマケズ』『よだかの星』『星めぐりの歌』『注文の多い料理店序文』を語りました。
最後に、金子みすず作『わたしと小鳥とすずと』を歌いました。
この詩に感動したした李さんがメロディを付けてくださったものです。

賢治の童話をこの6年生の会で贈ることができとても嬉しかったです。
賢治の願いや想いは、絶え間なく降り注ぐ光のように私を射しています。
風の心、森のささやき、動物たちの声、花の微笑み、賢治の作品は、土の匂いのする、人間と自然と動物が仲良く生きている、優しさにあふれたものです。
本当の恵みある自然の大切さ、私たちの回りにある、本当にきれいでやさしいものを忘れないように、童話という形で残してくれた賢治の想いは、いつかきっと、みんなの心に生き返ってくるでしょう。
そして、いろいろな場面で励ましてくれるでしょう。
大人も子どももわけへだてない「童話詩人宮沢賢治」。
賢治の作品にたくさん出逢ってくださいね。

賢治の短く、苦しく、清らかな生涯を大切に、これからも心を込めて語っていきたいです。