あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

「阿修羅のごとく」を読了

2007-10-07 08:33:46 | Weblog
昨夜「阿修羅のごとく」を読了。
向田邦子さんの作品。以前から気になっていた本だったから読み終わって、ちょっと成就感。
人間には理性と感情があるけど、結局、感情のまま、生きる人たち。それでいいと思うし、それがいいと思う。感情をおし殺してきたふじの生き方には賛同しない。昔はそうだったのだろうけどね。
でも、人間ってどうしようもないよね。だめだとわかっていても、ずるずる・・・でもそれが人間らしいや・・・人生は一度しかないものね。滝子が咲子のために宅間に渡り合うところはよかったな。
困っている人にたかってはいけないよね。
それにしても「電話」がよく出てくる。そして「ン」がカタカナでいたるところにある。彼女の書き方だろうな。
総体的におもしろかった。日常のちょっとしたことを捉えて書いている向田さんはやっぱりうまいなと思う。

コメント
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