細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

平野部の被害

2011-04-02 19:52:21 | 研究のこと

名取川の流域(仙台平野)の被害には言葉が出ません。

写真は、河口から数キロは離れた地域での被害と、土木学会会長の後姿です。
とにかく一帯が壊滅。

ただし、仙台東部道路という有料道路が防波堤の役割を果たしたのか、その道路の海岸側は壊滅、山側はほぼ無傷。たまに有料道路(盛土)をボックスカルバートが横断していますが、そのカルバートを津波が伝って、道路の山側に到達していましたが、勢いがそがれているのでしょう、山側はほとんど無傷でした。

道路が防波堤の役割を果たす、というのはオランダでは例がありますが、日本でも効果がありそうです。今後の国土計画、街づくりに大きなヒントになるでしょう。


ヘリコプターでの調査

2011-04-02 19:45:49 | 研究のこと

今日は調査の2日目で、午前は国道交通省の関東地方整備局のヘリコプターでの海岸線沿いの調査。午後は陸上の調査。

ヘリコプターで俯瞰的に被害の状況を把握できることのすごさに感嘆しました。写真は、北上川の追波湾で、津波の遡上が激しかった地域です。河川の堤防の崩壊も多く、河川外も浸水が著しい状況です。河川にかかる多径間のトラス橋梁の上部工が2連、流出しているのがわかるかと思います。

とにかくすさまじい被害です。なるべく俯瞰的な理解をし、今後の再建にどのように知見を生かしていくのかを、いろんな方々と本音で議論しています。