あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

間宮兄弟(江国香織著)

2010年09月02日 | 
江国さんの作品は映画でしか見たことがありませんでした。
『冷静と情熱の・・・』とか『東京タワー』とか。(東京タワーの寺島しのぶさん、よかった!怖すぎて今でも思い出す(笑))

それで、あのマダムっぽいスロウな時間の感覚が、私にはあまり馴染めなかったの。でもこの『間宮兄弟』は違います。なんだかおっさんくさい(笑)

この男所帯に急に上がりこんだ形で、私は入っていきます。
若干ドキドキします。

あ~分かる気がする。
このこだわり感とか。

男子って意外と小さくて弱い。
そんなところがかわいかったりね。

おっさんくさい、ってひとことで言ったけど、いつだって小さな兄弟みたいなんだよね。永遠の男の子どもみたい。見た目だけおっさんになっちゃったからギャップがある。(笑)

雑誌『ku;nel』で江国姉妹の書簡のコーナーがあるんですけど、この書簡と『間宮兄弟』の世界観がまったく一緒。間宮兄弟を通して、本好き音楽好きの江国姉妹を見た気がしました。(と言うことはふたりは”おっさんくさい”ということ?)

今度DVDも見てみようかなぁ~。キャスティングがなかなかぴったりでいいんだよね。