あじさい物語

七色の紫陽花のような日々の心模様
       

誕生日を前に~奥湯河原「加満田」にて~

2017-09-08 21:49:24 | Weblog
こんばんは。

今夜は奥湯河原の「加満田」(かまた)に泊まっています。

川のせせらぎと虫の声が心地よい夜です。

実は、明日が私の誕生日。
重陽の節句です。
家でゆっくりと思いましたが、私も夫もちょうどお休み。
こんなことはなかなかないなあと決断・・・ほんとは、夫がプレゼントすると言ってくれて・・・甘えて・・・う~ん、まあ、いいやと・・・午後に予約して来ました。

客室13部屋。
「加満田」は、文人や経済人が愛した宿で、前から気になっていました。
お部屋の仕様は、それぞれ違うとのよし。
私たちのお部屋の「せんりょう」は水上勉さんが名付けたとあります。
ひろ~いお部屋で、入ってすぐに目についたのがこれです。



床の間の薔薇の花。

お庭から採ってこられたそう。
心が華やかに、そして、落ち着きます。

談話室には、本と一緒に水上勉さんの色紙がありました。昨日、誇りを持ってと書いたばかりの私でしたが、このお宿に行くようになっていた?



通路の壁には、石川達三さん。林芙美子さんの後ろ姿の絵と。



夫と出会ったときに夫に「どんな本を読んでいますか」と問われ「石川達三を読んでいます」と答えたのを思い出しました。うふふ、あのとき、たまたまだったのですが・・・。

あと、宇野千代さん。
彼女の本をいつぞやか読んだけど、前向きな本でよかったというのを覚えている。

  

いい言葉ですね。

宇野さんは、小林秀雄さんをこのお宿に缶詰にして執筆させたとか。
作家を缶詰にした第一号だったらしい。

水上さんの「飢餓海峡」もここで生まれたと聞いています。

ほかに、檀一雄の「火宅の人」、大岡昇平、本田宗一郎、ほかにもいろいろ関係のあるものがありましたが、著名人に愛された宿だったようです。

本田宗一郎さんのお手紙。



心癒されるお花。



談話室に、「いやいやえん」の本があったのは、嬉しかったなあ。



というわけで、気持ちのいい温泉を満喫して、明日、年を重ねます。
毎年、誕生日を迎える気持ちが微妙に変わっています。
不思議ですね。

頑張って産んでくれた母にありがとう。
お産はたいへんです。
育ててくれた父と母に感謝です。
出掛けに母たちの写真を拭いて、おしろいばなを飾って、手を合わせてきました。

そして、長女、息子、次女、Dさん、Aくん、Tちゃん、Cちゃん、Mちゃん、
KID、夫にありがとう。

今日は、次女が母子手帳をもらったおめでたい日です。
長女にもハッピーなことありです。

先程の宇野千代さんの「幸福は幸福を呼ぶ」ですね。

私のブログにいらしてくださる方にもありがとうです。

さぁて~、ひとつ、わこうないもんそ!!



コメント
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