あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

時忘れじの集い

2012-03-09 18:12:06 | Weblog
「時忘れじの集い」に、夫と上野公園へ行った。
母子像の前にテントが張られ、多くの方がいらっしゃっていた。
幸いに椅子に座れたのだけど、後方を見れば、かさをさして、お年寄りが立っていらっしゃる。夫と落ち着かず(お尻もむずむずと)立っていたお年寄りに「おばあちゃま、どうぞ」と声をかけて座っていただく。もうひとつは、お年を召した男性の方へ。

立って、やっと心が落ち着く。
隣に立った方もかさに入れてくださり、夫のかさにも入り、なんだか、みんなが優しい。
いらっしゃっている一人ひとりにいろいろなことがあったのだろうと思えば、胸が痛む。

初めに黙祷。
3月9日の夜に無念にも命を落とされた10万余人の皆様に手を合わせる。
漆原智良先生、海老名香葉子さんのことの中学生による朗読は涙を誘う。
漆原先生の温かいりんとしたお声が心に沁みる。
海老名さんの話には情があり、また、心にスーッと入ってくる。
正蔵さん、三平さんは雨にぬれてのご挨拶。
海老名さんにとってはいい息子さんたちだ。

多くの方のご冥福を祈り、平和を希求する。

幼稚園児の歌はかわいかった。

大庭照子さんの童謡の方々が出たのには驚いた。
夫は大庭さんのファンで、毎晩のように歌を聴いているし、「ありがとう」の歌もよく聞いていた。
童謡組のあの女性のおふたりには多分「かなっくホール」の大庭さんのコンサートでお目にかかっていると思う。
その偶然が嬉しかったし、私の好きな菜の花の「朧月夜」をみんなで歌ったのも、ああ、私はここに来るべくしてきたんだと思った。
「春の小川」「春よこい」「どこかで春が」と大好きな歌だし、わが子どもたちにもよく歌って聞かせていた。
歌はいいなあ。

高校生の吹奏楽の演奏。「なだそうそう」それもいい。

見事に、若者ひいては幼稚園児まで戦争の悲惨さを伝えている。

行動している海老名さん、漆原先生、素晴らしいと思う。

雨の中、上野の森に立つこと、1時間あまり。
こんな雨なんて、空襲にあった人と比べればどうってことはない。

漆原先生の奥様の作られた千羽鶴も素晴らしかった。

私たちのやること、戦争は絶対にしてはいけないこと。
それを後世に伝えるのがこれからの私たちの役目だと切に思う。

皆様の話を聞きながら私も母を思う。
母は飛行機の音がすれば空襲の怖さを思い出すと言っていた。

創作童話で、お知り合いになった漆原先生だけど、人生のいろいろなことを教えてもらっている。
こういう機会に行けたことに感謝です。

高橋秀雄さんの元気なお姿も拝見できたし(お元気になってよかった、よかった)高橋うららさんにもお会いできて、嬉しく思った。

テレビカメラもたくさんで、見たアナウンサーの顔もあった。

こういう集いは非常に大切だと思う。
戦争、平和を考える。


帰宅すれば、この前、鹿児島で見舞った叔母から「たんかん」がひと箱届く。送ったとは言われていたけど。
夫が「みかんが高くて買えなかった」といっていたから、なんとラッキー

大庭さんの歌といい、たんかんといい、夫にもいいことがいっぱい。
熊本での懸案事項もどうやらよき方向に行くようだからめでたし、めでたしです。

今、おでんを作っています。
いい匂い。
仕事で疲れて帰ってくる長女に今日は夕食を作る。
いつも長女がやってくれるから。

あったかいおでんで、心もあったかくなるでしょう。

集いが終わって母子像の前で手を合わせた。

ご冥福を祈ります。

二度と戦争をしてはならじ。





コメント
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