細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

科研

2013-10-28 17:42:13 | 研究のこと

久しぶりの日記になりますが、現在はパリにいます。

5年住んだ住居からフランスへの引越しはやはり大変で、22日に業者の引越し作業は完了しました。ゴミ捨て等の後片付けも壮絶でしたが、何とかやり切って、夜10時ごろにつばめグリルでハンバーグを食べてからホテルで休みました。人生でも確実に記憶に残る引越しであろうと思います。

23日は限られた時間で学生たちの研究打ち合わせを連続でこなし、午後は子供たちのお世話。東京タワーに行きました。その翌日は、エッフェル塔の間近に行くことになります。不思議だけど素敵だね、と子供たちと話しました。

24日にパリ到着後はまだホテル暮らしですが、生活の基盤が徐々に整ってきており、遂に炊飯器を使うことができました。日本の炊飯器を持参したので、結局は強力な変圧器を日本で購入して持参し、炊飯器も使えるようになりました。変圧器だけで5kgもしましたが、日本人にとっておいしいご飯は不可欠です。

25日に研究所のオフィスに久しぶりに行きましたが、WiFiに接続できなくなってしまったので、日本とのやりとりもできませんでした。「PC構造の原点 フレシネー」という池田尚治先生らが翻訳された本を読み始めましたが、非常に面白く、まずはこの本を読破することにしました。フランスに来てやりたいことはたくさんありますが、このような書物をじっくりと読んで自分の肥やしにする、ということはその一つです。

26~27日にようやく科研費の申請書の修正に注力できる状態となり、ベストを尽くしました。復興道路の品質確保の申請書は、かなりブラッシュアップされたと思います。もう一つは、鞆の浦の防災の研究で申請書を作ってみました。こちらもすでに実践してきているので申請書は書きやすかったです。どちらも、心からやりたい研究ですので、審査員に高く評価されますように!

10月はいろいろありましたが、それぞれのタイミングでやるべきことは実施してきました。読書量も増えてきて、今は村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」の下巻を読んでいます。25年くらい前の小説ですが、やはり私は村上春樹の長編が好きです。戦後、高度成長期、高度資本主義社会とは何なのか、について村上春樹のメッセージを浴びながら、クラシックを聴きながら読むのを気に入ってます。

この10日間程度は、非常に多くのことがあり、私の感情も大きく揺れ動きました。大きく揺れ動いた結果、今朝は落ち着いており、これから1年弱の家族でのフランスでの生活を大切に過ごしたい、という気持ちで溢れています。

明日(29日)の夕方に、再度日本に向けて単身出発します。9月下旬から11月上旬にかけて7本のパリ-東京のフライトに乗りますが、今度が6回目です。ようやく終わりが見えてきて、ほっとしています。

30日の午後に日本に到着しますが、その日のうちに早速東北へ出張です。11月9日まで予定がぎっしり詰まっていますが、大切な方々との時間を大切に楽しみたいと思います。