1年のフランス留学もあったので、日本の各地域で研究を行うことには多少の苦労もありました。
私の研究はとにかく地域で実践するものが多く、コンクリート構造物の品質確保にしても、地域防災力向上にしても、そうです。
過去3年間、広島県福山市の鞆の浦を主戦場の一つとして地域防災の研究に取り組んできました。今年以降も継続します。私が鞆の浦に行く機会が少し減っていますが、初代の卒論生の赤間君も社会人ですが鞆の取組みに復帰しており、 福山市の市制100周年に向けて様々な取組みが活性化していくものと思います。今年度、開講した鞆の浦塾で9/11-12に私も地域防災の講師として登壇しますので、これもとても楽しみです。
今日は、保土ヶ谷区区民会議の方々が私を訪ねてこられました。
11月14日に区民のつどい、というイベントがあり、そこで家具固定について講演と実践を行うことになっています。
30分の予定で話し始めましたが、とても盛り上がり、いろいろと連携のアイディアが湧いてきました。すべて実践に移すと思います。
今週末の7日(金)には今日の方々をご紹介していただいた、保土ヶ谷区の防災担当に我々の取組みを説明に行きます。
大学の地元の保土ヶ谷区の自治会での防災力向上や、学校での防災授業等が活発になっていくととてもうれしいです。
しっかりと本質的な取組みを日ごろから行っていれば、いざ大きく展開していくときにも柔軟に対応できます。
今日は、私の論文としては初めての、学校防災教育に関する論文を書いています。8月31日の防災シンポジウムで発表します。
週末にテレビを見ていた時に、佐藤真海さんのことを取り上げていました。ご存知の方も多いかと思いますが、学生時代に足首の骨肉腫でひざ下を切断し、その後、パラリンピックで大活躍、東京五輪の招致の際も活躍された、笑顔の素敵なアスリートです。
癌を経験してどうであったか、と、同じく乳癌を経験した、佐藤さんに憧れてきたレポーターが問いかけ、佐藤さんは答えました。癌を経験したからこそ、出会った人たちがあまりにも多く、失ったものよりも、得たものの方が大きい。笑顔の裏の強い思いや、様々なことを受け入れてきた懐の深さに、感銘を受けました。
人生をやり直すことなど決してできませんが、やり直したいかと問われても、やり直したいとは決して思いません。
私自身の人生に悔いが無いわけではありませんが、これまでの選択を重ねてきた結果、非常に多くの方々と出会うことができ、楽しい仕事もすることができています。人生をやり直したとしたら、それらの方々との出会いは無いわけで、そのような人生は今の私には想像もできません。
社会人になって以降の私自身の人生においても、すでにいくつかのステージがあったように思います。2009年からは、私の中では山口物語が始まり、それは東北復興物語へも発展していきます。
山口物語はまだまだ終わっておらず、今後も進化を重ねていくとは思いますが、実は今年は一つの大きな区切りの年です。
区切りの年ならではの種々の取組みもすでに種まきの段階から発芽へと入ってきており、とても楽しみです。
物語はいつまでも続くからこそ、物語です。
一つ一つの区切りを大切に、人との出会いを大切に、です。