打越通信

日記ふういろいろ

七ツ釜

2019-05-14 21:47:42 | 小旅行
船頭はスキンヘッドのいかにも俺は漁師だというオッサンで、ガイドはその息子らしきまだ若いオニーチャンだった。
乗客は若いカップルとこれまた若いおねーさん2組だった。
漁船だがちゃんと船の前方にベンチのような椅子があり、救命道具もあった。
しかし完全にオープンカー(いやいやオープン船)なので船がスピードを上げると水しぶきが降りかかってくる。



少し沖に出るとライバルの観光船がいて、20人くらいは乗れそうな船で、船室がちゃんとあり優雅に観光していた。
こちらはというと少し波があるとスコーンと落ちたり一気に盛り上がたっりとジェットコースターのようだ。
若い女の子たちはそれを楽しんでいた。



像の鼻という場所に来たが、像が寝そべっているように見えると案内していた。
しばらく行くといよいよ七ツ釜に入った。



先客の豪華観光船に先を越されしばらく七ツ釜の沖で待たされる。
どうもこのガイドは豪華観光船にライバル意識があるようで
「さあ観光船に皆さん手を振りましょうね。こちらが楽しいことをあちらの皆さんに見せつけましょうね」
と言っておもしろいガイドをしていた。



沖から見るとブラタモリ的にいうと玄武岩の柱状節理が波に侵食されて出来た釜となるのだろうか。
少し風があり時化っていたが、それがまた良いのかもしれない。
イカ丸(豪華観光船)が出ていくとその釜の一つに小型船は入っていく。



棒状の柱状節理でおおわれていた。
この船(小型船)しか入れない場所があるという釜に入った。
中が空洞になっていて先の光が見える。
岩陰が仏様に見えるという。
その時はそうなんだと思った程度で、自宅に戻り写真を確認すると、なるほどねと感心した。
船での遊覧は20分程度だったが、なかなか面白いガイドと安い料金でありがたかった。
「ぜひSNSで拡散お願いします」
膨大な資金力に対抗する我が弱小観光船のガイドの悲痛な叫びに答えることにした。

佐賀は山ありこんな海岸線の観光地あり、嬉野や武雄温泉に有明海には干潟あり、そして有田や伊万里の焼き物など見どころが多いのになぜブレークしないのか、不思議なところだ。

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