打越通信

日記ふういろいろ

博多仁和加(はかたにわか)

2020-03-25 19:58:13 | 日記ふう
櫛田神社の参道に博多ふるさと館なるモノがある。
はじめて中に入ってみたが、奥の方で三味線の音が聞こえてくる。
何かいなとみていると派手な和服に数人の人たちが準備をしているようだ。



しばらくすると皆さんお揃いで町屋(ふるさと館)の前に出て呼び込みを始めた。
公演があるようでそれの宣伝だ。
ちょっと観ていこうかと思い一番いい席に早めに着き、そうしているうちにみるみる観客が増え、中にはどう見てもインバウンドだろうという人たちも集まった。
公演が始まる。
雰囲気はどう見てもプロらしい感じではなかったが、それがよかったのか、なかなか面白かった。



博多弁丸出しの話口調で
「よかったい」とか「・・・くさ」、「・・しよんしゃる」
まあ熊本弁からすりゃなんともおしとやかな博多弁だ。
そういや肥後にわかはプロ集団(ばってん荒川をはじめ)うるさいような肥後弁ではやし立てる。
にわかも場所によって雰囲気と気品(?)がかなり違うものだ。

博多仁和加の解説を引用すれば

博多仁和加は、福岡市指定無形民俗文化財として、長い歴史と伝統を持つ郷土芸能です。

「ぼてかずら」に「にわか面」と言われる半面を着け、博多弁を使い、会話の最後に面白いオチをつけて、話をまとめるもので、題材として世相を反映させたユーモアな即興笑劇です。

博多仁和加の起源については、諸説があります。黒田如水・長政父子が播磨国一宮・伊和大明神の「悪口祭」を移入し、藩政に資する手立てとしたことに始まるとする説や寛永年間に藩侯黒田忠之公の頃に始まったとする説などがあります。

「にわか」は全国でも二十を超える地域で継承されていると言われていますが、「にわか面」など江戸時代以来の装いを継承している、博多を代表する民俗芸能です。

仁和加の種類としては、次のものがあります。

1.「一人仁和加」  一人で演じるにわか
2.「掛合い仁和加」 二人(複数)で演じるにわか
3.「借物仁和加」  借り物にかけて演じるにわか
4.「即席仁和加」  お題を頂戴して演じるにわか
5.「段物仁和加」  芝居形式で演じるにわか



となる。
春の陽気の中でほのぼのとした時間を過ごすことが出来幸せだったのだ。