あきじの気まぐれ日記Ⅱ

「あきじ」が日頃、撮影した鉄道・バス・船など
様々な写真などを紹介して行きたいと思います。

巡視船くまの最後の一般公開

2017年01月18日 | 海上保安庁ネタ
今日1月18日は海で起きた事件事故の緊急通報電話にちなんだ
「118番の日」ということで海上保安庁ネタを掲載します。

第六管区海上保安本部高松海上保安部所属(以下:高松海上保安部)の
たかとり型巡視船「くまの」が2月3日をもって退役になる前に1月14日に
高松海上保安部岸壁で最後の勇姿を見てもらおうと最後の一般公開が
行われたので高松まで行ってきました。
ブログ掲載しても良いとの事で撮影した画像の一部を紹介します。

巡視船「くまの」は呉や広島にも良く来ていた馴染の巡視船で、
潜水士育成の為の潜水研修支援船として海上保安大学校にも
来ていました。

巡視船「くまの」は1979年(昭和54年)3月にたかとり型巡視船の2番船として就航。
就役後からから高松海上保安部に所属。
2006年に土庄町豊島沖でタンカーと貨物船が衝突した事故で油防除の
任務に当たったほか、東日本大震災では行方不明者の捜索にも参加。
38年間で43万キロ(地球約11周分)を航行。
老朽化で2月3日に解役になります。
「くまの」の解役でたかとり型が消滅となります。

「くまの」の後継として 巡視船「いぶき」 という船名の
巡視船が配属されます。


回転窓の付いた船橋

まずは見学者が比較的少なかった居住区へ

食堂

扉が有る部分から食事を受け取ります。

厨房 
現在では電気などが主流ですが、火種は重油だそうです。

冷蔵庫

機関室も見学する事が出来ました。画像はエンジンです。
年季の入った機関部でした。
最大で15キロノットで出せますが、老体ということで
10キロノットしか出せないそうです。
38年間の油の匂いがしみ付いた機関室でした。

お風呂

船橋
機器類も更新された機器もありましたが、年期の入った機器もありました。

消火装置操作盤
「くまの」は消化能力も備えている巡視船でマストについている放水銃で
火災に対応します。

船橋から見る船首
この日は、この冬一番の寒気が流れ込み強い冬型の気圧配置となった影響で
強風で海は大荒れ。
予定されていた「くまの」の潜水士の訓練展示と放水展示は中止でした。

後甲板
真ん中のドーナツ状のものは曳航装置の一部。
炎上する船舶を迅速に曳航するためのもの。

後甲板にあったベンチ。
巡視船艇や航空機の船体、機体側面に描かれているS字マークが書かれていた。

船尾側
バックに写るのは女木島

見学者には下船時に最後の一般公開に乗船した事を証明する
乗船記念証明書が渡されました。

「くまの」以外で撮影した高松海上保安部所属巡視艇なども紹介。

灯台見回り船「れいうん」

巡視艇「くりなみ」

巡視艇「ことなみ」

巡視艇「ひなぎく」

背景に写る建物が高松海上保安部が入る庁舎

高松海上保安部岸壁にはS字マークのコンテナがありました。

最後になりましたが、見学会を開催してくださいました。
巡視船「くまの」ならびに高松海上保安部の皆様有難う御座いました。

測量船「天洋」要目
総トン数 469トン (旧)
全長   46.5メートル
全幅   9.2メートル
深さ   4.3メートル
主機   ディーゼル2基2軸
速力   15キロノット
搭載人員 34名

2月4日(土)に新たに配属される巡視船「いぶき」の一般公開が
高松海上保安部岸壁で行われます。
詳しくは↓
http://www.kaiho.mlit.go.jp/06kanku/takamatsu/b_information/ibuki.pdf