あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

家守綺譚(梨木香歩著)

2010年09月29日 | 
梨木さんの世界観がとっても好きで、図書館で「素敵な装丁!」と思って手に取りました。

か、漢字が読めない・・・(笑)
一応漢検2級なんですけど。

漢字が読めないことに意気消沈気味ですが、ま、フィーリングです。(英語と一緒かっ)なんとなく魑魅魍魎がでてこないだけで、京極夏彦の世界にちょっと似てるきがしつつ・・・私の実家の庭を想像しながら自分も「家守」(その名の通り家を守る人)になったつもりで読みました。

お話は、物書きが友人の古い生家とその庭木の管理を任されるというお話。

私の実家もいつか両親が他界してしまったら・・・どうなるんだろう・・・とよくないことを考えたりもして。私にはあの木々は守れないかもなぁ。私には緑の手がないみたいだし・・・でも、掛け軸から船を漕いでマサコさんが別世界からやってきてヒントをくれるかもなぁ~(もちろん。両親は元気ですし!長生きしてもらいたい)

この本を読んでいると、自分の不甲斐なさみたいなものを思い知らされるので、平行して辻仁成さんの『サヨナライツカ』を読んでいたんですけど・・・

そっちはそっちで、半分くらいまですごい話で。

すごいって、なにがって?

なんだか。俗とか、非俗とか。行ったり来たりですよ、もうっ!

そんなわけで、簡単に世界を移動できる「本」っていいですね、って水野晴郎みたいなことを思ったりして。

何言ってるんだ、私。
やっぱり梨木さんの世界はいいなぁ。